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ダダとシュルレアリスム (岩波世界の美術) 単行本 – 2000/9/28
ダブルポイント 詳細
刻々と変化する社会情勢と表現領域の拡大
- 本の長さ447ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/9/28
- ISBN-104000089226
- ISBN-13978-4000089227
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/9/28)
- 発売日 : 2000/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 447ページ
- ISBN-10 : 4000089226
- ISBN-13 : 978-4000089227
- Amazon 売れ筋ランキング: - 428,789位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31位ポップアートの美術史
- - 32位アール・デコの美術史
- - 37位アール・ヌーヴォーの美術史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年12月16日に日本でレビュー済み
ダダとシュルレアリスムは、連続しているように美術史ではよく記述されています。
本書は、世界の各地に広がっていったダダに目配りし、そして政治の流れをふまえつつ
シュルレアリスムについて論じます。
ダダやシュルレアリスムのまとまった本は、リヒターの『ダダ』を読んでいましたが、
やはり研究はだいぶすすんでいます。そんなことを感じつつ読みました。
カラー図版もふんだんに使われていて読みやすいです。
本書は、世界の各地に広がっていったダダに目配りし、そして政治の流れをふまえつつ
シュルレアリスムについて論じます。
ダダやシュルレアリスムのまとまった本は、リヒターの『ダダ』を読んでいましたが、
やはり研究はだいぶすすんでいます。そんなことを感じつつ読みました。
カラー図版もふんだんに使われていて読みやすいです。
2013年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母に頼まれた購入ですが、大変満足の美品で母も喜んでおります、また丁寧な対応でした。
次回も宜しくお願いします。
次回も宜しくお願いします。
2018年5月21日に日本でレビュー済み
近代の欧米諸国では様々な芸術運動が生まれたが、中でも最も大きな影響力を持ったのがダダとシュルレアリスムなのではなかろうか。
カリスマ的な芸術家を多く輩出した事に加え、地域の拡大、人々に与えた衝撃の強さ、そして何よりも発信力を保ち続けたという点に於いて、その重要性は特筆に価する。
そんなダダとシュルレアリスムについて時代背景を読み解きながら解説し、尚且つ運動に係わった数多くの芸術家達の生涯と作品を多岐に亘って紹介したのが本書であり、20世紀最大の芸術運動を理解するには最良の教科書として実に有用であった。
さて、この二つの運動は常に一緒に扱われ、また、現に両者に参加した芸術家もいた事から「ダダを基盤にシュルレアリスムが発展した」と見做す傾向は根強いようだが、仮にダダの延長線上にシュルレアリスムがあるのは事実だとしても、両者は決して似通ったものではなく、寧ろ対立も生み出していた…本書はそんな決定的な違いを突き付けてくれる。
そしてもう一点忘れてはならないのは、この二つの運動が二つの大戦と共にあったという事であろうか…思えば、政治思想とは距離を置く芸術もあれば密接な芸術もあるが、取り分けダダとシュルレアリスムほど戦争に深く関わった芸術は他には無いかもしれない。
何しろ戦争に直接関わった芸術家達は然る事ながら、自らの意思に反して巻き込まれて亡命し、新天地で活躍の場を見つける者がいた一方で、自らの命を絶った者もいたのだ。
本書は、こうした様々な立場を余す所無く紹介してくれるので、ダダとシュルレアリスムの背景について多くを学び、正しく理解出来たように思う。
「メルドル(クソッタレ)」と題された第一章に始まり、チューリッヒや中央ヨーロッパに於けるダダ、そして彼等のパリでの活動を概説し、続くシュルレアリスムについては特に人間関係(思想や芸術方針の対立)を中心に展開する訳だが、ダダの反逆精神、或いはシュルレアリスムがアンドレ・ブルトン率いるグループとして成立し、彼の意に反する者は全て除名されたと言う経緯を辿った構成は実に優れている。
