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ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場 単行本(ソフトカバー) – 2012/9/28
布施 祐仁
(著)
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放射能汚染のなか、原発事故の現場で作業にあたる原発作業員が「イチエフ」と呼ぶ福島第一原発。なお改善されない劣悪な労働環境。横行する違法派遣・請負、労災隠し。危険手当さえ、ピンハネされる。それでもなぜ、彼らは働くのか。「誰かがやらなければいけない仕事」にあたる作業員数十名の肉声を伝える。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2012/9/28
- 寸法13.5 x 1.9 x 19.5 cm
- ISBN-104000221949
- ISBN-13978-4000221948
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商品の説明
著者について
布施祐仁(ふせ ゆうじん)
1976年生まれ.ジャーナリスト.著書に『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(岩波書店),『災害派遣と「軍隊」の狭間で――戦う自衛隊の人づくり』(かもがわ出版)など.
1976年生まれ.ジャーナリスト.著書に『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(岩波書店),『災害派遣と「軍隊」の狭間で――戦う自衛隊の人づくり』(かもがわ出版)など.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2012/9/28)
- 発売日 : 2012/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4000221949
- ISBN-13 : 978-4000221948
- 寸法 : 13.5 x 1.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 642,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 600位エネルギー (本)
- - 6,853位産業研究 (本)
- - 9,889位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書名どおりの内容です.レベル7はどういう状態を指すのか,その現場がストレートに分かります.現場は,現場で作業している作業員が一番知っている,その当たり前のことを私はうかつにも知ろうとしませんでした.作業員たちは,目を覆いたくなるような惨状のなかで,桁外れの放射線を「食い」,熱中症の危険をも顧みず,それでいて報酬をピンハネされながら働いている.労災隠しも日常---.こんな国のどこが美しいのか.今はフクシマ後2年目の師走.衆議院選挙に向けて,美しい国を取り戻そうと声だかに叫ぶ政治家たちがいます.立候補者よ,皆,この本を読め!--- もし行政が本気なら作業員の苦境を真っ先に改善している筈.マスコミも実態を伝えません.例えば読売の6月13日夕刊の記事は次の如くです.引用します.
これまで東電のほか,原子炉関連の作業を担う東芝,日立の各一か所の計八か所の休憩所が設置され,作業員の癒しの場になっている.ドーム型の東芝の休憩所は六棟あり,冷房が効いた部屋では作業員は,防御服を着たまま出入りし,マスクをはずして横になることもできる.
著者はこの新聞記事を読んですぐに東芝の孫請けで働いていた作業員に意見を訊いたとそうです.作業員は次のように答えました.
「全部,嘘です(笑).一時間ごとに帰してなんかくれません.現に今日も4時間ぶっ通しで,休憩は15分しか貰えませんでした.休憩所も横になれるどころか座るのがやっとです.(東電が公表した)写真は作業員が未だきていない早朝とかに撮ったんじゃないですかね --- 」
現場ではルールがあります.作業前打ち合わせを励行すること,指示された場所以外には行かないこと,予定外作業は行わないこと,などです.でも,福島第一ではこれらは建前に過ぎません.作業員は使い捨ての状態でした.「俺らは絆とは真逆」.危険手当さえ手にすることは出来ない.原発作業員の母の痛恨の声がエピローグにあります.本年7月6日首相官邸前のデモでのスピーチをそのまま引用します.
福島第一の現場では,みんな線量が(限度)いっぱいになって収束の作業がいなくなるという話を聞きました.実は,私の子供はあそこで働いています.小さい子供の命も大事です.ですが,私には30歳の息子の命も大事です.「俺たちの故郷のことは俺たちがケリをつける.俺たちがあそこを片付けなかたったら,誰がかたづけるんだ」と言って頑張っている人たちのことを,どうか考えて下さい.野田総理,政治家,そして電力会社の経営者たち! あの福島を収束してほしかったら,作業員たちに土下座してお願いしろ!
この声,野田総理に届けばこの国も見捨てたものではありません.皆さんにお願いします.どうか母の声を無視しないで下さい.
これまで東電のほか,原子炉関連の作業を担う東芝,日立の各一か所の計八か所の休憩所が設置され,作業員の癒しの場になっている.ドーム型の東芝の休憩所は六棟あり,冷房が効いた部屋では作業員は,防御服を着たまま出入りし,マスクをはずして横になることもできる.
著者はこの新聞記事を読んですぐに東芝の孫請けで働いていた作業員に意見を訊いたとそうです.作業員は次のように答えました.
