いつもと同じ仕事場で

会社で仕事をした。


いつものように電話が掛かってきて、
いつもどおりに対応する。
いつもみたいに客を怒らせた。


ウチの会社は すべての電話内容を記録する。
対応履歴を見ると、その お客はクレーマだった。
今回ばかりは自分だけの責任ではないようだ。
ホッとしながら履歴をまとめる。
我ながら上出来じゃん──と自画自賛しつつ。


昼休みになった。
そして、休憩室へ向かう途中で気がつく。


この会社は 2 年前に退職していた。


昼食用のコッペパンをカバンに押し込みながら、
「とても信じられないことが起こったのですが──」
と当時の上司だった女性に相談する。
経理に申請すれば時給をもらえるようだ。


──という夢を見ました。
本当に客の怒り具合も当時のままだったし、
妙にリアルで ずっとドキドキです。
時給をもらっても おかしくないくらい。


誰一人として自分が辞めたことに気がつかない──
あるいは気がつかないフリをしているという点も、
現実味があって悲しかった。


ちょっと補足しておくと、以前の会社は
3 年間で 60 人以上も社員が辞めている。
それくらい入れ替わりが激しいから、
自分が出戻っていても不思議ではないのです。
恐ろしい空間だったなー。


60 人●●ても大丈夫! - 亜細亜ノ蛾 - ダイアリー