演習問題含めてほぼすべて読み通した。信頼できる定番の本なので内容自体は他のレビュアーに譲るとして、物理学のまったくの初学者である自分がこの本を読むうえで参考になった本を紹介したい。
「もういちど読む数研の高校物理2巻」(数研出版)
高校の物理教科書であればなんでもよいと思うが、高校で天下り式に与えられた公式を0から考え直していくので、高校物理で電磁気の概要を知っておくことは必要。
「光と電磁気 ファラデーとマクスウェルが考えたこと 電場とは何か? 磁場とは何か?」
「高校数学でわかるマクスウェル方程式」
ブルーバックス。歴史的経緯やマクスウェル方程式の概要を知っておくと迷子にならないしモチベーションも維持できる。
「道具としてのベクトル解析」(日本実業出版社)
線積分や面積分の説明はなされるが、具体例のある簡単な本であらかじめ復習しておいた方が良い。この本は高校数学の延長かつ物理への応用を意識してシンプルに書かれているのでよい。
「電磁気学」(岩波書店)
著者のもうひとつの定番教科書でレベル的にはこちらの本が上らしい。「電磁気学の考え方」では記述をシンプルにするためなのか途中の式変形などが省略されている箇所がまれにあったりするが、こちらの本を見るとなぜかより詳しく書いてあったりする。
演習問題は比較的有名な問題が多いのか、インターネットで調べれば同種の問題がより詳しい解説付きで掲載されていたりする。私は上記参考書とネットを使用することで本書の疑問点の99%は解消された。これから電磁気学を学ぶ人の参考になればと思う。
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電磁気学の考え方 (物理の考え方 2) 単行本 – 1993/4/8
砂川 重信
(著)
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電磁気学の考え方
- ISBN-104000078925
- ISBN-13978-4000078924
- 出版社岩波書店
- 発売日1993/4/8
- 言語日本語
- 本の長さ148ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1993/4/8)
- 発売日 : 1993/4/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 148ページ
- ISBN-10 : 4000078925
- ISBN-13 : 978-4000078924
- Amazon 売れ筋ランキング: - 31,602位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2014年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は文系出身の科学ファンである。微積分の基本は理解しているが、三角関数は憶えられず、ラグランジュやハミルトニアンはちんぶんかんぷん、といったレベルである。
そんな私が、電磁気学のキモであるマクスウェル方程式を理解し、電磁気学の「数学的イメージ」を得る上で、とても参考になったのがこの本である。
この本の特徴は、マクスウェル方程式を理解する鍵は、電磁気の力がニュートンの万有引力のような「遠隔作用」ではなく、「近接作用」に基づいていることを理解することにある、として、最初の方でそのことを集中的に分かりやすく説明している点にある。このことが、私がマクスウェル方程式のイメージを得る上で決定的に役立った。
私はそのあと、村上雅人『なるほど電磁気学』(海鳴社)を読んで(これもすごくいい本!)、divやrotの具体的イメージをつかみ、電磁気学のだいたいの数学的イメージを得ることができた。しかし、近接作用の指摘がなければ、こんなにスムーズに理解することはできなかったと思う。
文系で、電磁気学をもう一歩深く理解したい人に、この本を薦めたい。
そんな私が、電磁気学のキモであるマクスウェル方程式を理解し、電磁気学の「数学的イメージ」を得る上で、とても参考になったのがこの本である。
この本の特徴は、マクスウェル方程式を理解する鍵は、電磁気の力がニュートンの万有引力のような「遠隔作用」ではなく、「近接作用」に基づいていることを理解することにある、として、最初の方でそのことを集中的に分かりやすく説明している点にある。このことが、私がマクスウェル方程式のイメージを得る上で決定的に役立った。
私はそのあと、村上雅人『なるほど電磁気学』(海鳴社)を読んで(これもすごくいい本!)、divやrotの具体的イメージをつかみ、電磁気学のだいたいの数学的イメージを得ることができた。しかし、近接作用の指摘がなければ、こんなにスムーズに理解することはできなかったと思う。
文系で、電磁気学をもう一歩深く理解したい人に、この本を薦めたい。
2014年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベクトル解析を使ってはいるが、極力数式は使わずに、電磁気の現象を言葉を使って説明してあるので、本格的に電磁気を学ぶ前の登竜門となる良書。
教養レベルの電磁気の教科書として使うには、最高の教科書かもしれない。
砂川先生はこの本を卒業したら、岩波の物理的テキストシリーズ「電磁気学」、更に上位に位置する、紀伊国屋書店の「理論電磁気学」へとステップアップできるように、執筆していったのだと思う。
この本でベクトル解析に慣れておくのも、後の事を考えると大変効果的だと思う。
教養レベルの電磁気の教科書として使うには、最高の教科書かもしれない。
砂川先生はこの本を卒業したら、岩波の物理的テキストシリーズ「電磁気学」、更に上位に位置する、紀伊国屋書店の「理論電磁気学」へとステップアップできるように、執筆していったのだと思う。
この本でベクトル解析に慣れておくのも、後の事を考えると大変効果的だと思う。