「全部,嘘です(笑).一時間ごとに帰してなんかくれません.現に今日も4時間ぶっ通しで,休憩は15分しか貰えませんでした.休憩所も横になれるどころか座るのがやっとです.(東電が公表した)写真は作業員が未だきていない早朝とかに撮ったんじゃないですかね --- 」
現場ではルールがあります.作業前打ち合わせを励行すること,指示された場所以外には行かないこと,予定外作業は行わないこと,などです.でも,福島第一ではこれらは建前に過ぎません.作業員は使い捨ての状態でした.「俺らは絆とは真逆」.危険手当さえ手にすることは出来ない.原発作業員の母の痛恨の声がエピローグにあります.本年7月6日首相官邸前のデモでのスピーチをそのまま引用します.
福島第一の現場では,みんな線量が(限度)いっぱいになって収束の作業がいなくなるという話を聞きました.実は,私の子供はあそこで働いています.小さい子供の命も大事です.ですが,私には30歳の息子の命も大事です.「俺たちの故郷のことは俺たちがケリをつける.俺たちがあそこを片付けなかたったら,誰がかたづけるんだ」と言って頑張っている人たちのことを,どうか考えて下さい.野田総理,政治家,そして電力会社の経営者たち! あの福島を収束してほしかったら,作業員たちに土下座してお願いしろ!
この声,野田総理に届けばこの国も見捨てたものではありません.皆さんにお願いします.どうか母の声を無視しないで下さい.
2013年12月15日に日本でレビュー済み
書店で数分立ち読みして買うのを躊躇してしまいました。
専門的なので一般人には難解過ぎます。
残念なことに内容と比較して明らかに価格も割高。
いまさら必読の一冊とはとても思えませんでした。
専門的なので一般人には難解過ぎます。
残念なことに内容と比較して明らかに価格も割高。
いまさら必読の一冊とはとても思えませんでした。
2014年5月31日に日本でレビュー済み
「(原発)事故から一年余りの間に、五〇人以上の作業員に取材してきた記録(p.4)」。福島第一原発で「何が」起こったか/起きているのか以上に、「誰が」カタストロフを食い止めたのか/食い止めているかを描く。
著者は、南相馬市の女子高生の「あの原発は東京にほとんど電力を送ってるんだ!…… 津波の被害も地震の被害も受けて、次に放射能なんてふざけるな!」というツイートに「頭を棒でぶん殴られたような気がした(p.2)」と記すが、私も「申し訳ない申し訳ない」と思いつつ本書を読む。
加えて、本書に描かれる「原発労働ヒエラルキー」とピンハネ、労働者の被曝、労災隠し等はいずれも1979年に刊行された堀江邦夫『原発ジプシー』で既に指摘されていたことである。ということは、30年以上たっても、原発労働の現場はほとんど変わっていない=変えることができなかったということでもある。暗澹たる思い。
著者は「あとがき」で「もうちょっと現場の人間が報われてもいいと思いますよね。線量パンクしたら使い捨てですから(p.195)」という言葉を引く。著者の最も言いたかったこともここにあるのだろう。
著者は、南相馬市の女子高生の「あの原発は東京にほとんど電力を送ってるんだ!…… 津波の被害も地震の被害も受けて、次に放射能なんてふざけるな!」というツイートに「頭を棒でぶん殴られたような気がした(p.2)」と記すが、私も「申し訳ない申し訳ない」と思いつつ本書を読む。
加えて、本書に描かれる「原発労働ヒエラルキー」とピンハネ、労働者の被曝、労災隠し等はいずれも1979年に刊行された堀江邦夫『原発ジプシー』で既に指摘されていたことである。ということは、30年以上たっても、原発労働の現場はほとんど変わっていない=変えることができなかったということでもある。暗澹たる思い。
著者は「あとがき」で「もうちょっと現場の人間が報われてもいいと思いますよね。線量パンクしたら使い捨てですから(p.195)」という言葉を引く。著者の最も言いたかったこともここにあるのだろう。
2012年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
既に内容の濃いルポ『日米密約 裁かれない米兵犯罪』をものにしている著者が原則仮名の人々から聞き出した本音と叫びをレポート。原発作業員が「使い捨て」られる現実、被爆を「食った」と言う奇妙さを描くことから始まる。
