Paul Auster(1947~)の著作を読むのは、本当に何年ぶりだろうか。以前読んだことがあるのは「Sunset Park」なのだが、それほど楽しむことができなかったことだけよく憶えている。そのためか、幾冊かあったAusterの本も、大分後回しになってしまった。だがそれは、幸福であったかもしれない。というのも、Austerが非常に楽しめる作家であることが分かったからである。
この作品は、2003年に発表されたそうだから、Austerが56歳になる年のことである。作品は、Frame Story(入れ子式)という方式を採用している。このFrame Storyで有名な小説は多くあるのだろうが、最近読んだ小説ではAnthony Horowitzの「Magpie Murders」(カササギ殺人事件)がこの技術を採用していたっけ。話は楽しめるのだが、登場人物が多くなる傾向があり、読者はやや混乱させられてしまう。けれども作家にとっては自分は楽しめるし、腕の見せ所というところなのかもしれない。
病み上がりのSidney OrrはNew York在住の作家だが、病み上がりで本格的な著作活動を再開していない。そんな彼がふと訪ねたのが、「Paper Palace」というChangなる中国人が経営する文房具店だった。Sidneyはここで、ポルトガル製の青いノートを5ドルで購入して著作を再開する。そしてその青いノートは、Sidneyに著作の喜びを再び与えてくれるのだが、一方でSidneyと妻のGraceに多くの事件を巻き起こす。そして、Graceの旧友である著名な作家であるJohnも巻き込んでいく。
Austerはいろいろなエピソードを持ち込んでくるのだが、1981年にカンザス・シティで起こったHyatt Regency Hotelの話は、なかなか衝撃的であった。ダンス・コンサートが開かれていた同ホテルで、2階と4階にあった空中通路が崩落して114人もの命が失われたのである。またAusterがユダヤ人であることもあり、ホロコーストのエピソードも語られている。死んだ乳児を抱えた母親が、その子のためにミルクを求めるという姿はなかなか凄絶な描写である。
200ページくらいの作品なので、それほど労力をつぎ込まなくとも読める分量である。また語彙もさほど、難しいものはない。Austerも、もっと早く読んでおけばよかった、と悔いる次第である。
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Oracle Night ペーパーバック – 2004/11/1
英語版
Paul Auster
(著)
Recovering from a near-fatal illness, Sydney Orr, a thirty-four-year-old novelist, purchases a mysterious blue notebook from a Brooklyn stationery shop and is drawn into a bizarre world of eerie premonitions and baffling events that threaten to destroy his marriage and faith in reality. Reader's Guide available. Reprint. 100,000 first printing.
- 本の長さ243ページ
- 言語英語
- 出版社Picador USA
- 発売日2004/11/1
- 寸法13.97 x 1.91 x 20.96 cm
- ISBN-100312423667
- ISBN-13978-0312423667
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商品の説明
著者について
PAUL AUSTER's most recent novel, The Book of Illusions, was a national bestseller, as was I Thought My Father Was God, the NPR National Story Project anthology, which he edited. He lives in Brooklyn, New York.
