本書によって「鹿鳴」とは、賓客を迎えて鹿が鳴く、という意味で『詩経』の詩からとられたことを知りました。
当時の外務卿だった井上馨が、日本と外国の間に横たわる不平等な条約の関係を改善するために、コンドルに依頼して鹿鳴館を設計させました。
筆者によりますと、「教育や宗教まで、生活習慣から都市計画にいたるまでを、極端にいえば、日本国中のすべてをヨーロッパ風に改造」しようと目指しました。
日本の西洋化、近代化を進めることは当然ですが、鹿鳴館を建築し、
連夜ダンスパーティーを行うことが、
条約改正のために有効な方法だとは今の我々なら誰も考えませんね。
「鹿鳴館文化」というものは、文明開化の象徴でもあると同時に近代国家建設という明治という時代が生んだ「あだ花」だったとも言えるでしょう。
この本は、岩波ブックレットで非常に廉価ですが、内容は、政治史、経済史、文化史、外交史までをカバーし、非常に読みやすい本になっています。

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鹿鳴館 (岩波ブックレット シリーズ日本近代史 2) 単行本 – 1992/7/20
飛鳥井 雅道
(著)
明治政府が公費一四万五千円をかけ全力投球で迎賓館を建設したのは,外国との条約改正を何としても有利に展開したいためだった.文明開化を支えたものは何か,井上馨,伊藤博文ら指導部の人間像とともに生きいき描く.
- 本の長さ61ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1992/7/20
- ISBN-10400003412X
- ISBN-13978-4000034128
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「鹿鳴館」といえば誰もが舞踏会を連想するのではないだろうか。明治政府が全力投球で建設した、その鹿鳴館を中心に、文明開化を支えた当時の社会と人間像を生き生きと描く。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1992/7/20)
- 発売日 : 1992/7/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 61ページ
- ISBN-10 : 400003412X
- ISBN-13 : 978-4000034128
- Amazon 売れ筋ランキング: - 710,752位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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