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Brooklyn Follies ハードカバー – 2005/11/17

4.3 5つ星のうち4.3 1,155個の評価

So begins Paul Auster's remarkable new novel, "The Brooklyn Follies". Set against the backdrop of the contested US election of 2000, it tells the story of Nathan and Tom, an uncle and nephew double-act. One in remission from lung cancer, divorced, and estranged from his only daughter, the other hiding away from his once-promising academic career, and life in general. Having accidentally ended up in the same Brooklyn neighbourhood, they discover a community teeming with life and passion. When Lucy, the little girl who refuses to speak, comes into their lives there is suddenly a bridge from their pasts that may offer them the possibility of redemption. Filled with stories and characters, mystery and fraud, these lives intertwine and become bound together as Auster brilliantly explores the wider terrain of contemporary America - a crucible of broken dreams and of human folly.
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商品の説明

商品説明

生命保険のセールスの仕事から引退したネイサン・グラスは、家族とも疎遠になり、癌治療後の不安に満ちた状況にある。「静かに死ねる場所」を探している彼は、「ブルックリンを勧められた」。しかし、ブルックリンを拠点に創作活動をしているポール・オースター(『Oracle Night』)が書いたこの生き生きとした小説の主人公は、その代わりに、魅力的な人々があふれる活気ある心優しい地域と出会う。それらの人々には、大学を卒業したもののタクシー運転手をしながら魂の安らぎを探求するネイサンの甥のトムがいる。トムの9歳になる物静かな姪は、たった一人でトムの家を訪れる。情緒不安定な母親に連れられてではなく、だ。それから、『緋文字』の贋作原稿を売ろうと計画している派手な書籍商もいる。彼らの人生とかかわるうちに心が癒されていくネイサンの姿を描きながら、オースターはアメリカ文学における「聖域」という主題について深く考えていく。ホーソンやポー、ソローなどが、ピカレスク小説の要素にロマンティシズム、南部ゴシック、ユートピアへの憧憬を織り込みながら築いたテーマだ。オースターはドラッグクイーン、不遇なインテリ、汚いスプーンを出すウエイトレス、中産階級など、この地域に暮らす多様な人々に温かい視線を注ぎ、ブルックリン橋を照らす月に詩を捧げる。本書の中心に浮かび上がってくるのは、ブルックリンの最初の詩人といえるウォルト・ホイットマンの魂といえる。オースターが優雅に自由気ままに展開していく物語は、感傷に陥らない程度の十分な陰りをおびていて、説得力をもつ。本書は愛情をこめて描かれた、人間の魂の最終的な安らぎの地として町の姿だ。

レビュー

"'I was looking for a quiet place to die. Someone recommended Brooklyn, and so the next morning I traveled down there from Westchester to scope out the terrain...'"

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ Faber & Faber (2005/11/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/11/17
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 0571224970
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0571224975
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 1,155個の評価

著者について

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ポール・オースター
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで読んだ Auster の小説はどれも興味深いものではあったが、私はこの Brooklyn Follies が一番好きかなと思える本だった。

60歳間近にして長年働いた保険外交員をやめ、離婚し、癌を宣告された Nathan は、「静かに死ぬ場所を求めて」故郷 Brooklyn に帰ってくる。
そして 'The book of human follies'(人間の愚行の書)と題して、今まで体験した数々のエピソードを書きとめながら余生を送ろうとしている。

静かに過ごす筈だったが、音信の途絶えていた甥の Tom に偶然古書店で会ったのをはじめとして、その古書店主 Harry、Tom の妹すなわち姪の Aurora、その娘の9歳のLucy、彼自身の娘 Rachel など様々な人物の人生とかかわりあうことになる。
それぞれの波乱に満ちた人生がていねいに書き込まれ、老いた Nathan はいつのまにか彼らの支えになっていることに気づく。

人生は厳しいが誰にとっても決して捨てたものではない、という希望を抱かせてくれる温かさが流れていて、読んでいて心地よさがあった。
PS. Nathan の語りが、あの9・11の46分前で終わっているところが暗示的である。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直に言うと、サリンジャー以来、約20年振りに一冊のペーパーバックを読み切った。仕事柄、科学系の英語には日常的に接しているが、小説はボキャブラリーが異なるのでどうしても面白みよりも面倒が先に立ち、途中で挫折してばかりいた。基本的には肺ガンの宣告をされ、離婚、退職した中年男のブルックリンを舞台とした再生物語である。離婚、ドロップアウト、ポルノ、同性愛、新興宗教までストーリーてんこ盛り、どんでん返し連続の内容で、分からない単語は読み飛ばすか予想しても支障はなく、通勤電車の中、週末の夕暮れ食卓でビールを飲みながらでも読み続けることが出来る内容だった。