登録情報
- 出版社 : Picador USA; Reprint版 (2004/11/1)
- 発売日 : 2004/11/1
- 言語 : 英語
- ペーパーバック : 243ページ
- ISBN-10 : 0312423667
- ISBN-13 : 978-0312423667
- 寸法 : 13.97 x 1.91 x 20.96 cm
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月14日に日本でレビュー済み
2014年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実、物語の中、と複雑な構成だが優れた筆致に引き込まれる。ショッキングな結末も興味深い。
2009年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Paul Austerの作品は、装丁がいいのでいつもFaber and Faberで読んできたのですが、Picador版で読みました。
Faber and Faberよりも判型が大きく活字が大きそうだったので。
実際に、手に取ってみると確かに活字も大きく行間も広く取られていて、大変読みやすかったです。
これからは、Paul AusterはFaber and Faberではなく、Picadorで読みたいと思います。
Paul Austerの作品は、今回が8作目でしたが、今まで一番読みやすかったですし、読むのが楽しくてしかたがなかったです。
読み終わってしまったのが、残念でなりません。
時間があれば、3,4日で読み終えられたのではないかなと思います。
ストーリーについては、すでに他の人も書かれているので、簡単に触れるに止めたいと思います。
主人公は、Sidney Orrで34歳の小説家。妻はGraceという名で、出版社で装丁の仕事をしている。Sidneyは大病をして、現在はリハビリ中。
街を散歩していて、偶然見つけた文房具屋でポルトガル製のノートを見つける。
そのノートに小説を書き始めてみたら、筆がぐんぐん進む。
喜んでいたのも、束の間、Sidneyの運命は大きく狂い始める。
Sidneyがこの青いノートに書いていた小説のタイトルが、"Oracle Night"
Oracleとは、神託という意味だそうで、「人は自分の運命を前もって知っているんではないか」というようなことが書かれていますが、
個人的には、この小説を読んでもあんまりぴんと来ませんでした。
Sidneyは自分とGraceとの出会いをモチーフにして、作中小説を書いているので、
読んでいるうちに地の小説と作中小説が頭の中で渾然一体となって、ちょっと「トリップ感」が味わえました。
この小説のおもしろいのは、残りの数十ページになって物語が急速に展開していくことです。
それもぜんぜん予期していなかった結末が待っていました。
この作品は、New Yorkが舞台なので、New Yorkが好きな人にも、おすすめですし、“New York Trilogy”が好きな人にもおすすめです。物語の味わいは多少違うと思いますが。
それ以外にも、SidneyとGraceの会話を読んでいると、結婚生活ってこんなものなのかなって感じで読めて参考になりました。
私が読んだPaul Austerの作品の中で、最もおもしろい作品で、自信をもっておすすめできます。ただ、一番優れた作品となると、”The Music of Chance”ということになるのではないでしょうか。
Faber and Faberよりも判型が大きく活字が大きそうだったので。
実際に、手に取ってみると確かに活字も大きく行間も広く取られていて、大変読みやすかったです。
これからは、Paul AusterはFaber and Faberではなく、Picadorで読みたいと思います。
Paul Austerの作品は、今回が8作目でしたが、今まで一番読みやすかったですし、読むのが楽しくてしかたがなかったです。
読み終わってしまったのが、残念でなりません。
時間があれば、3,4日で読み終えられたのではないかなと思います。
ストーリーについては、すでに他の人も書かれているので、簡単に触れるに止めたいと思います。
主人公は、Sidney Orrで34歳の小説家。妻はGraceという名で、出版社で装丁の仕事をしている。Sidneyは大病をして、現在はリハビリ中。
街を散歩していて、偶然見つけた文房具屋でポルトガル製のノートを見つける。
そのノートに小説を書き始めてみたら、筆がぐんぐん進む。
喜んでいたのも、束の間、Sidneyの運命は大きく狂い始める。
Sidneyがこの青いノートに書いていた小説のタイトルが、"Oracle Night"
Oracleとは、神託という意味だそうで、「人は自分の運命を前もって知っているんではないか」というようなことが書かれていますが、
個人的には、この小説を読んでもあんまりぴんと来ませんでした。
