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海の波を見る: 誕生から消滅まで (岩波科学ライブラリー 130) 単行本 – 2007/4/5
光易 恒
(著)
- 本の長さ101ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2007/4/5
- ISBN-104000074709
- ISBN-13978-4000074704
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2007/4/5)
- 発売日 : 2007/4/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 101ページ
- ISBN-10 : 4000074709
- ISBN-13 : 978-4000074704
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,549位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,884位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は、海の波についての第一線の研究者である。海の波の誕生、発達、成熟、衰退、消滅まで、すべて実物の写真を示しつつ、その物理的機構を説明している。だから、海の波の研究者にとって参考になるだけでなく、非専門家にとってもわかりやすく面白い。本書の終盤で、いくつかの波が重なって生じている不思議な波、それらの観測、また海の波の実験的再現について述べているのも興味深い。写真の撮影場所は、身近な広島湾から、東シナ海、赤道海域、北大西洋におよび、著者の研究領域の広さが示される。画像だけでも、美的鑑賞の対象となりうるだろう。
2018年9月1日に日本でレビュー済み
約四十年もの間、海の波についての研究をしてきた作者による一冊。この本の目次は以下のとおり。
1.誕生、2.発達、3.成熟、4.衰退、5.消滅、6.不思議な波、7.波を観測する、8.波を再現する
この本の構成は独特だ。ページの右側には文章が、ページの左側にはその文章と関係するオールカラーの写真が載せられている。上記の目次の1~5には波が生まれてから消えるまでの様子やメカニズムが記され、それが人間の一生と重ね合わされる。目次の6には作者が「美しい」あるいは「面白い」と思った波について、7には海上の波を観測する機械や方法について、8には実験室の水槽で発生させた波について取りあげられている。
さざ波、風波、うねり、白波、暴風波浪、三角波、航跡波…多種多様な波について、わかりやすく書かれている。海で発達した波は複数の波が重なってできており、それらはそれぞれに大きさや進行方向などが異なるという。それらが発生した原因も、風の強さや向きや持続時間、水深や水質、海底や周囲の陸の地形など様々だ。だからこそ、作者にとってさえも不思議に感じられる波が少なからず存在するのだろう。
この本はそのような波の魅力を存分に伝えるが、写真の小ささが少し残念だ。もっと大きなサイズの波の写真をもっと多く見たい、さらには実際に海へ行って波の様子を眺めたいと思わせる一冊だ。
1.誕生、2.発達、3.成熟、4.衰退、5.消滅、6.不思議な波、7.波を観測する、8.波を再現する
この本の構成は独特だ。ページの右側には文章が、ページの左側にはその文章と関係するオールカラーの写真が載せられている。上記の目次の1~5には波が生まれてから消えるまでの様子やメカニズムが記され、それが人間の一生と重ね合わされる。目次の6には作者が「美しい」あるいは「面白い」と思った波について、7には海上の波を観測する機械や方法について、8には実験室の水槽で発生させた波について取りあげられている。
さざ波、風波、うねり、白波、暴風波浪、三角波、航跡波…多種多様な波について、わかりやすく書かれている。海で発達した波は複数の波が重なってできており、それらはそれぞれに大きさや進行方向などが異なるという。それらが発生した原因も、風の強さや向きや持続時間、水深や水質、海底や周囲の陸の地形など様々だ。だからこそ、作者にとってさえも不思議に感じられる波が少なからず存在するのだろう。
この本はそのような波の魅力を存分に伝えるが、写真の小ささが少し残念だ。もっと大きなサイズの波の写真をもっと多く見たい、さらには実際に海へ行って波の様子を眺めたいと思わせる一冊だ。