一番記憶に残っているのはメインストーリーではないのだが、娘(製薬会社の研究員)および元妻と主人公とのやり取りだろうか。娘の居場所を聞き出すために元妻に電話する件では、一方的にぼろくそに言われ、元妻の記憶一切を消し去る決心をする。身につまされるとともに何だか爽快でもありました。娘の夫の浮気の相談に乗る件では、娘を持つ親としてはグッと来るところだった。少しくさいセリフが連発されるが、なかなか感動的でありました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月13日に日本でレビュー済み
老年期の身にも起こる面倒なゴタゴタを、沈黙と言葉と人間愛で柔軟に乗り越えて生きる
知恵ものの男の物語です。

語り手の「私」は、ナット伯父さんことネイサン。
主人公の「トム」は、その姪。
二人は、著者ポール・オースターの分身のよう。
六十代に入ったオースター、そして若かったころのオースター
がモデルになっているように感じます。

「私」は、六十代に入っても次々に面倒なゴタゴタに巻き込まれ、静かに死ねるだろうか。
でも、愛する恋人ジョイスの腕の中で愛されながら安らかに死ねそうです。

若いころの結婚とは違い、老年期のプロポーズには笑ってしまいますが、
おじいさんとおばあさんの間の優しい愛を感じました。
激しくはないけれど、温かいぬくもりの皮膚感覚があります。

言葉にならない、沈黙の中にさえ相手への思いやりが感じられます。
登場人物は皆、過去に何らかの心の傷やトラウマを経験しています。
このニューヨークの場末のようなブロンクスにたどり着いた人々は、
男も女もない、人間的なこころの支え合いみたいなものに救われます。

まやかしの新興宗教で傷ついて逃げ出してきた人たちもいます。
<聖なる御言葉の神殿>では、神の聖なる御言葉を聞くために週に一日、
沈黙の日が作られ、いっさいの言葉を発することが禁じられます。
沈黙と神の言葉?

沈黙は、言葉にならないメッセージにもなる。沈黙の影の心に配慮しよう。
口を開かない少女に心優しく対応するネイサンに感動しました。
さすがです。だてに歳をとってはいませんね。

そこで、この小説のテーマについて、考えました。

まず「沈黙(silence)」
「沈黙」して口を開かず、言葉を発しない少女。
サイレント映画。
沈黙する神(一方、勝手に神の言葉を語る牧師)

「笑い」もテーマでは。
チャプリンの映画「モダン・タイムス」。
インフルエンザと高熱に苛まれる<笑う女の子>の笑みも。
授業中の甲高いオナラで、教室中、爆笑。
散骨の公園でのオカマの女性が歌う<クチパク>の歌を聴く人たちの
感動の涙と混じった変顔の笑い。

「愛」もテーマ。
愛の言葉。
男と女の愛の結果としての結婚、子どもの誕生。
男と男、女と女の友情が深まった愛。
人間と人間の理解と優しさと思いやり。

「幸せ」もテーマ。
伝統的な幸せでなくても、
新しい形の幸せとして受け入れる柔軟性と適応性。

「家族」観もテーマ。
血筋を柱とする家族観に加え、
血筋以外の絆も受け入れていく柔軟で広い度量。

どんな未来にも立ち向かって生きていく「勇気」もテーマ。
不条理な現実にもめげないで、とにかく生きる生命力。

「愚かな過去でも消し去らないで残すこと」、過去を抹消、隠蔽しないこともテーマ。
若いころの愚行の記憶として、反省するときのために、刺青を消さずに残す。
死んでしまった愛する者を言葉の中でよみがえらせた本を残す。
一生のよすがとなる本を残すこと。

これらのテーマが、この小説『The Brooklyn Follies』の構成のなかに見事に配列されていました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月27日に日本でレビュー済み
 暗鬱としたミステリー・ストーリーに、文学者達への敬愛(=ホーソン、ソロー、ポー、ジョイス等)と「言葉」を巡る苦悩と愛、ブルックリンへの思いが凝縮して込められた作品。こういったところは、いつものオースターらしい小説だと言えますね。言語コミュニケーションの限界を論理学で証明しようとしたヴィトゲンシュタインへの軽い言及なんかもされながら、9.11とブッシュ Jr.への批判なんかも忘れない。この情報量とネタの的確さは相変わらず大したもんだと思います。

 ただ、この小説は他の彼の幾つかの作品とは読み応えが違うところもあります。例えば、「偶然の音楽」等のハードなカフカ的世界に比べてずっと救いがある点。家庭関係が壊れきった登場人物達(=多くは微妙に血が繋がってたりする)が奇妙なご近所・共同生活を行うところとか、壊れた恋愛や家庭のエピソードがこれでもかと語られつつも、一方で幾つかの心温まる恋愛エピソードがさりげなく挿入されたり。そして、ラストの「そこはかとない希望」が見えるところが他に僕がこれまで何冊か読んだ作品と違っています。

 "One should never understimate the power of books." 

