平易で読みやすく 彌永先生を知る者ならば なるほどと思いながら読める本である。昭和から学習院時代のことまで書かれています。又先生の畏友が多く書きとどめられていてとても懐かしい感じのする本です（吉田耕作先生 鈴木通男さん 佐藤幹夫さん・・・・）。私には知っていたり教えて頂いた先生方が多く書き留められていてとても身近に感じることができました。又、昭和からの日本数学の様々な経緯がわかる本です。
１９９４年、京都賞を受賞したアンドレ・ベェイユと会食した折、最後にホテルの出口まで送ってくれたベェイユは彌永先生に向かって「Next time another world」といった。地下鉄での帰り道、その言葉を思い出して、先生がいたたまれなくなる。。。。想像するに涙を誘う。
ベェイユも彌永先生も２０世紀の数学の発展にどれほど寄与したことか。。。元気に丁寧に授業をされていた先生が懐かしい。長身で白髪の先生とそれとは逆体系の小平先生が仲よく歩かれている姿を遠くから眺めていたのが昨日のように思い出されます。
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