2010年12月2日に日本でレビュー済み
海の波の魅力が伝わってくるような本です。
著者は海の波を40年間も研究してきた人であるという。その感覚とはどんなものだろうか。それ
を垣間見ることができるのが、この本の本質的な所だと思います。本文の構成は、波の発生から消滅
までを誕生、発達、成熟、衰退、消滅という時間軸を意識させながら波の写真と共に解説していきま
す。常人が波を漠然と眺めているだけでも、気持ちがよい。なんとなく悠久の時間の流れと一体感に
なったような感覚になります。日頃の雑事を洗い流してくれると言っていい。この本を読むとその感
覚がさらにするどく研ぎすまされ、それらが(悠久の時間の流れにある波という現象、ある種の普遍
性をもった現象)物理的に解析できるところに著者が魅力を感じたのではないでしょうか。僭越なが
ら本文を読んで私が強く感じたことです。読み方、刺激の受け方はそれぞれ違うと思います。おもし
ろそうだなと感じたらぜひ読んでみてください。
著者は海の波を40年間も研究してきた人であるという。その感覚とはどんなものだろうか。それ
を垣間見ることができるのが、この本の本質的な所だと思います。本文の構成は、波の発生から消滅
までを誕生、発達、成熟、衰退、消滅という時間軸を意識させながら波の写真と共に解説していきま
す。常人が波を漠然と眺めているだけでも、気持ちがよい。なんとなく悠久の時間の流れと一体感に
なったような感覚になります。日頃の雑事を洗い流してくれると言っていい。この本を読むとその感
覚がさらにするどく研ぎすまされ、それらが(悠久の時間の流れにある波という現象、ある種の普遍
性をもった現象)物理的に解析できるところに著者が魅力を感じたのではないでしょうか。僭越なが
ら本文を読んで私が強く感じたことです。読み方、刺激の受け方はそれぞれ違うと思います。おもし
ろそうだなと感じたらぜひ読んでみてください。
2007年4月28日に日本でレビュー済み
「海洋波」などと言うと、堅苦しい物理学の分野になろう。本書は、一般人が楽しめるオールカラーの波の姿である。波が「さざ波」として生まれ、成長して大波となり、消えていく海波の不思議さ・その魅力が鮮やかに紹介されている。
さざ波とうねりの競演。うねりの表面をさざ波が覆っている。海ではよく見られる光景。写真でないと、とてもその微妙な美しさは伝えられない。
暴風波浪を正面から捉えたもの(俗に言う「怒濤」か?)このような波に船が高速で突っ込むと、衝撃を受けて危険である。
砕波。まさに「白馬が疾走する」という表現にふさわしい。波はその形のまま高速で進んでいくが、水自体は留まっているという。
不思議な波。謎の波。美しい波。多種多様な波を研究して、40年にもなるという著者。エッセイと組み合わせた波の(専門的ではない)本も最近出されてはいるが、本書は「海洋物理」を選考する権威者の書であるだけに信頼がおける。難しいことは差し控え、一般向きに興味のある紹介をしてくれている。
「海の波ocean waves」は海に生じるすべての波…ここにはほんの僅かな波しか紹介されていないが、これから海を見るとき、その表情をとくと眺めたい。
最後に、一つ補足すれば、視覚的にビジュアルに捉えているが、実際は波にはそれぞれの音があるはず。「波音」に私は特別興味関心を持っている。音を聞いてこそ、波の臨場感が身に迫ると思う。
さざ波とうねりの競演。うねりの表面をさざ波が覆っている。海ではよく見られる光景。写真でないと、とてもその微妙な美しさは伝えられない。
暴風波浪を正面から捉えたもの(俗に言う「怒濤」か?)このような波に船が高速で突っ込むと、衝撃を受けて危険である。
砕波。まさに「白馬が疾走する」という表現にふさわしい。波はその形のまま高速で進んでいくが、水自体は留まっているという。
不思議な波。謎の波。美しい波。多種多様な波を研究して、40年にもなるという著者。エッセイと組み合わせた波の(専門的ではない)本も最近出されてはいるが、本書は「海洋物理」を選考する権威者の書であるだけに信頼がおける。難しいことは差し控え、一般向きに興味のある紹介をしてくれている。
「海の波ocean waves」は海に生じるすべての波…ここにはほんの僅かな波しか紹介されていないが、これから海を見るとき、その表情をとくと眺めたい。
最後に、一つ補足すれば、視覚的にビジュアルに捉えているが、実際は波にはそれぞれの音があるはず。「波音」に私は特別興味関心を持っている。音を聞いてこそ、波の臨場感が身に迫ると思う。