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アフォーダンス―新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー 12) 単行本 – 1994/5/23
佐々木 正人
(著)
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私たちは世界をどのようにして見,聞き,感じ取っているのだろうか? アフォーダンスは,この問題に対する認知科学の最新の解答である.人工知能やインターフェースの設計にも大きな影響を与えるこの理論を平易に解説する.
- ISBN-104000065122
- ISBN-13978-4000065122
- 出版社岩波書店
- 発売日1994/5/23
- 言語日本語
- 本の長さ117ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
情報は人間をとりまく環境そのものの中に実在している。現代の認知科学や人工知能に決定的な影響を与えたギブソンの革新的な認知理論。キーワードである「アフォーダンス」を軸にやさしく紹介する。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1994/5/23)
- 発売日 : 1994/5/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 117ページ
- ISBN-10 : 4000065122
- ISBN-13 : 978-4000065122
- Amazon 売れ筋ランキング: - 445,322位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,523位心理学の読みもの
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
講談社現代新書→講談社学術文庫 に入った入門書もありますが、アフォーダンスそのものよりもアフォーダンス理論の進化論的背景がメインになっており期待外れとなる読者が多いだろう。対して、こっちはアフォーダンスそのものにフォーカスしている。
2012年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
従来の認識論は、人間の”客観的”な視点や”意識”を疑いなく受け入れている。
また視覚情報にやや重点を置きすぎるかもしれない。
アフォーダンスの考え方はそれに大きな転換を迫るものである。
私は、動物がどのように世界を見ているのかが気になり、随分前に読んだこの本を久々に
手にとった。アフォーダンスはその手助けをするのである。古典「生物から見た世界」ユクスキュル
に理論的な枠組みを提供するのだと思う。
「アフォーダンスとは環境が動物に提供する『価値』のことである」
どのように機能しているかいえば、
「重要なのは変化しないことではなく、変化することによって、対象の普遍な性質が明らかになることである」
とあるように、我々の”知覚”は我々の周りに存在する環境から我々との相対的な関係により獲得されるのである。
このように考えると、環境がなければ私は存在しない。環境が私であるともいえるかのかもしれない。
また、
「視覚は外部からの情報を得る感覚だといわれてきたが、視覚は同時に自身の動きについての感覚ともなる」
例えば昆虫は紫外線も見ることができるのであり、ニンゲンとは見ている世界が違う。
我々が普遍的な美しさと呼ぶものにはなんら興味を示さないのかもしれない。彼らには彼らの世界があるのである。
犬は我々より嗅覚に優れているわけであり、そうした嗅覚を中心とした世界は、私たちには知覚することができない
世界である。
我々、人間同士にだって同じことがいえる。我々は、同じ、1つの世界に生きているが、どのように世界を見ているかは
根本的に異なる可能性がある。男、女はもちろん。認識レベルで異なるとは違う世界を持っているということである。
また、環境、経験も関係してくる。環境に情報は常にあるのであり、それを獲得する能力は経験によって異なってくる。
スカイダイビングを覚えた人にとって、空はより自由で広がりのあるものに感じられるかもしれない。
私たちは他人とはお互いに1つの世界に生きているが、異なる世界をもつ。
これは自由を意味するのか、孤独を意味するのか、私にはわからない。
この間、高校で使われる教科書で、「知能行動」というものについての記述があり、少し不快感とともに不思議さを感じた。
食べ物の前に柵がおかれ、
サルは迷うとなく食べ物を得ることができた
犬は柵に戸惑い迷いながら柵をよけて食べ物を得ることができた
鶏は柵をよけることができず、激突を繰り返した。
”知能的”なのはサルで、鶏は頭が悪いのか?
そのような当たり前のことにさえ疑問が出てくる。
世界をなめちゃいかんのだ
また視覚情報にやや重点を置きすぎるかもしれない。
アフォーダンスの考え方はそれに大きな転換を迫るものである。
私は、動物がどのように世界を見ているのかが気になり、随分前に読んだこの本を久々に
手にとった。アフォーダンスはその手助けをするのである。古典「生物から見た世界」ユクスキュル
に理論的な枠組みを提供するのだと思う。
「アフォーダンスとは環境が動物に提供する『価値』のことである」
どのように機能しているかいえば、
「重要なのは変化しないことではなく、変化することによって、対象の普遍な性質が明らかになることである」
とあるように、我々の”知覚”は我々の周りに存在する環境から我々との相対的な関係により獲得されるのである。
このように考えると、環境がなければ私は存在しない。環境が私であるともいえるかのかもしれない。
また、
「視覚は外部からの情報を得る感覚だといわれてきたが、視覚は同時に自身の動きについての感覚ともなる」
例えば昆虫は紫外線も見ることができるのであり、ニンゲンとは見ている世界が違う。
我々が普遍的な美しさと呼ぶものにはなんら興味を示さないのかもしれない。彼らには彼らの世界があるのである。
犬は我々より嗅覚に優れているわけであり、そうした嗅覚を中心とした世界は、私たちには知覚することができない
世界である。
我々、人間同士にだって同じことがいえる。我々は、同じ、1つの世界に生きているが、どのように世界を見ているかは
根本的に異なる可能性がある。男、女はもちろん。認識レベルで異なるとは違う世界を持っているということである。
また、環境、経験も関係してくる。環境に情報は常にあるのであり、それを獲得する能力は経験によって異なってくる。
スカイダイビングを覚えた人にとって、空はより自由で広がりのあるものに感じられるかもしれない。
私たちは他人とはお互いに1つの世界に生きているが、異なる世界をもつ。
これは自由を意味するのか、孤独を意味するのか、私にはわからない。
この間、高校で使われる教科書で、「知能行動」というものについての記述があり、少し不快感とともに不思議さを感じた。
食べ物の前に柵がおかれ、
サルは迷うとなく食べ物を得ることができた
犬は柵に戸惑い迷いながら柵をよけて食べ物を得ることができた
鶏は柵をよけることができず、激突を繰り返した。
”知能的”なのはサルで、鶏は頭が悪いのか?
