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Tea with Milk ハードカバー – 1999/3/29
- 対象読者年齢4 ~ 7 歳
- 本の長さ32ページ
- 言語英語
- 対象未就学児 - 2
- 寸法24.77 x 0.64 x 27.94 cm
- 出版社HMH Books for Young Readers
- 発売日1999/3/29
- ISBN-100395904951
- ISBN-13978-0395904954
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商品の説明
商品説明
本書の主人公はアメリカ生まれ。同著者による『Grandfather's Journey』の「祖父」の娘であり、『Tree of Cranes』の母でもある、見かけは純日本人の女性だ。でも彼女は、お茶なら(本書のタイトルでもある)ミルクティーが好き。戦前の日本に、アメリカからの「帰国子女」として生きた「バイリンギャル」は、英語に自信のない英語教師には疎まれ、教室から出される。自立、自己主張は、女性にとっての育ちの悪さとされ、実の親からさえ情けなく思われることがある。娘の幸せのためと称し、「矯正」されようとさえする。実の親がこうだとすれば、どこに彼女の安らぎの場があるというのだろう。
「似た境遇の親密な友を得ること」…これが1つの救済になる、という広義のメッセージが本書からは聞こえる。また狭義には、新しい自分の「家(いばしょ)」を作ること、つまり結婚が救済だ。主人公は、「同類」と思える男性にめぐり会い、早々と結婚、ハッピーエンドとなるが、現代に生きる私たちは、主人公の生きた時代性を考慮すべきだろう。すなわち、違う時代に生きる我々読者が受け取るべきは、広義のほうのメッセージではなかろうか。
絵の色調が素晴らしい。時代が香る。人間がしっかりと描けているのは、作者の人間観察力の証明だ。構図の精緻さと正確さも高レベルだが、その巧みな再現力を前面に出すまいとする著者の意識あるいは無意識が、絵に微妙な温かみを与えている。「温かみ」という言葉では甘過ぎる、ときに「入魂」というべき場面すらある。それでも、すべてにやりすぎの野暮を嫌う、おそらく日本的美意識とも言うべきトーンが、作品全体に作用していることは確かだ。(おおしま 英美)
レビュー
In describing how his parents met, Say continues to explore the ways that differing cultures can harmonize; raised near San Francisco and known as May everywhere except at home, where she is Masako, the child who will grow up to be Say's mother becomes a misfit when her family moves back to Japan. Rebelling against attempts to force her into the mold of a traditional Japanese woman, she leaves for Osaka, finds work as a department store translator, and meets Joseph, a Chinese businessman who not only speaks English, but prefers tea with milk and sugar, and persuades her that ``home isn't a place or a building that's ready-made or waiting for you, in America or anywhere else.'' Painted with characteristic control and restraint, Say's illustrations, largely portraits, begin with a sepia view of a sullen child in a kimono, gradually take on distinct, subdued color, and end with a formal shot of the smiling young couple in Western dress. A stately cousin to Ina R. Friedman's How My Parents Learned To Eat (1984), also illustrated by Say.
Kirkus Reviews
著者について
登録情報
- 出版社 : HMH Books for Young Readers (1999/3/29)
- 発売日 : 1999/3/29
- 言語 : 英語
- ハードカバー : 32ページ
- ISBN-10 : 0395904951
- ISBN-13 : 978-0395904954
- 対象読者年齢 : 4 ~ 7 歳
- 寸法 : 24.77 x 0.64 x 27.94 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 984,416位洋書 (洋書の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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独特の陰影と東西の間を象徴するかのような間色は、この本のほうによく活かされていると思います。
物語は、著者の母親の少女時代から、著者が生まれることになる成り行きが書かれていますが、
他著と同様、削ぎ落とした表現と相俟って、淡々とした美しさで進みます。
著者は名作を沢山出していますが、Tea with milk が特徴的なのは、
「東洋と東洋の混血者(著者)が西洋に住むこと」
の複雑な人生が、光、陰、間が印象的な本作を生み出したと感じられます。
一枚、一枚の絵が写真のようにその時々の空気を封じ込めて、さながら個別の空間、独自の世界を作り出しているよう。
それを息子のセイ氏が自分の母の物語として書いていることにも非常に心を打たれます。
21世紀にはいり、国際化だ 英語だ と かびすましい 現代でも、無意識のうちに ステレオタイプから 出ることが できない人がたくさんいる国ーーー日本
そんな国に 100年も前に アメリカから 帰ってきた少女 黒い髪に 日本人の髪を持ち、英語を自由に話し お茶には ミルクを入れる ーーー どんなにか 孤独だったことでしょう
わたしは 誰なの? 今でも その問いを 発せずにはおれない そんな文化的背景をかかえた 子供が たくさんいます。
けれども たとえ 黒い髪でも、同じ顔が ふたつとないように 同じ声が ふたつとないように、すべての人は その人でしか ありえない。
どこにいても あなたはあなた
自信を持って 伸びやかに生きてほしい そんな暖かいメッセージを感じる お話です。