2016年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学校の授業用テキストとして購入しましたが、
電磁気学において必須の知識であるところはしっかりカバーしてあると思います。
電磁気学において必須の知識であるところはしっかりカバーしてあると思います。
2015年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生時代、苦しんでいた電磁気学地獄から救ってくれたのは砂川先生のこの本でした。何度も読み返しボロボロになってどこかへ行ってしまいましたが、懐かしさのあまり買ってしまいました。砂川先生も鬼籍に入られ、時の流れの速さを感じます。他の参考書等でスッキリしなかったところも数式を多用ぜず(さすがに使わないのは無理でしょうが)説明されています。問題演習等はほぼないので、別の本でのフォローが必要ですが。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電磁気学は学校でやらなかった。
しかし電気の根本はやはりここかと思い、いろいろ読んでいる。
クーロンの法則で、いいじゃないかと思うのに、
ガウスの法則や、マックスウェルの方程式がでてくる意味が、
あるいは必然性が、わからなかった。
本書を読むに、砂川先生は、遠隔作用と近接作用と言う
より大きな潮流を語ることで、その意味と必然性を語られている。
そういうことが、門外漢にとっては、決定的に重要だ。
でないと、ニュートンの式にせっかく似ているのに・・・、
という不満だけが残る。
エーテルの話も、かつては否定的な「迷信」めいたニュアンスで
聞いたし、理解していた。
しかし、近接作用の考え方を進めるうえで、さけて通れない道だったのだろうと
今は思う。そして、マイケルソン・モーレーの実験に至り、
特殊相対論に至るという流れに共感できる。
そうしたせめぎ合いの中に、ガウスの法則に呻吟する自分はいるのか。
そんな感慨をもった。
「なぜ、そういうややこしいことをしているのか?」
という疑問は重要である。
しかし、その道に慣れ親しんだ人にとっては、そういうアイデア(つまり「なぜ」)は
あまりに当たり前で、他人に説明することができない。
なにより、説明する必要すら、思いつかない。
本書は、そういうところが親切なのだと思う。
親切さをバネに、最後まで読みたいなと、いま、思っている。
しかし電気の根本はやはりここかと思い、いろいろ読んでいる。
クーロンの法則で、いいじゃないかと思うのに、
ガウスの法則や、マックスウェルの方程式がでてくる意味が、
あるいは必然性が、わからなかった。
本書を読むに、砂川先生は、遠隔作用と近接作用と言う
より大きな潮流を語ることで、その意味と必然性を語られている。
そういうことが、門外漢にとっては、決定的に重要だ。
でないと、ニュートンの式にせっかく似ているのに・・・、
という不満だけが残る。
エーテルの話も、かつては否定的な「迷信」めいたニュアンスで
聞いたし、理解していた。
しかし、近接作用の考え方を進めるうえで、さけて通れない道だったのだろうと
今は思う。そして、マイケルソン・モーレーの実験に至り、
特殊相対論に至るという流れに共感できる。
そうしたせめぎ合いの中に、ガウスの法則に呻吟する自分はいるのか。
そんな感慨をもった。
「なぜ、そういうややこしいことをしているのか?」
という疑問は重要である。
しかし、その道に慣れ親しんだ人にとっては、そういうアイデア(つまり「なぜ」)は
あまりに当たり前で、他人に説明することができない。
なにより、説明する必要すら、思いつかない。
本書は、そういうところが親切なのだと思う。
親切さをバネに、最後まで読みたいなと、いま、思っている。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
電磁気学と言えば、砂川の理論電磁気学・・・と思っていました。実際、理論電磁気学は優れた教科書ですが、ホントにそれを理解していますか?自分は、理論電磁気学の数式を追うだけでわかったような気になっていただけで、電磁気学の本質的なことは何も理解できていませんでした。が、本書”電磁気学の考え方”を読んでからなら、理論電磁気学もジャクソンももう少し理解できるような気になりました。
本シリーズの”力学の考え方”の方は、高校生でも読めるくらい丁寧に書かれています。本書も、それくらい丁寧には書かれています。が、高校生には少しキツイかも。やはりベクトル解析が高校生には敷居が高いでしょう。しかし、ベクトル解析の理解には、静電磁場や流体力学の初歩を一緒にやるのがいいと思うので、力のある高校生にはやさしいベクトル解析の本(物理数学の本)と一緒に本書の静電磁場のところくらいまでをしっかり読んで欲しい。
本シリーズの”力学の考え方”の方は、高校生でも読めるくらい丁寧に書かれています。本書も、それくらい丁寧には書かれています。が、高校生には少しキツイかも。やはりベクトル解析が高校生には敷居が高いでしょう。しかし、ベクトル解析の理解には、静電磁場や流体力学の初歩を一緒にやるのがいいと思うので、力のある高校生にはやさしいベクトル解析の本(物理数学の本)と一緒に本書の静電磁場のところくらいまでをしっかり読んで欲しい。
2010年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電磁気学の門外漢が悩むのはマクスウエルの方程式を理解して実際に解析に利用できるまでになれないことである。
本書の「8.電磁気学の基本法則」の緒言に[。。。。。最後に、電磁ポテンシャルを導入することによって、マクスウエルの方程式をよりよく見やすい形式に変形する。]を見て救いを探すために購入し努力している。
本書の「8.電磁気学の基本法則」の緒言に[。。。。。最後に、電磁ポテンシャルを導入することによって、マクスウエルの方程式をよりよく見やすい形式に変形する。]を見て救いを探すために購入し努力している。