まだあげ初(そ)めし前髪の
前にさしたる花櫛(ぐし)の
花ある君と思ひ(い)けり
島崎藤村の第一詩集『若菜集』に収められた有名な「初恋」の最初の部分である。
中ほどに「人こひ(い)初めしはじめなり」とあるように、初めて知った胸のときめきが林檎畑を背景に瑞々しく歌われている。
誰もが経験する青春の甘酸っぱい思い、青春の初々しい息吹が人々の共感を呼び、長く愛誦されてきたのだろう。
『若菜集』などが収録されている『藤村詩抄』(島崎藤村著、岩波文庫)で、藤村の感性豊かな詩に出会うことができる。
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藤村詩抄 (ワイド版岩波文庫 202) 単行本 – 2001/12/14
島崎 藤村
(著)
藤村自身が選んだ比類のない青春文学
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2001/12/14
- ISBN-104000072021
- ISBN-13978-4000072021
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
日本の近代史の出発点であり、近代日本、詩人、文芸ジャンルの若さが相まった比類のない青春文学である島崎藤村の詩。「若菜集」「一葉船」「夏草」「落梅集」などより自選。新たに各詩集初版本目次と校異を付したワイド版。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2001/12/14)
- 発売日 : 2001/12/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 4000072021
- ISBN-13 : 978-4000072021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,013,500位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2012年3月14日に日本でレビュー済み
2006年6月29日に日本でレビュー済み
「小諸なる古城のほとり/雲白く遊子悲しむ」から始まる「千曲川旅情のうた」と題する名詩、さらに、「名も知らぬ遠き島より/流れ寄る椰子の実一つ」から始まる「椰子の実」(柳田国男からヒント)と題する名詩が『落梅集』(明治34年刊)に載せられている。前詩は古城のほとりで人生の旅愁を感じて作られたもの、後詩は遠い島から流れ着いた椰子の実に流離の憂えを感じて作られたものである。キーワードは「愁」(前詩に)「憂」(後詩に)である。その抒情は古びない普遍性が歌い継がれている(雅)
2012年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すぐに配送していただけて助かりました。状態もきれいで良かったです。
2010年2月1日に日本でレビュー済み
藤村の詩とまともに向き合ったのはこの文庫本が初めてであったが、
平明な七五調の文語が心地良かった。
処女詩集から最後の詩集まで七五調文語のスタイルだったらしい。
それが結果的に詩人としての藤村の寿命を縮めた気がしないではないが……。
終わりに収録されている『縫ひかへせ』という詩が最も心に残った。
平明な七五調の文語が心地良かった。
処女詩集から最後の詩集まで七五調文語のスタイルだったらしい。
それが結果的に詩人としての藤村の寿命を縮めた気がしないではないが……。
終わりに収録されている『縫ひかへせ』という詩が最も心に残った。