「身体化による認知」と言う表現は、最近でこそ、様々な分野で広く一般的に使われるようになりましたが、そのキッカケとなったのが本書だと思います。
環境に適応的に働きかける主体としての自己、他者の意図を推測して、円滑なコミュニケーションを図る主体としての自己。いずれにおいても、基盤として大切なのは、外界の情報を自己の身体に照らし合わせて認識する事と、そこから外界に働きかける為に「イメージ」を生成する事であると言う点が、専門家でなくても非常に理解し易く書かれていました。
また、本書で取り上げられているトピックを専門とする、様々な研究者の新しい知見が広く紹介されており、原文だけでなく、各々の研究者が執筆している論文を見る事で、こう言った学術領域の最先端の動向を知る事もできました。
その意味においても、大変参考になる書籍だと思います。
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イメージ脳 (岩波科学ライブラリー 156) 単行本 – 2009/3/6
乾 敏郎
(著)
人間を人間たらしめる驚きの脳機能に迫る
- 本の長さ104ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2009/3/6
- ISBN-104000074962
- ISBN-13978-4000074964
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2009/3/6)
- 発売日 : 2009/3/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 104ページ
- ISBN-10 : 4000074962
- ISBN-13 : 978-4000074964
- Amazon 売れ筋ランキング: - 297,166位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,077位医学・薬学・看護学・歯科学
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月2日に日本でレビュー済み
2010年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いかにヒトの生活でイメージする能力が、重要であり、
かつ日々の知覚や認知に密接に関わりを持っているかを
多様な引用を持って紹介してくれています。
読みやすく、多様な実験が紹介されていることからも
内容は濃く、非常に良い本だとは思います。
ただ、それでも星が2つも減らすほど残念なのは
多様な実験の引用文献が書いていないどころか、誰がいつ行った
実験かを書いていない箇所が非常に多い点。
推測で書かれるべきであろう点を断定で書いている点。
誤解を生みだすような表現が見られたりする点。
有用な本だとは分かっていても、特筆するこの3点のせいで
少し後味が悪くなります。
ただ、日常の動作がいかにヒトが潜在的に行うイメージ能力に支えられているかを
知るには、この一冊で、かなり十分な情報が得られます。
かつ日々の知覚や認知に密接に関わりを持っているかを
多様な引用を持って紹介してくれています。
読みやすく、多様な実験が紹介されていることからも
内容は濃く、非常に良い本だとは思います。
ただ、それでも星が2つも減らすほど残念なのは
多様な実験の引用文献が書いていないどころか、誰がいつ行った
実験かを書いていない箇所が非常に多い点。
推測で書かれるべきであろう点を断定で書いている点。
誤解を生みだすような表現が見られたりする点。
有用な本だとは分かっていても、特筆するこの3点のせいで
少し後味が悪くなります。
ただ、日常の動作がいかにヒトが潜在的に行うイメージ能力に支えられているかを
知るには、この一冊で、かなり十分な情報が得られます。
2013年11月6日に日本でレビュー済み
同著者の新書、『脳科学からみる子どもの心の育ち:認知発達のルーツをさぐる』を読み、そのベースになる考え方を知りたいと思い、本書を手に取りました。専門家ではないので、十分に理解できない部分もありましたが、私たちが普段何気なく行っている行動や他者とのコミュニケーションが脳で生成されているイメージに基づいて精緻に制御されているという事が多角的な観点から詳しく解説されていて、とても参考になりました。
またイメージ生成がうまくできないことによって、どのような障害が生じるかという点についても言及されており、医療・福祉・教育などの臨床分野においても、大変役立つ書籍だと思います。
またイメージ生成がうまくできないことによって、どのような障害が生じるかという点についても言及されており、医療・福祉・教育などの臨床分野においても、大変役立つ書籍だと思います。
2016年3月1日に日本でレビュー済み
イメージはアイデアの創出に欠かせない要素です。本書はイメージ脳がどのようなものなのか、その大枠を教えてくれます。