藤本さんが敬愛するミンツ教授からの聞き語りなので、専門的にならず平易な言葉で読みやすく、教授のカリブ海への愛情と真摯な態度も伝わってくる。
ジャマイカ・ハイチなどのカリブ海の文化の成り立ちを知ることができ(ゾラ・ニール ハーストンの『ヴードゥーの神々』も面白い)文化人類学の入門書としても良いのでは。歴史上前例のない大量の強制的な移住による過酷な奴隷制の中で、何もないところから文化を作り出さなければならなかった過程がよく分かる。
「抵抗」は暴力だけではなく様々なカタチをとること。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
聞書アフリカン・アメリカン文化の誕生: カリブ海域黒人の生きるための闘い 単行本 – 2000/2/23
奴隷制という過酷な環境の中で,新世界=〈アメリカス〉の黒人は,アフリカン・アメリカン文化というまったく新しい文化を生みだした.すさまじい抑圧に直面した彼らは生きのびるためにどう抵抗し,適応したのか.その時彼らは精神をどのように働かせたのか.彼らのしなやかな想像力による文化創造の過程をたどる.
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/2/23
- ISBN-10400002485X
- ISBN-13978-4000024853
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
奴隷制という苛酷な環境で、新世界=アメリカスの黒人は、アフリカン・アメリカンという文化を生み出した。抑圧に直面した彼らは、生きぬくためにどう抵抗し適応したのか。彼らのしなやかな想像力による文化創造の過程を辿る。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/2/23)
- 発売日 : 2000/2/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 263ページ
- ISBN-10 : 400002485X
- ISBN-13 : 978-4000024853
- Amazon 売れ筋ランキング: - 328,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 187位アメリカ史
- - 848位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.9つ
5つのうち4.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
4グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ2年くらい、藤本和子さんの著書が文庫本になっているなあと感じます。『ブルースだってただの唄』とか『イリノイ近景』には、黒人女性の持ち囚人や先住民のアーティストからの聞き書きによるエッセイがあって、これまたとても面白い。藤本さんの夫が本書の著者ミンツ教授の学生だったことは知っていましたが、その教授からの聞き書きによる本まで作っていたとは。
副題にもあるとおり、カリブ海域の黒人を中心として北アメリカの黒人と対照し考察しています。藤本さんの質問に答える形で話を進めているのですが、その質問に触発されてミンツ教授が生き生きと物語っている様子がよく伝わっています。つまり翻訳もすばらしいということ。すぐ読み終わってしまいそうなのがもったいなくて、他の本と平行させて2週間くらいかけてゆっくりと読みました。
副題にもあるとおり、カリブ海域の黒人を中心として北アメリカの黒人と対照し考察しています。藤本さんの質問に答える形で話を進めているのですが、その質問に触発されてミンツ教授が生き生きと物語っている様子がよく伝わっています。つまり翻訳もすばらしいということ。すぐ読み終わってしまいそうなのがもったいなくて、他の本と平行させて2週間くらいかけてゆっくりと読みました。