 この文だけ引用すると、なんか妙に肩に力が入ったポジティブさのようにも感じるかもしれませんが、この一節が、9.11の悲劇と重なってラストで語られることを鑑みると、この意識的なポジティブさはしみじみ来ました。翻訳不能な言葉遊びも冴えてるので、いつか日本語訳が出ても原書で読んでみることをオススメします。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語の翻訳を先に読みました。なので、内容は頭に入ってるので、読みやすかった。わりと、難しい言葉も出てくるので、日本語で先に読まなかったら途中で挫折していたかも。原文を読んでなおさら、日本語の翻訳がとてもよくできているなと感じました。両方読んで本の印象が同じ小説というのはなかなかないので。原文の雰囲気をとてもよく日本語版も伝えています。 キンドルで読むのも二冊目で慣れてきました。ペーパーバックで何度も読み返すとぼろぼろになるので、英語の本は今後もキンドルが活躍してくれそうです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年11月15日に日本でレビュー済み
冒頭では、元保険セールスマンの何とも寂しい状況が淡々と語られる。
癌で健康を損ない、妻との家庭生活も破綻し、リタイアして今は仕事からも
身を引いている。でも、ふとしたきっかけから、長らく没交渉だったおいと
友人として再び付き合い始めると、新たな世界が広がってゆく。
静かに展開するストーリーの見事さもさることながら、登場人物の描写も
秀逸。また、登場人物たちは文学や政治まで、作中で様々なテーマについて
議論を展開するが、その内容も興味深い。
中でも、「Hotel Existence」のくだりは、幸せなせつなさで一杯になる。
魂の避難場所とでも言うべきか。後半、物語が大きく展開する契機とも
大きく関係している。
こうしたストーリー以外の部分も、この作品を読む醍醐味だと思う。
誰が読んでも楽しめるが、特に大人にお勧めしたい。心が温かくなる。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月21日に日本でレビュー済み
ムーン・パレス以来のオースターの悲喜劇。

オースターの文学的テーマは「偶然のリアリズム」とでも言うべきところにあるが、彼のテーマが最も幸福にストーリーと結びつくのは悲喜劇というスタイルのようだ。

前作「Oracle Night」は三重の物語構成にしろ、そのストーリー展開にしろ、かなりサスペンスじみていて、いただけなかった。

前々作「The Book of Illusion」も、さっぱりする終わり方であるものの、悲劇が物語の通奏低音となっていた。

今回の作品、「The Brooklyn Follies」は、そういう意味ですごく救われる、失われてしまっていた家族の回復の物語となっている。

たとえ2001年9月11日、午前中のブルックリンの風景で終わるこの小説の悲劇的な続きを、全ての読者が知っているにしても、読者はこの物語を「ムーン・パレス」と同じくらいに好きになるだろう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年1月29日に日本でレビュー済み
ポール・オースターの最新作です。彼の小説を発売直後に読むのは初めてです。

私が彼の最高傑作だとおもっている「Moon Palace」に匹敵するよいできの小説でした。

物語は2001年9月11日の朝までの話しです。つまり、ニューヨークに同時多発テロが起こる直前の、主人公のネイサン・グラスが緊急入院をした病院を退院するところで終わります。2000年のゴアVSブッシュの選挙戦を背景に物語がすすみますが、政治は背景だけで、ブルックリンをおもな舞台にした素晴らしい人情喜劇です。

物語は肺癌から生還した還暦間近のネイサンが、甥っ子のトムに偶然出逢うとこから始まります。登場人物はネイサンのファミリー(物語の初めではほとんど壊れていたけれど)や彼らにつらなる市井に生きる人々だけなのですが、オースターが老成したいい味をだしています。その意味では主人公が20代の若者だった1989年に出版された「Moon Palace」とはかなり趣が違います。

この物語のキーワードである「Hotel Existence」ってなんだろう。その意味がわかるころに物語は終盤をむかえます。

いい小説ですので是非お読みください。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Norm Bruce
5つ星のうち5.0 Excellent! I did not want it to end.
2022年8月6日にカナダでレビュー済み
Amazonで購入
Highly recommend this book. It's like listening to a friend tell a story with fascinating characters and intriguing story lines. Mr. Auster's writing is specific, detailed and highly visual. A great read.
Irene
5つ星のうち5.0 Excelente compra!!!
2021年9月9日にメキシコでレビュー済み
Amazonで購入
La entrega fue pronta y expedita! La calidad del papel y el tamaño de la letra! Es un libro fascinante desde la primer línea!
mamiecerise
5つ星のうち5.0 Parfait
2023年11月18日にフランスでレビュー済み
Amazonで購入
Aticus
5つ星のうち5.0 Me encantó
2023年6月15日にスペインでレビュー済み
Amazonで購入
Soy lector habitual de libros de Paul Auster en inglés, utiliza un lenguaje sencillo, directo, fácil de seguir (no es un Truman Capote, que sí, que una maravilla, pero en inglés para un high-intermediate un poco infierno). En este Paul Auster describe su ciudad, Nueva York, de una manera que a veces te da la sensación de estar respirando el aire de la ciudad, que en cualquier momento vas a dar la vuelta a la esquina y aparecer súbitamente en Five Avenue.
Me gustó mucho.
Rich7
5つ星のうち5.0 Five Stars
2018年2月19日に英国でレビュー済み
Amazonで購入
A great read. A really uplifting story by a great author.