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発売元 緑六洞
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 1988年初版。カバーに軽めの背ヤケ・薄いスレ・薄らとした微汚れ・微ヨレが若干あります。巻末見開き余白部に古書店シール貼りあり。本冊は天に埃の堆積による茶シミが多少みられますが、書込み・ライン引き・折れシワ等無く、小口頁内ともにきれいな状態です。 冊子的には、読み癖・使用感・疲労感ほぼ感じられません。 本冊自体はしっかりしており頁内は非常にきれいな印象、 全体的には良好な状態・良品の範囲と云えると思います。良書のため、なるべく詳細な状態をお伝えして出品しております。Amazon専用品。丁寧な梱包、迅速な発送を心がけたいと思います。 ※古本の購入に際して、寛容な理解と良識のある方よろしくお願いいたします。恐れ入りますが、古書に不慣れな方・何かと気になる性分の方はご遠慮ください。なにか問題点や瑕疵がありました場合は、ご希望(返品・返金)をお伝えください。すみやかに対処いたします。
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帝国主義下の台湾 単行本 – 1988/6/26

4.4 5つ星のうち4.4 11個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1988/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1988/6/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 311ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4000014528
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4000014526
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 11個の評価

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矢内原 忠雄
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
植民地政策の経済について、
わかりやすさと、難しい部分はもう一度読んで納得したいという内容である。
帝国主義が、資本主義のもと、商業資本から産業資本、さらには金融資本発展する様相。
内地独占の資本主義下の、糖業の発展、
国家の強いバックアップのもと、三井などの
資本家の経済の構築の流れは、
非常にわかりやすい。
近代日本と台湾の資本の発展と運動など、
規則的な、流れが底流としてあり、
経済の深みと理解を矢内原忠雄らしく
理論と社会科学により解き明かす
素晴らしい本である。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
見事な著作である。韓半島の植民地について、なぜ大日本帝国・各帝大の研究者はこのレヴェルの著作を成し得なかったのか。レーニンの帝国主義論の引用と共に新渡戸稲造の英文著作の引用に感銘を受けた。区画整理事業から、私的所有権の確定によって、資本主義的搾取が可能となり、それが半端な日本資本主義による疑似帝国主義化まで、あたかも後進資本主義国・大日本帝国のその後の道行が示されているかのようである。
 大東亜戦争以前には、レーニンを称賛し、ナチス・ドイツの対ソ戦の報道を固唾を飲んで見守っていた人々がこの列島にいた。谷崎潤一郎の『細雪』を沈思黙考せよ。あの洪水によって関西地区の軍需産業が壊滅した。
2022年6月24日に日本でレビュー済み
初期刊行物は、国会図書館でデジタルで公開されています。本書は、1988(昭和63)年、漢字表記に新字体等を採用して復刊したもので、このとき1963(昭和38)年の『矢内原忠雄全集』に依っています。巻末に隅谷三喜男氏の解説が付いています。


第1篇 帝国主義下の台湾
 第1章 台湾の領有
 第2章 台湾の資本主義化
・・第1節 土地問題
   第1項 領台前の土地制度
   第2項 土地調査
   第3項 林野調査及林野整理
   第4項 森林計画事業
   第5項 土地に就ての本原的資本蓄積
   第6項 土地の分配
・・第2節 権度及貨幣制度
・・第3節 資本家的企業 
   第1項 外国資本の駆逐
   第2項 資本形態の発展
   第3項 独占の成立
   第4項 外部への発展
・・第4節 財政と資本主義化
・・第5節 階級的関係
・・第6節 日本帝国主義に於ける台湾の地位
   第1項 資本の移動(投資及吸資)
   第2項 商品の移動(貿易)
   第3項 人口の移動(移民)
   第4項 財政的価値
   第5項 植民地貸借関係
 第3章 教育問題
 第4章 政治問題
 第5章 民族運動

第2篇 台湾糖業帝国主義
 第1章 糖業と植民地
 第2章 台湾糖業の奨励
 第3章 台湾糖業の資本主義的発展 
・・第1節 新式工場の勝利
・・第2節 混合企業形態
・・第3節 地域的発展
・・第4節 糖業聯合会
・・第5節 販売及金融
・・第6節 カルテル内部の争覇
・・第7節 糖業帝国主義
・・第8節 利潤の源泉地
・・第9節 蔗農
・・第10節 農民組合 
 第4章 台湾糖業の将来
・・第1節 国内消費と輸出
・・第2節 糖業と米作

解説(隅谷三喜男)

のうちわけです。

小生の家は、戦前、臺灣総督府、臺灣鐵道に関与し、小生の師匠は、その父上が臺灣林野整理に関与していました。従って、本書の内容に関心があって、20歳代には愛読していました。そして、同時に、感覚的に本書にある研究では不足している因子も理解していたつもりです。

戦後は、現地植民者は総引き揚げになりましたので、関係者は国内のいたるところに散っており、例えば、ある福祉施設を訪問したら、経営陣の一人が恩師の同級生であることを知らされ、奇遇を実感することもありました。

まずは、読むべし。無論、感想はおのおのの所有であります。
2006年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1929年に発表された原書は、私も大学院の頃、台湾の植民地金融の研究から出発していたので、一応目を通していましたが、今回、今日までの台湾研究の注釈がついた「精読」で、あらためて、この本の古典としての意義を再確認しました。

現在出されている、戦前台湾経済に関することは殆どこの本で表明されており、その先駆性は疑いようもなく、山田盛太郎の『日本資本主義分析』に匹敵する巨大な書物であります。

例えば台湾銀行について詳細に叙述した上で、次のように結論付けています。「以上要するに台湾銀行はただに台湾のみならず、帝国の外国貿易銀行として活動せるものにして、『金融上の関係に止まらず常に当業者を援助して我が輸出品の輸入地における販路拡張を図りまたはその障碍を除去するに怠ら』ざりしものである」

「故に台湾産業の資本家的企業化によりて生産せられし商品蓄積せられし資本は、大阪商船による海運と台湾銀行による金融とに荷われ、そしてこれらすべてに対する政府の援助政策に護られて、南支南洋を主として対外的進出を遂ぐるものである。世界大戦はこれに好機会と刺激を供した。かくて我が帝国主義はその適当な姿勢をとった。台湾はわが資本のために完全に「図南の飛石」となった」と。

また、財政分析も包括的で鋭く、地域研究の古典中の古典であるような感じを受けました。

児玉源太郎、後藤新平も偉かったけど、その批判者たる矢内原忠夫も実に偉い人物だった、といわざるを得ません。これからも台湾経済を考える時の指針となるに違いありません。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート