無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
虚業成れり: 「呼び屋」神彰の生涯 単行本 – 2004/1/28
大島 幹雄
(著)
昭和29年秋,東京.ふと口ずさんだロシア民謡からすべては始まった.何ももたない青年がドン・コザック合唱団の来日を実現し,ボリショイバレエ,レニングラード・フィルなど「幻」と思われたアーティストを次々と招聘して旋風を巻き起こす.栄光,破産,そして居酒屋経営での再起.「戦後の奇跡」神彰の波瀾の生涯を描く.
- 本の長さ378ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/1/28
- ISBN-104000225316
- ISBN-13978-4000225311
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
昭和29年秋、東京。ふと口ずさんだロシア民謡からすべては始まった。ドン・コザック合唱団、ボリショイバレエ…。不可能と思われた来日公演を次々と実現し、興行界に旋風を巻き起こした神彰。その波瀾の生涯を描く。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/1/28)
- 発売日 : 2004/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 378ページ
- ISBN-10 : 4000225316
- ISBN-13 : 978-4000225311
- Amazon 売れ筋ランキング: - 117,076位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,669位歴史・地理 (本)
- - 8,038位アート・建築・デザイン (本)
- - 9,485位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
敗戦直後の日本で、異国の芸術を生で見る感動、刺激、驚きは、情報が溢れている今よりももっともっと大きなものだったのだろうなと思いながら読みました。浮き沈みが激しく、胡散臭さも感じられる人物の評伝だけど、後味がなんとなく爽やかだった。著者自身が呼び屋で、ご本人の話もでてくるのがよかったです。面白かった。
2013年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今では神彰じん・あきら、と言っても「それって誰?」でしょうかね。「呼び屋」と言われ、数々のアーチストや美術展を、戦後逸早く来日を実現させた、一匹狼の壮絶な一代記。レニングラード交響楽団、ボリショイ・バレエ団、完璧だったシャガール展エトセトラ――世界の恋人がやって来る、のキャッチフレーズで話題騒然だった、イヴ・モンタン招聘が、あの時実現しておれば、どうなったか? 「北の家族」なる居酒屋を経営しても、彼は破格だった! 何処かのテレビがドキュメンタリー番組を作ってもおかしくは無い人物が描かれています。
2004年3月12日に日本でレビュー済み
神彰(じん あきら),有吉佐和子の元旦那にして,居酒屋チェーン「北の家族」の元オーナー.しかしてその実体は,「呼び屋」.即ち,海外から楽団やらサーカスを招き,国内で興行を行う興行師,プロモーター の元祖.昭和30年代から40年代にかけ,まさに飛ぶ鳥を落とす勢いであるが興行に失敗し破産,そして離婚.その後,居酒屋チェーンを興し,株式公開.その“波乱万丈“の生涯を多数の関係者への取材をもとに,思わず「へぇー」と唸るエピソードを数々交え,テンポのいい語り口で再現する出色の一冊.でも2,800円は,ちょっと高い.しかし,飲み代1回節約しても買う価値はある.
2012年3月7日に日本でレビュー済み
プロローグには『呼び屋』についてこう記されている。
「海外からアーティストを招聘する商売なのだが、いまは『プロモーター』とか、『エージェント』という言葉の方が通りがいいし、もしかしたら『呼び屋』という言葉は、死語になったのかもしれない。」
この「呼び屋」という肩書で、敗戦にうちひしがれ文化に餓えていた戦後の日本に旋風を巻き起こした風雲児・神彰(じんあきら)の波瀾万丈の物語。
とにかく一気読み。戦後史、あるいは戦後の洋楽の歴史としても面白い。
「海外からアーティストを招聘する商売なのだが、いまは『プロモーター』とか、『エージェント』という言葉の方が通りがいいし、もしかしたら『呼び屋』という言葉は、死語になったのかもしれない。」
この「呼び屋」という肩書で、敗戦にうちひしがれ文化に餓えていた戦後の日本に旋風を巻き起こした風雲児・神彰(じんあきら)の波瀾万丈の物語。
とにかく一気読み。戦後史、あるいは戦後の洋楽の歴史としても面白い。
2004年4月12日に日本でレビュー済み
コネも金もノウハウも全く無い状態からドン・コザック合唱団、レニングラード・フィル、ボリショイサーカスを次々と招聘し、「赤い呼び屋」と呼ばれた神彰(じんあきら)。その生涯を描いた力作である。神彰の起こした会社には、まるで梁山泊のごとく様々な才能が集結してくる。後に神は小説家の有吉佐和子との結婚を契機に、仲間と対立し、会社自体も空中分解してしまうのだが、人ひとりの夢がそれを支える仲間たちの力によって実現されていく様は、読んでいて胸が躍る。神はその後も幻の雑誌「血と薔薇」を創刊したり、富士スピードウェイにインディ500を持ってきたりと博打を打ち続けるが、紆余曲折のあと、居酒屋「北の家族」チェーンを立ち上げることになる。“文化の夢を売る虚業は実業で、居酒屋を営む実業は、生活の夢を売る虚業”。まったく違うことを目指しているようで、虚業も実業も表裏一体、この神という男は常にどんな時も夢を追い続けた。今や興行もエンターテインメント・ビジネスであり、呼び屋も代理店ショーバイだが、そんな中でも個人が夢を描き続ける方法はきっとあるはずなのだ。