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心のパタ-ン: 言語の認知科学入門 単行本 – 2004/4/27
子どもは聞いたものを単に真似ることによって話せるようになるのではない.無意識に文のパターンを知り,文法を作らずにはいられないからそれが可能なのだ.さらに,言語習得に見られる能動性は音楽,視覚,思考,文化など他の領域でも見出せる.該博な学識に支えられた本書は現代言語学の豊かさと広がりを伝える書として比類ない.
- ISBN-104000053868
- ISBN-13978-4000053860
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/4/27
- 言語日本語
- 本の長さ298ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
言語を通して見えてくる生物種としてのヒトの姿。心と脳の研究に影響を及ぼした生成言語学を導いている考え方を、一般の人にもわかるように解説。現代言語学の泰斗が言語と心の科学の沃野へ案内する。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/4/27)
- 発売日 : 2004/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4000053868
- ISBN-13 : 978-4000053860
- Amazon 売れ筋ランキング: - 89,403位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23位言語研究・記号学
- - 7,706位語学・辞事典・年鑑 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月4日に日本でレビュー済み
全体は4つのパートからなっています。第1部では mental grammar(メンタル文法)、あるいは内的な言語知識をめぐる基本的な問題点を提示し、第2部ではメンタル文法の構成を音韻論と統語構造、アメリカ手話言語に基づいて説明しています。第3部では言語には生物学的基盤があることを論証しようとしてしており、第4部では言語以外のメンタル諸能力、たとえば音楽や視覚、思考などについて考察しています。本書の主要テーマはメンタル文法の生得性を証明すること、それとこの文法と言語以外の認知能力との関係です。著者は本書でメンタル文法の存在証明に大きな力を注いでいます。そこで、レビュワーもこの中心課題に触れたいと思います。「心的」文法という訳語では哲学的な色合いを帯び、誤解を招きやすいからでしょうか、「メンタル」文法と訳されています。しかし、そのために却ってその内実が捉えにくくなったという印象が残ります。これは、チョムスキーの普遍文法と比較すると理解しやすいと思います。つまり、メンタル文法はチョムスキーの計算論的な性質の普遍文法よりカバーする範囲がはるかに広い概念で、第4部の内容からも推測できるように、ある意味では著者(音楽にも造詣が深いとのこと)の柔軟な言語観をそのまま反映しているといえます。著者の説明は非常に丁寧で具体的であり、心の認知作用に関する他のテーマ(第4部)も平易な語り口です。気づいた点ですが、訳書では言語習得と言語獲得という用語が混在しています。また、機能論的 functional(な分析方法)という訳語ですが、言語入力と文法出力をblack boxの中で関係づけるという意味では「関数的」と解釈するほうが適切でしょう。です・ます文体の訳文は大変こなれていて、あたかもジャッケンドフ本人の講義を聞いているようです。原著は1994年の刊行です。言語知識の生得性などをめぐる議論の、その後の理論的進展と言語学的分析については『プラトンと考えることばの獲得』、幼児の英語という実例に即して獲得を解説したものでは『子供は言語をどう獲得するのか』が参考になるでしょう。本書はもう少し価格を下げたらよかったと思います。もっと気楽に手に取れるでしょうから。
2004年7月24日に日本でレビュー済み
小生は、青土社の『ろう文化』で手話が言語である、ということに気づかされ、チョムスキーの著作など読みすすむうちに、手話に文法があるという発見が普遍文法の存在の有力な証拠になっているのでは、と感じていたのだが、この本では1章をさいて、普遍文法(著者の用語を直訳してメンタル文法、という表現がされているが)の探索におけるアメリカ手話の重要性を論じている点に勇気づけられた。
さらにメンタル文法にとどまらず、言語以外のメンタル能力の考察もされているのだが、これは知識もないので論評はさしひかえる。
同様の論旨は、ピンカーの著作にも展開されているのだが、彼の饒舌な文章よりも、ジャッケンドフの語りの方がわかりやすいと思う。メンタル文法の簡単な説明も最初にあるので、とっつきやすい。
チョムスキーらによる言語学の革新が心と脳の研究が突き当たっていた壁をいかにとりはらったか、興味のある方は是非一読あれ。
さらにメンタル文法にとどまらず、言語以外のメンタル能力の考察もされているのだが、これは知識もないので論評はさしひかえる。
同様の論旨は、ピンカーの著作にも展開されているのだが、彼の饒舌な文章よりも、ジャッケンドフの語りの方がわかりやすいと思う。メンタル文法の簡単な説明も最初にあるので、とっつきやすい。
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