Sidneyは自分とGraceとの出会いをモチーフにして、作中小説を書いているので、
読んでいるうちに地の小説と作中小説が頭の中で渾然一体となって、ちょっと「トリップ感」が味わえました。
この小説のおもしろいのは、残りの数十ページになって物語が急速に展開していくことです。
それもぜんぜん予期していなかった結末が待っていました。
この作品は、New Yorkが舞台なので、New Yorkが好きな人にも、おすすめですし、“New York Trilogy”が好きな人にもおすすめです。物語の味わいは多少違うと思いますが。
それ以外にも、SidneyとGraceの会話を読んでいると、結婚生活ってこんなものなのかなって感じで読めて参考になりました。
私が読んだPaul Austerの作品の中で、最もおもしろい作品で、自信をもっておすすめできます。ただ、一番優れた作品となると、”The Music of Chance”ということになるのではないでしょうか。
2012年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポール・オースターの翻訳版としては最新の本作。う〜ん・・・。人気作家なのにレビューが少ないですな。僕は本書の前に『鍵のかかった部屋』を読み、著者の自画像がぐんと押し出されたリアリズム作品に「ポール・オースターの素顔が見れたな」という印象を新たにしたばかりだ。で、本作なのだが、多彩なモチーフを持ち込み話を展開していくストーリーテラーとしての実力は認める。だが、他レビュアー氏の指摘にあるよう、表現したい切実さがどうも薄い印象をぬぐえない。それとともに物語内物語の構造を中心とした設計でネタを盛り込み過ぎ、どうも作品の『中心部』--(テーマといってもいい)--が、がしっとつかめなかった。本作の前に描かれた『
幻影の書 (新潮文庫)
』はあれだけメイン・モチーフが明確で傑作と呼んでいい完成度と著者のコアの熱さがあふれでていたのだが、どうも本作ではそれが弱い。面白いことはおもしろいのだが、そこだけが残念だ。
2005年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品をオースターを読んだことがない人間に薦められるかどうかというと、ちょっと自信がない。
というのは、話が濃すぎるのと、
偶然で小説が進んでいき、最後がバッドエンドというのは
他のオースター作品と同様なのだが、
脚注の多さと登場人物と話の筋の多さ、(三つくらいある)
文学的背景を知らなければよくわからないもろもろのエスプリなど、
その辺りのことが多すぎて、
実に途中で投げ出してしまいがちな作品に仕上がっているからだ。
それは裏を返すとよくできた濃密な作品ということになるのだが、
オースターが好きで洋書にトライしているのと、
ただなんとなく洋書を読む気になって、
何の気なしにこの本を手に取るのでは、
本への取り組み方が変わってくる。
三つある筋のどれもがあっさりと読み手の関心を奪うのは
さすが熟練作家オースターだが、
それがぶつぶつ途切れたり、ぐるぐるからまったりするうちに
何が何だかわからなくなる。
結論として、オースター好きで、
翻訳が待ちきれないという人には薦められるが、
そうでない人には薦められない、
ちょっと難易度の高い作品に仕上がっている。
翻訳が出た後、日本ですごく批評家受けする予感はするものの、
作品自体のレベルが高すぎるために敬遠されるような気もする。
作品そのものは実にいい。
脚注も読んでいるうちに段々と気にならなくなる。
ただ、それでも星五つは出せない。
翻訳版にはきっと星五つをつけるにしても、それは別の話だ。
というのは、話が濃すぎるのと、
偶然で小説が進んでいき、最後がバッドエンドというのは
他のオースター作品と同様なのだが、
脚注の多さと登場人物と話の筋の多さ、(三つくらいある)
文学的背景を知らなければよくわからないもろもろのエスプリなど、
その辺りのことが多すぎて、
実に途中で投げ出してしまいがちな作品に仕上がっているからだ。
それは裏を返すとよくできた濃密な作品ということになるのだが、
オースターが好きで洋書にトライしているのと、
ただなんとなく洋書を読む気になって、
何の気なしにこの本を手に取るのでは、
本への取り組み方が変わってくる。
三つある筋のどれもがあっさりと読み手の関心を奪うのは
さすが熟練作家オースターだが、
それがぶつぶつ途切れたり、ぐるぐるからまったりするうちに
何が何だかわからなくなる。
結論として、オースター好きで、
翻訳が待ちきれないという人には薦められるが、
そうでない人には薦められない、
ちょっと難易度の高い作品に仕上がっている。
翻訳が出た後、日本ですごく批評家受けする予感はするものの、
作品自体のレベルが高すぎるために敬遠されるような気もする。
作品そのものは実にいい。
脚注も読んでいるうちに段々と気にならなくなる。
ただ、それでも星五つは出せない。
翻訳版にはきっと星五つをつけるにしても、それは別の話だ。