第一章では原発事故の実態を現場にいた東電社員、東電協力会社社員、孫請け親方、孫請け社員などの体験から見る。菅首相が東電本社に乗り込み「覚悟を決めよ」と吼えた時、現場では「誰が逃げるか」。現場で命がけで緊急作業に従事した者には相応しい名誉と待遇が与えられるべきであるp42。第二章は作業員が宿泊するいわき湯本温泉に赴き、路上・コインランドリー・旅館・居酒屋と取材を重ね、<能率第一・安全第二>p67と言われるずさんな安全管理・被爆管理の実態を暴く。さらには被爆と引き換えに責任感と士気に支えられて続けられる作業、問題は自己責任で片付けられても他方で「やりがい」と「誇り」p83を体得した人々。第三章では31000円が11000円に削られるピンハネのからくりに迫る。線量が高く極めて危険な三号機建屋屋上を「203高地」と呼んだ<特攻作戦>p111に参加した人々の笑えない冗談。第四章では原発労働の重層下請け構造。偽装請負がはびこり暴力団の参与さえ例外ではない十次にも重なる構造。双葉町を訪れた著者は「風の谷のナウシカ」に出てくる「腐海の森」p120を連想する。「死の街」発言で首を取られた大臣がいた・・・。第五章ではじめて実名で語る人々が。それぞれの命を賭けた実話。イチエフで死亡した大角信勝の妻カニカさんをはじめとした群像である。最終章では大飯原発再開を巡る現場からみる複雑な思いと官邸前デモに対する<距離感>と<違和感>にも言及する。これが現実なのだ。
最後に湯本駅前のコンビニ店主(女性)の言葉「この人たちが来てくれなかったら原発事故は片付かないわけ・・・私たちは直接行けないので、後方支援ですね」p190が心に響く。
第一章では原発事故の実態を現場にいた東電社員、東電協力会社社員、孫請け親方、孫請け社員などの体験から見る。菅首相が東電本社に乗り込み「覚悟を決めよ」と吼えた時、現場では「誰が逃げるか」。現場で命がけで緊急作業に従事した者には相応しい名誉と待遇が与えられるべきであるp42。第二章は作業員が宿泊するいわき湯本温泉に赴き、路上・コインランドリー・旅館・居酒屋と取材を重ね、<能率第一・安全第二>p67と言われるずさんな安全管理・被爆管理の実態を暴く。さらには被爆と引き換えに責任感と士気に支えられて続けられる作業、問題は自己責任で片付けられても他方で「やりがい」と「誇り」p83を体得した人々。第三章では31000円が11000円に削られるピンハネのからくりに迫る。線量が高く極めて危険な三号機建屋屋上を「203高地」と呼んだ<特攻作戦>p111に参加した人々の笑えない冗談。第四章では原発労働の重層下請け構造。偽装請負がはびこり暴力団の参与さえ例外ではない十次にも重なる構造。双葉町を訪れた著者は「風の谷のナウシカ」に出てくる「腐海の森」p120を連想する。「死の街」発言で首を取られた大臣がいた・・・。第五章ではじめて実名で語る人々が。それぞれの命を賭けた実話。イチエフで死亡した大角信勝の妻カニカさんをはじめとした群像である。最終章では大飯原発再開を巡る現場からみる複雑な思いと官邸前デモに対する<距離感>と<違和感>にも言及する。これが現実なのだ。
最後に湯本駅前のコンビニ店主(女性)の言葉「この人たちが来てくれなかったら原発事故は片付かないわけ・・・私たちは直接行けないので、後方支援ですね」p190が心に響く。
2012年12月6日に日本でレビュー済み
東電福島第一原発の事故後、現地で事故の収束作業に取り組む下請け作業員約50人に取材してまとめた迫真のルポルタージュである。大手マスコミでは全く報じられない、原発事故の収束作業の過酷さが伝わってくる。事故の現場は、過大な放射線被曝、最大7次下請けにまで及ぶ雇用環境、偽装請負や過酷なピンハネ、暴力団の参入など何でもありの状況である。事故だからという訳ではなく、定検作業作業で以前から行われていた仕組みである。限度を超える被曝をした下請け労働者は、もはや原発での仕事には就けず、文字通り打ち捨てられる。原発は、被曝要員としての下請け労働者の使い捨てなしでは成り立たない、というところにその本質がある。
ある「人出し企業」の社長の話がことの真相を言い当てている。「原発では、偽装請負は当たり前です。しかも実態は、二重派遣、三重派遣。世の中では駄目ですが、それがまかり通っている。その中間には、やはり暴力団がからんできます。(中略)完全に取り締まったら、原発に労働者がいなくなります。そうしたら、国で人を用意して原発に入ってもらうしかないでしょうね」(p.128)
事故収束作業に携わる作業員たちやその家族、あるいは作業員たちが通うコンビニ店員の何気ない発言が胸を打つ。本書で、原発事故の収束作業がいかに過酷で絶望的であるかを知れば、原発をこれからも稼働せよとは誰も言えないはずである。
ある「人出し企業」の社長の話がことの真相を言い当てている。「原発では、偽装請負は当たり前です。しかも実態は、二重派遣、三重派遣。世の中では駄目ですが、それがまかり通っている。その中間には、やはり暴力団がからんできます。(中略)完全に取り締まったら、原発に労働者がいなくなります。そうしたら、国で人を用意して原発に入ってもらうしかないでしょうね」(p.128)
事故収束作業に携わる作業員たちやその家族、あるいは作業員たちが通うコンビニ店員の何気ない発言が胸を打つ。本書で、原発事故の収束作業がいかに過酷で絶望的であるかを知れば、原発をこれからも稼働せよとは誰も言えないはずである。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
高価な割に薄い内容でした。専門用語も多く、読みづらかったです。