何故なら、両者の特殊性に着目する事に依って彼等の目的を見出す事が出来るからだ。
今まで目の前に広がっていた霧が急に晴れた…そんな思いで本書に向き合った次第である。
尚、ブルトンの活動を詳しく追っているのは言う迄もないが、例えばデュシャンがチェスに没頭して暫く芸術活動から離れていた事、或いはダリについては、その存在が余りにも大きかった所為でブルトンから除名されても尚“シュルレアリスム=ダリ”という構図が成り立っていた事等々、様々な逸話が挿入されている所からは当時の芸術界の裏事情が良く解るし、また、エルンストにはかなりの頁を割いているので愛好家の方は必読であろう。
更には、有名無名に係わらず多くの芸術家を紹介している所は高く評価出来るので、本書を通して新たな出逢いもあるに違いない。
因みに「裂け目」と題された最終章に於いて、その後に登場したウォーホールやダミアン・ハーストにシュルレアリスム終焉の名残を見出している所も実に見事な幕引きであった。
21世紀を迎えた今、ダダもシュルレアリスムも既に“歴史の一齣”になってしまったかもしれない。
然しながら、彼等の偉大な活動が世界の芸術界に大きな足跡を残した事は間違いないのだ。
ダダとシュルレアリスムの特徴と魅力を最大限に引き出した名著である。
カリスマ的な芸術家を多く輩出した事に加え、地域の拡大、人々に与えた衝撃の強さ、そして何よりも発信力を保ち続けたという点に於いて、その重要性は特筆に価する。
そんなダダとシュルレアリスムについて時代背景を読み解きながら解説し、尚且つ運動に係わった数多くの芸術家達の生涯と作品を多岐に亘って紹介したのが本書であり、20世紀最大の芸術運動を理解するには最良の教科書として実に有用であった。
さて、この二つの運動は常に一緒に扱われ、また、現に両者に参加した芸術家もいた事から「ダダを基盤にシュルレアリスムが発展した」と見做す傾向は根強いようだが、仮にダダの延長線上にシュルレアリスムがあるのは事実だとしても、両者は決して似通ったものではなく、寧ろ対立も生み出していた…本書はそんな決定的な違いを突き付けてくれる。
そしてもう一点忘れてはならないのは、この二つの運動が二つの大戦と共にあったという事であろうか…思えば、政治思想とは距離を置く芸術もあれば密接な芸術もあるが、取り分けダダとシュルレアリスムほど戦争に深く関わった芸術は他には無いかもしれない。
何しろ戦争に直接関わった芸術家達は然る事ながら、自らの意思に反して巻き込まれて亡命し、新天地で活躍の場を見つける者がいた一方で、自らの命を絶った者もいたのだ。
本書は、こうした様々な立場を余す所無く紹介してくれるので、ダダとシュルレアリスムの背景について多くを学び、正しく理解出来たように思う。
「メルドル(クソッタレ)」と題された第一章に始まり、チューリッヒや中央ヨーロッパに於けるダダ、そして彼等のパリでの活動を概説し、続くシュルレアリスムについては特に人間関係(思想や芸術方針の対立)を中心に展開する訳だが、ダダの反逆精神、或いはシュルレアリスムがアンドレ・ブルトン率いるグループとして成立し、彼の意に反する者は全て除名されたと言う経緯を辿った構成は実に優れている。
何故なら、両者の特殊性に着目する事に依って彼等の目的を見出す事が出来るからだ。
今まで目の前に広がっていた霧が急に晴れた…そんな思いで本書に向き合った次第である。
尚、ブルトンの活動を詳しく追っているのは言う迄もないが、例えばデュシャンがチェスに没頭して暫く芸術活動から離れていた事、或いはダリについては、その存在が余りにも大きかった所為でブルトンから除名されても尚“シュルレアリスム=ダリ”という構図が成り立っていた事等々、様々な逸話が挿入されている所からは当時の芸術界の裏事情が良く解るし、また、エルンストにはかなりの頁を割いているので愛好家の方は必読であろう。
更には、有名無名に係わらず多くの芸術家を紹介している所は高く評価出来るので、本書を通して新たな出逢いもあるに違いない。
因みに「裂け目」と題された最終章に於いて、その後に登場したウォーホールやダミアン・ハーストにシュルレアリスム終焉の名残を見出している所も実に見事な幕引きであった。
21世紀を迎えた今、ダダもシュルレアリスムも既に“歴史の一齣”になってしまったかもしれない。
然しながら、彼等の偉大な活動が世界の芸術界に大きな足跡を残した事は間違いないのだ。
ダダとシュルレアリスムの特徴と魅力を最大限に引き出した名著である。