2017年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニューヨーク三部作、偶然の音楽など、いつものオースターの作品の特徴があり、安心して読めます。また、『実際の』登場人物も限られてるので何重にも折り重なる話も初めての方でも理解しやすいと思います。喪失と、再生その辺りに興味のある方は是非…。マルタの鷹も改めて読み直してしまいました💦。
2016年11月19日に日本でレビュー済み
"上質な室内楽の魅力がある”と柴田氏が評するように、この本は、全く"手の込んだ弦楽四重奏”である。破壊と回復の物語が何層にも重なり合い、"パズル的な面白さ”が万遍なく行き渡り、それらを上手くまとめ上げるオースターの手腕には全く脱帽する。
物語の中に物語が組み込まれ、複雑多岐に渡る展開の中にも、多彩な技巧を暗に見せつけ、常に主人公のシドニー・オアの無垢で等身大の視点で語られる技法は流石である。頭の中で次々と起こりうる様々な"思念や種々の錯綜をそのままの形で再現した”このシドニー・オア物語は、脳内に蜂の巣のように入り組んだシナプス回路の構造とよく似てる。物語も細胞も破壊される事で新たに再生されるのだ。これこそが柴田氏がいう"上質の脳内リアリズム”という事になろう。
物語の中に物語を創り、更にその物語を破滅させては再構築する。人は自分の物語と他人の物語を同時に構築し、進行させ、それぞれの物語を修正しながら、現実と虚構の錯綜した不条理な世界に身を浸していく。溢れんばかりの想像力と無尽蔵にも思える創造力に任せ、次々と登場人物に見合った物語を展開しては、自分の物語の中に織り込んでしまう。
柴田氏が言うこの"物語内物語”は自分と世界を巡る幾つもの物語を更新し続けるとしてる。そのおぼろげで抽象的な展開の中にも、愛というものが中心軸となり、しっかりとオースター・ワールドを支え続ける。
思いは現実であり、その思いの中に未来は存在する。思いは言葉になり、言葉は書かれる事で、未来を描く。つまり、言葉は書かれる事で物語を引き起こすのだ。この本の一番のテーマはこの"書く"という事だろう。事実、シドニー・オアが青いノートに書いた事が次々と現実になる。書く事で物語が未来が動き出す。彼は自分が描いた物語を受け容れる事が出来ず、青いノートを破り捨ててしまう。それでも、物語は止まらない。最後には彼も涙と共に、自分の書いた物語を受け入れてしまう。これほどの贅沢が何処にあろうか。オースターは"慰めも哀しみも超えた、世界のあらゆる醜さと美しさを超えた幸福感"と締めくくる。
まさに、この本こそが豊穣な涙する野趣豊かな物語の詰合せであろう。いつまでも上質さを失わない彼の作品に触れるたび、これ以上の贅沢が何処にあろうか。熟成されたワインというより、野趣雑多な気質を持つバーボンの底知れない芳醇なる香りが漂ってきそうだ。
物語の中に物語が組み込まれ、複雑多岐に渡る展開の中にも、多彩な技巧を暗に見せつけ、常に主人公のシドニー・オアの無垢で等身大の視点で語られる技法は流石である。頭の中で次々と起こりうる様々な"思念や種々の錯綜をそのままの形で再現した”このシドニー・オア物語は、脳内に蜂の巣のように入り組んだシナプス回路の構造とよく似てる。物語も細胞も破壊される事で新たに再生されるのだ。これこそが柴田氏がいう"上質の脳内リアリズム”という事になろう。
物語の中に物語を創り、更にその物語を破滅させては再構築する。人は自分の物語と他人の物語を同時に構築し、進行させ、それぞれの物語を修正しながら、現実と虚構の錯綜した不条理な世界に身を浸していく。溢れんばかりの想像力と無尽蔵にも思える創造力に任せ、次々と登場人物に見合った物語を展開しては、自分の物語の中に織り込んでしまう。
柴田氏が言うこの"物語内物語”は自分と世界を巡る幾つもの物語を更新し続けるとしてる。そのおぼろげで抽象的な展開の中にも、愛というものが中心軸となり、しっかりとオースター・ワールドを支え続ける。
思いは現実であり、その思いの中に未来は存在する。思いは言葉になり、言葉は書かれる事で、未来を描く。つまり、言葉は書かれる事で物語を引き起こすのだ。この本の一番のテーマはこの"書く"という事だろう。事実、シドニー・オアが青いノートに書いた事が次々と現実になる。書く事で物語が未来が動き出す。彼は自分が描いた物語を受け容れる事が出来ず、青いノートを破り捨ててしまう。それでも、物語は止まらない。最後には彼も涙と共に、自分の書いた物語を受け入れてしまう。これほどの贅沢が何処にあろうか。オースターは"慰めも哀しみも超えた、世界のあらゆる醜さと美しさを超えた幸福感"と締めくくる。
まさに、この本こそが豊穣な涙する野趣豊かな物語の詰合せであろう。いつまでも上質さを失わない彼の作品に触れるたび、これ以上の贅沢が何処にあろうか。熟成されたワインというより、野趣雑多な気質を持つバーボンの底知れない芳醇なる香りが漂ってきそうだ。
他の国からのトップレビュー
LUCIA
5つ星のうち5.0
Autor importante.