そのような当たり前のことにさえ疑問が出てくる。
世界をなめちゃいかんのだ
2006年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
認知ということに興味があって手にとってみた。
…やはり学者は学者という感が拭えない。
もう少し簡単な言葉で説明できんもんかねぇ。
例え方とかも悪くないし初心者向けな視点で書かれて
いるとは思うんだけど単語がややこしい。
門外漢にはチト読みにくかったです。
内容はそこそこ理解できたしおもしろかったんだけどね。
…やはり学者は学者という感が拭えない。
もう少し簡単な言葉で説明できんもんかねぇ。
例え方とかも悪くないし初心者向けな視点で書かれて
いるとは思うんだけど単語がややこしい。
門外漢にはチト読みにくかったです。
内容はそこそこ理解できたしおもしろかったんだけどね。
2020年11月29日に日本でレビュー済み
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アフォーダンス入門書。テクスチャ(texture)と書けばいいのにキメ(肌理)と書いていてイマイチしっくりこないが、講談社学術文庫に比べればずっと分かり易かった。入門書として最良の本。
2015年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
むずかしいことが、非常に洗練されたわかりやすい言葉で書かれていて、たとえ話も的確で理解しやすく、著者の知性や文才が只者でないことがわかる。文章家で、ロジカルで、過不足のない説明のみならず、何か専門書とは思えない知的スリルを感じる。
この後は、kindle版を購入後の感想です。他の方が書いておられるように、本書の内容は申し分ありません。kindle版は、必要なときにすぐ手に入るので、その点もたいへん重宝しています。
ところが、自分の書いているものの中に引用しようとしたら、kindle版には、原著のページ数がないので困っています。こういったアカデミックに有用な本は、論文に引用できるよう、原著のページ数をkindle版にも付けていただきたいです。ぜひ、今後、kindleで出版する際には、ご考慮ください。
この後は、kindle版を購入後の感想です。他の方が書いておられるように、本書の内容は申し分ありません。kindle版は、必要なときにすぐ手に入るので、その点もたいへん重宝しています。
ところが、自分の書いているものの中に引用しようとしたら、kindle版には、原著のページ数がないので困っています。こういったアカデミックに有用な本は、論文に引用できるよう、原著のページ数をkindle版にも付けていただきたいです。ぜひ、今後、kindleで出版する際には、ご考慮ください。
2013年8月31日に日本でレビュー済み
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やっぱりアフォーダンスについては難しいと思いました。
しかし、なんとなくはわかった気がします。
しかし、なんとなくはわかった気がします。
2010年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、小冊子だが説明が非常に丁寧で、門外漢のための入門書としては
これ以上は望めないのではないのかと思えるほどである。
ギブソンの提案した「アフォーダンス」という認知理論に関しては、
ずっと以前から知りたいと思いながら果たせずにいたが、本書を読了して、
大きな満足を感じた。
もちろん本書を読んだだけでは、この「新しいものの見方」に慣れることは難しい。
そのため「『アフォーダンス』は、知覚者の主観が構成するものではなく、環境の中に
実在する情報である」という「生態学的実在論」が素直に納得できたわけではない。
問いかけたい疑問もたくさん湧いてくる。しかし、その考え方は非常に刺激的で、
ナイーブに思いこんでいた自分の認知モデルが揺さぶられた。
さらに、本書から受けた刺激は、ギブソンの理論だけではなかった。
その理論を紹介する著者の、研究に対する態度にも感銘を受けた。
「彼(=ギブソン)に学ぶべきことの第一は、アフォーダンスの理論であることは
もちろんだが、それだけではなく、目の前にある現実にどれだけ忠実になれるか、
すなわち「理論」そのものからも自由になる方法である」という著者の言葉が
深く心に響いた。
これ以上は望めないのではないのかと思えるほどである。
ギブソンの提案した「アフォーダンス」という認知理論に関しては、
ずっと以前から知りたいと思いながら果たせずにいたが、本書を読了して、
大きな満足を感じた。
もちろん本書を読んだだけでは、この「新しいものの見方」に慣れることは難しい。
そのため「『アフォーダンス』は、知覚者の主観が構成するものではなく、環境の中に
実在する情報である」という「生態学的実在論」が素直に納得できたわけではない。
問いかけたい疑問もたくさん湧いてくる。しかし、その考え方は非常に刺激的で、
ナイーブに思いこんでいた自分の認知モデルが揺さぶられた。
さらに、本書から受けた刺激は、ギブソンの理論だけではなかった。
その理論を紹介する著者の、研究に対する態度にも感銘を受けた。
「彼(=ギブソン)に学ぶべきことの第一は、アフォーダンスの理論であることは
もちろんだが、それだけではなく、目の前にある現実にどれだけ忠実になれるか、
すなわち「理論」そのものからも自由になる方法である」という著者の言葉が
深く心に響いた。
2013年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教科書の参考文献として、アフォーダンスをより詳しく、解りやすく学べました。