無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦 (岩波科学ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) – 2005/8/5
京都大学総合博物館
(編集)
世界でもユニークな日本の動物たち
- 本の長さ112ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/8/5
- ISBN-104000074490
- ISBN-13978-4000074490
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/8/5)
- 発売日 : 2005/8/5
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 112ページ
- ISBN-10 : 4000074490
- ISBN-13 : 978-4000074490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,093,680位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,862位生物・バイオテクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2008年11月19日に日本でレビュー済み
日本は昔から今の場所にあったわけではなく、「あるときできあがった」のだ。そして日本に住む動物たちもまた、「あるとき日本へやってきた」のである。「この世はこれまでも、そしてこれからもずーっと、今と同じまんまで当たり前」などと思っていると大間違いを犯すことになる。
2005年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
~面白い話だと思い読み進んできたが,種の違いを云々しているのに和名のみで学名が出てこない.それで少し調べると,トカゲの和名は非常に混乱していることがわかり,記述されているトカゲが何を指しているのかほとんどわからないことに気付いた.
種の定義がない以上,標本を恣意的に扱うことだって可能なのだ.
結局,分類学や種の記載を粗略に扱ってる現~~状では動物地理学なんて机上の空論なのかも.
と思い,後のページをめくったら,この本にはどこにも「学名」が出てこない.
分子生物学は最先端の学問なのかもしれないが,扱っている個体や種がなんであるかを気にしないで学問といえるのだろうか...と,興醒めした.~
種の定義がない以上,標本を恣意的に扱うことだって可能なのだ.
結局,分類学や種の記載を粗略に扱ってる現~~状では動物地理学なんて机上の空論なのかも.
と思い,後のページをめくったら,この本にはどこにも「学名」が出てこない.
分子生物学は最先端の学問なのかもしれないが,扱っている個体や種がなんであるかを気にしないで学問といえるのだろうか...と,興醒めした.~
2008年2月10日に日本でレビュー済み
2005年に京都大学総合博物館で開かれた特別展「日本の動物はいつどこからきたのか−動物地理学の挑戦」に合わせて出版された本。動物地理学について、一般向けに分かりやすく解説している。
13人の研究者が、島嶼性、昆虫、海流、絶滅などいくつかのテーマから、日本の動物の起源と分化に切り込んでいる。それぞれ、自分の専門であるトカゲとかサンショウウオとかネクイハムシを、最新の研究成果を盛り込んで論じてくれている。
なかなか分かりやすく面白い本だった。しかし、筆者によって筆調、難易度、読者への親切さが、かなり異なる。また、本全体としての見通しが不充分な点が気になった。
動物好きの人が軽く読むには良い本だが、それ以上ではない。
13人の研究者が、島嶼性、昆虫、海流、絶滅などいくつかのテーマから、日本の動物の起源と分化に切り込んでいる。それぞれ、自分の専門であるトカゲとかサンショウウオとかネクイハムシを、最新の研究成果を盛り込んで論じてくれている。
なかなか分かりやすく面白い本だった。しかし、筆者によって筆調、難易度、読者への親切さが、かなり異なる。また、本全体としての見通しが不充分な点が気になった。
動物好きの人が軽く読むには良い本だが、それ以上ではない。
2007年8月10日に日本でレビュー済み
動物地理学の本。京都大学の13人の研究者が、それぞれの研究結果を報告する。各トピックは長くても10ページ程度で、ポンポンとリズムよく読み進めることのできる、知的好奇心を掻き立てる1冊。ただし、一般向けに書かれてはいるものの、読み物というより「論文集」という印象を受けた。
動物地理学とは、動物の分布が何故今のようになっているのかを明らかにする学問のようだ。フィールドワークにより動物の分布調査を行い、得られた標本(生きた動物だけでなく、化石等も含む)を分類し、空間的・時間的な分布、その歴史を明らかにしていく。近年は、DNAの塩基配列の解析が、動物の類縁関係を明らかにするのに威力を発揮しているようだ。地理的に隔絶されたことにより種の分化が起きたようなケースでは、2種のDNAの相違量から地理的な隔絶がいつ頃生じたのかを逆に推定するようなことも可能なようだ。動物分類学・動物系統学・動物生態学・古生物学・地理学・地史学との関連もある学際的な分野、また日本の周辺地域との連続性・非連続性を探るため国際共同研究が期待されている分野である、とのこと。
日本列島は、そこに生息する動物の種類が多いだけでなく、固有種が多い、動物地理学にとって興味深いフィールドであるらしい。日本列島やその周囲を取り囲む海の形状は時代によって大きく変化してきたそうだが、1000万年前に最初の動物が侵入し、その後継続的に様々な動物が侵入してきたようだ。当然、「日本の動物はいつどこからきたのか」という問いに対して、「○○は、○○万年前頃、○○からきました」などと簡単に答えられるわけではない。本書の内容も、「いつどこからきたのか」よりも、「分布がどのように変化してきたのか」を扱ったものが多いように思う。そういう意味では、本書のタイトルはややミスリーディングだと思う。
動物地理学とは、動物の分布が何故今のようになっているのかを明らかにする学問のようだ。フィールドワークにより動物の分布調査を行い、得られた標本(生きた動物だけでなく、化石等も含む)を分類し、空間的・時間的な分布、その歴史を明らかにしていく。近年は、DNAの塩基配列の解析が、動物の類縁関係を明らかにするのに威力を発揮しているようだ。地理的に隔絶されたことにより種の分化が起きたようなケースでは、2種のDNAの相違量から地理的な隔絶がいつ頃生じたのかを逆に推定するようなことも可能なようだ。動物分類学・動物系統学・動物生態学・古生物学・地理学・地史学との関連もある学際的な分野、また日本の周辺地域との連続性・非連続性を探るため国際共同研究が期待されている分野である、とのこと。
日本列島は、そこに生息する動物の種類が多いだけでなく、固有種が多い、動物地理学にとって興味深いフィールドであるらしい。日本列島やその周囲を取り囲む海の形状は時代によって大きく変化してきたそうだが、1000万年前に最初の動物が侵入し、その後継続的に様々な動物が侵入してきたようだ。当然、「日本の動物はいつどこからきたのか」という問いに対して、「○○は、○○万年前頃、○○からきました」などと簡単に答えられるわけではない。本書の内容も、「いつどこからきたのか」よりも、「分布がどのように変化してきたのか」を扱ったものが多いように思う。そういう意味では、本書のタイトルはややミスリーディングだと思う。