塩瀬の饅頭は、東京のデパ地下で買ったことがあるので知っていましたが、いわくあり気な看板とその由来について、本家の当主が書かれた本だというので取り寄せて読んでみました。岩波から出ているというのもさすが。とても面白かったです。明治以後は宮内庁御用達として、羊羹の虎屋と並んで格式を保っていたが、そのルーツである京都の店は200年前に絶え、奈良の店もとうになく、饅頭屋町という地名は残っているのに、京都の人たちが塩瀬饅頭の存在をほとんど知らないというのが傑作ですね。商売をずっと続けていた家だからこそ、伝来の宝物を戦災で失ってしまって、何も残っていなかったというのも分かるような気がします。こんど何か京都に用事がある時には、塩瀬の饅頭を手土産にもっていくことにしましょう(笑)
中世に中国から渡来した商人が日本で店を開き、今も続いているのは、日本橋の柳屋(ポマード)とか、小田原の外郎(ういろう)とか、いくつか数えられますけれど、確かな文献が残っているという点では、林浄因から続く饅頭の塩瀬家が一番ではないかと思います。
この本をずっと読んでいても、著者がおん歳何歳で、いかなるキャリアの方であるのかということがついに分かりませんでした。隠すようなことでもないでしょうに、東京の下町の老舗の老女将の心意気がしのばれて、微笑ましく拝読した次第です。
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まんじゅう屋繁盛記 塩瀬の650年 単行本 – 2006/5/25
川島 英子
(著)
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日本で初めて饅頭を作った塩瀬の暖簾の歴史
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2006/5/25
- ISBN-104000021648
- ISBN-13978-4000021647
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2006/5/25)
- 発売日 : 2006/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 184ページ
- ISBN-10 : 4000021648
- ISBN-13 : 978-4000021647
- Amazon 売れ筋ランキング: - 59,624位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,585位科学・テクノロジー (本)
- - 11,298位暮らし・健康・子育て (本)
- - 16,900位文学・評論 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おばあちゃんのカワイイ想いが詰まった1冊。
おまんじゅうをさらに好きになった1冊です。
おまんじゅうをさらに好きになった1冊です。
2006年8月28日に日本でレビュー済み
和菓子が大好きなので、「まんじゅう」というタイトルに惹かれ手にとってみました。
「まんじゅう」の歴史物語と書かれていたので、ちょっと難しい内容なのかな?と思っていたのですが、写真も多くすんなりと読めました。
作者であり塩瀬総本家の当主でもある川島さんの、伝統を守り伝えていく姿勢、そして「まんじゅう」作りにかける情熱が、作中にいくつも詠まれていた歌から伝わってきました。
「まんじゅう」の歴史自体も深いですが、その「まんじゅう」たった1つにこめられた想いもとても深いことを知りました。これからは心して「まんじゅう」をいただこうと思います。
「まんじゅう」の歴史物語と書かれていたので、ちょっと難しい内容なのかな?と思っていたのですが、写真も多くすんなりと読めました。
作者であり塩瀬総本家の当主でもある川島さんの、伝統を守り伝えていく姿勢、そして「まんじゅう」作りにかける情熱が、作中にいくつも詠まれていた歌から伝わってきました。
「まんじゅう」の歴史自体も深いですが、その「まんじゅう」たった1つにこめられた想いもとても深いことを知りました。これからは心して「まんじゅう」をいただこうと思います。