「数値計算」の書籍の巻末参考文献リストには頻繁に登場する有名な本で、「岩波講座応用数学 - 数値計算の基礎（1993年）」の内容と構成を、大幅に書き直したものです。目次の詳細は案内の通りですが、前半部（１〜６章）は算法の離散代数的構造を論じている点に、後半部（７〜１２章）は古典的実用解析学に関係する事を扱っている点に、それぞれ特徴があります。また、演習問題とその解答も付いています。
数値計算のプログラムを作成する人にとって、その理論的バックグランドを得られる有用な書籍ですが、結構分厚いので高価なのが欠点です。
なお、第１刷（1994年）は証明（定理11.20）に不備があるので、購入するなら第２刷（1998年）以降を薦めます（注：2003年は第３刷で、第２刷と内容同一です）。
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