2023年7月2日にメキシコでレビュー済みAmazonで購入
Para mi propia lectura.
Amazon Customer
5つ星のうち5.0
love the book
2018年7月10日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
I am one of his biggest fans, so again, love the book!
marie
5つ星のうち5.0
Hugely enjoyable!
2016年11月10日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Hugely enjoyable! Splendid narration as usual. The usual themes are there: identity, the power of words and pictures, novels within novels, runaways, etc. Auster's stories are both strange and simple, but he has such a talent as a storyteller that his novels are absolute pageturners! I didn't want to finish the book but could not stop reading it at the same time. Such a brilliant author!
Panteha
5つ星のうち5.0
piaciutissimo
2015年10月30日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
ottimo libro. L'ho dovuto leggere per un esame ma è stata una scoperta bellissia, non riuscivo a staccarmi dal libro, lo leggevo giurno e notte.
Peer Sylvester
5つ星のうち5.0
Das beste Buch...
2008年9月10日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
... das ich seit langem gelesen habe! Ich muss zugeben: Ich habe vorher von Auster noch nichts gelesen, wurde nur durch eine Rezension auf defectiveyeti auf das Buch aufmerksam. Ich wusste also auch nicht, was mich erwarten würde.
Die Handlung zu beschreiben ist schwierig: Es geht um einen Autoren, der nach langer Krankheit wieder anfängt zu schreiben. Dabei passieren einige Dinge, die er sich nicht erklären kann. Außerdem schreibt er ja eine Geschichte und auch die Geschichte in der Geschichte macht einiges her. Vor allem, weil auch in dieser Geschichte wieder eine Geschichte vorkommt...
Alles sehr ungewöhnlich und wie ich finde sehr spannend und unterhaltsam. Eine Geschichte, die viele Ebenen hat und zu fesseln vermag. Action sucht man aber vergeblich, was vermutlich die negativen Rezis hier erklärt.
Wer gerne ungewöhnliches liest und über die Handlung auch etwas nachdenken will ist hier auf alle Fälle richtig!
Die Handlung zu beschreiben ist schwierig: Es geht um einen Autoren, der nach langer Krankheit wieder anfängt zu schreiben. Dabei passieren einige Dinge, die er sich nicht erklären kann. Außerdem schreibt er ja eine Geschichte und auch die Geschichte in der Geschichte macht einiges her. Vor allem, weil auch in dieser Geschichte wieder eine Geschichte vorkommt...
Alles sehr ungewöhnlich und wie ich finde sehr spannend und unterhaltsam. Eine Geschichte, die viele Ebenen hat und zu fesseln vermag. Action sucht man aber vergeblich, was vermutlich die negativen Rezis hier erklärt.
Wer gerne ungewöhnliches liest und über die Handlung auch etwas nachdenken will ist hier auf alle Fälle richtig!