一応写真が趣味と公言していて、最近はメキシコの音楽や絵画、風俗に興味津々となれば、この写真集が気にならない訳がない。あちこちの書評で高評価なこともあって購入した。 この作家の名前を記憶してなかったことは不勉強で恥ずかしい。
メキシコの大地や人々の日常の何気ない光景、静物、ヌードと多岐に渡るモノクロ作品はどれもみな素晴らしい。
また感心したのはタイトルの付け方の見事さである。それぞれの写真に付けられたタイトルは洒脱というか、ハッとさせられるものばかりである。表紙にもなっている四頭立ての馬の模型の写真「障害物」「黒い鏡」「正午15分前」「デートの約束」等など。これはもう見ていただくしかないのだが、見事としか言いようがない。写真にタイトルは重要ということを改めて教えてもらいました。必見です。お勧め、ぜひ!
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マヌエル・アルバレス・ブラボ写真集 メキシコの幻想と光 大型本 – 2011/5/27
コレット・アルバレス・ウルバフテル
(著),
ジョン・バンヴィル
(著),
ジャン=クロード・ルマニー
(著),
カルロス・フエンテス
(著),
マヌエル・アルバレス・ブラボ
(写真),
杉山 悦子
(翻訳)
&
3
その他
メキシコの風土に根ざした詩情豊かな写真により20世紀最大の写真家のひとりと目されるアルバレス・ブラボ。本書は、その作品世界を、未発表作品を含む370余点の写真で紹介する決定版写真集です。人々の暮らしや静物、ヌード、ポートレイトなど、写真に込められた生と死に対する深い洞察は、見る者を静かな感動で包みます。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2011/5/27
- 寸法29.1 x 4 x 27.3 cm
- ISBN-104000080857
- ISBN-13978-4000080859
商品の説明
著者について
コレット・アルバレス・ウルバフテル
マヌエル・アルバレス・ブラボ未亡人で,フランスの写真家.現在,マヌエル・アルバレス・ブラボ協会理事長.
ジョン・バンヴィル
アイルランドの小説家・ジャーナリスト.これまでにジェイムズ・テイト・ブラック記念賞,ガーディアン小説賞,ラナン文学賞(小説部門)を受賞.
ジャン=クロード・ルマニー
フランスの写真評論家・写真史家.多数の著作や論説を発表.長年にわたり,パリの国立図書館・写真部門の学芸員を勤めた.
カルロス・フエンテス
メキシコの小説家・評論家.国民文学賞(メキシコで最高位の文学賞)やフランスのレジオンドヌール勲章など,多数の賞や勲章を受けている.
杉山悦子(すぎやま えつこ)
世田谷美術館学芸員.『瀧口修造 夢の漂流物』展(世田谷美術館)で倫雅美術奨励賞受賞.
マヌエル・アルバレス・ブラボ未亡人で,フランスの写真家.現在,マヌエル・アルバレス・ブラボ協会理事長.
ジョン・バンヴィル
アイルランドの小説家・ジャーナリスト.これまでにジェイムズ・テイト・ブラック記念賞,ガーディアン小説賞,ラナン文学賞(小説部門)を受賞.
ジャン=クロード・ルマニー
フランスの写真評論家・写真史家.多数の著作や論説を発表.長年にわたり,パリの国立図書館・写真部門の学芸員を勤めた.
カルロス・フエンテス
メキシコの小説家・評論家.国民文学賞(メキシコで最高位の文学賞)やフランスのレジオンドヌール勲章など,多数の賞や勲章を受けている.
杉山悦子(すぎやま えつこ)
世田谷美術館学芸員.『瀧口修造 夢の漂流物』展(世田谷美術館)で倫雅美術奨励賞受賞.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2011/5/27)
- 発売日 : 2011/5/27
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4000080857
- ISBN-13 : 978-4000080859
- 寸法 : 29.1 x 4 x 27.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,375,748位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,995位趣味・実用の絵画 (本)
- - 5,231位カメラ・ビデオ (本)
- - 7,977位手芸 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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5つのうち4.8つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年3月23日に日本でレビュー済み
メキシコの代表的写真家アルバレス・ブラボの作品集。この人は1902年生まれで100歳生きた作家で、20代後半から欧米の写真展に作品を展示しつつ、ディエゴ・リベラやフリーダ・カーロ、エイゼンシュタイン、ブレッソン、ブニュエル、ブルトン、といった様々なビッグスター達と華々しい交流をした人である。
作風的には様々なスタイルを試した人で、こうやって大量の作品を一度に見てしまうと、掴みどころが無い作家とも言えるかもしれないが、特にヌード写真で評価が高いように思う。(この「掴みどころ」が星を一つ削った理由だ。)
本書全体の評価としては、まずその網羅性、貴重な日本語文献であること、そしてアイルランドを代表する現代作家のジョン・バンヴィル、自身も被写体として本書に登場するカルロス・フェンテスが文章を寄せているところがオススメだ。
何よりも、どれもモノクロ写真なのに、メキシコの焼けるような日差し(と昼下がりの沈黙)を感じる点が特徴的である。
作風的には様々なスタイルを試した人で、こうやって大量の作品を一度に見てしまうと、掴みどころが無い作家とも言えるかもしれないが、特にヌード写真で評価が高いように思う。(この「掴みどころ」が星を一つ削った理由だ。)
本書全体の評価としては、まずその網羅性、貴重な日本語文献であること、そしてアイルランドを代表する現代作家のジョン・バンヴィル、自身も被写体として本書に登場するカルロス・フェンテスが文章を寄せているところがオススメだ。
何よりも、どれもモノクロ写真なのに、メキシコの焼けるような日差し(と昼下がりの沈黙)を感じる点が特徴的である。