お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく 単行本 – 1996/12/5

4.3 5つ星のうち4.3 390個の評価

人間にとって物語とは何か.現代を生きることと物語の可能性をめぐって,最も深い場所から人間をみつめる2人が,徹底的に語り合う.現代文学から恋愛,家族,さらに阪神大震災やオウム事件といった問題まで,話題は縦横に展開.『世界』掲載時に話題となった連載に加筆,新たに詳細な補注を書下し,個の新たな生き方を問う.
続きを読む もっと少なく読む

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

頭にうかんだことをそのまま、なるべくむずかしい言葉は使わないようにして、心ゆくまで語り合った2日間。現代に生きることを最も深い場所から問う、魂への贈り物。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1996/12/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/12/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 198ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4000022210
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4000022217
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 390個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
390グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心がちょっとくたびれた人におすすめですやん❤️🤭✨ええーお話ができますよ✨✨✨😊
2022年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
暴力の再来について。
私を含め含め幅広いか階層において暴力の意味する範疇がもはや収拾がつかない状況にあると痛切に感じている。痛みの伴わない正義について言及があったが、痛みを引きうけてでも優先したい正義が我の中に存在するのか、確信が持てない方が多いのではないか。報われない日常を引き受けつつ、今日受けた温情に感謝を示すことができればと思うのである。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し古い本ですが古さを感じない内容でした
韓国と中国は欧米文化が入って個人主義が強くなったのではなくファミリーエゴであり、日本はフィールドに関したものだというところがへぇーとなった
2019年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アタッチ、デタッチ、コミットメントからの書き出しなので、嫌な予感がしたけど、英語に精通してないとスマホ片手しか読めない。
カタルシス、スポンテイニアスとか、横文字止めて欲しい。
内容はいいです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
精神分析学の権威が、村上春樹という現象を、歴史的社会的に大きな視点から受容している良書。村上春樹の深層心理が見えてくる気がする。
2021年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このKINDLE本は(表現が難しいのですが)「や」や(や。や、の表示が狂っています。縦の「ー」の表示も横棒になっているので、英語のカタカナ表記も頻出するため、かなり読みにくいです。紙媒体での購入をオススメします。
なお、これはおそらく紙媒体も同じだと思いますが、文字の書体が、普通の活字ではなくて、個性的な手書き風の書体であって、個人的にはこれも読みにくい要因になっています。

内容的には、村上氏の小説のユング学派による心理学的な読み解きを期待したのですが、あまりそういうこともなく、肩透かしを食らいました。かといって、文学的な対談という趣も薄く、あえて言えば社会学的な対談と表現したほうがいいかもしれません。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて村上春樹氏の作品を完読した。
 河合隼雄氏の作品は20年前「心の処方箋」で助けられた経験があった。
 共著ということで読み始めたら、あっという間に完読した。
 大変面白い本になっている。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 両人が心理療法や小説について様々な角度から対話している。
どちらも欧米体験があり、日本と欧米の文化比較論も楽しめる。河合の「箱庭療法」は説明
不足で(理解不足かも)具体的なイメージが湧いてこない。注釈で簡単な追加説明が必要だ
ろう。また、村上のインタビューでは当たり前になっているが、使用されているカタカナ英
語を日本語で説明してもらえればよかった。例えば、「スポンティニアス」「アフォリズム」
「デタッチメント」「コミットメント」などである。それぞれが深い意味を持つだろう。
日本語化が難しいのでカタカナ英語で表示しているのだろうが、前後の文章読解のため易し
い日本語に置き換えてもらえば理解が深まると思うが、どうだろうか。

 村上、河合対話の快いリズム感が読者に伝わってくる。あまり笑顔を見せない村上に、河
合がいつもの素朴な笑顔で答えている光景が浮かんでくる。村上ワールド、例えば、なぜ小
説を書くのか、作品の変遷について、言語と思考システムについてなど、生の声である。

 小説をなぜ書くのか。村上の表現を借りても具体的なイメージはうかんでこない。読者は
霞の向こうに想像し、彼の作品を待つよりない。村上自身の意識下にあるもので、忖度する
のは不可能である。「言葉でできないから物語を書く」「心的イメージを物語に置き換える」
と云う表現から読者はヒントをもらえる。また「欠落部分を抱えている」「作家生活は欠落
を埋めるための仕事」とも云っている。村上の「欠落」していることは何か。これも当然、
読者にはわからない。「成長過程で自我が傷付けられた」何か負の部分があるのか。他者に
あり自分に欠けている何かか。「自己治癒」のところで「自分の中にどのようなメッセージ
があるのかを探し出すために書く」とも云っている。

 「欠落部分」と「メッセージ」は、「井戸掘り」と「壁抜け」の理論につながっていくの
だろうか。『ねじまき鳥クロニクル』のテーマにもなっている。「壁抜け」はマルセル・エ
イメ『壁抜け男』からでもなかろう。壁抜けとか井戸掘りは心の深層世界、無意識域を表示
しているのだろう。心の井戸を掘って無意識世界をあぶり出し、言語化していく。井戸を深
く掘れば掘るほど壁も多面体になり壁抜けの回数が多くなる。しかし、隔てられているよう
に見える世界も実は壁もなく隔てられていない、と云う結論になる。
 村上のいう小説の「マテリアル(素材)」を探し出す井戸には、素材になる集合体意識
(「歴史、記憶、体験、読み、見てきたもの」)が積層しているのだろう。

 言語の問題も興味深い。同じ日本語でありながら関西弁と東京言語で、思考の分割が生じ
るという。村上は「第二言語」の東京言語で小説を書いている。東京言語世界と関西弁世界
で、小説を書く意識が違ってくるという。

 村上は立ち止まらず新しい挑戦をし、進化していくことは確かである。絶えず井戸を掘り、
新しい水脈を探し求めている。水脈は無尽蔵だろう。
新潮社雑誌『考える人』2010年夏季号で、松家仁之の質問に答える「村上春樹ロングインタ
ビュー」を併読すれば、一層村上ワールドが理解できる。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート