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都市は〈博物館〉: ヨ-ロッパ・九つの街の物語 単行本 – 2008/9/26

4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

都市は博物館に似ている──いい「学芸員」を得たヴェネツィア,保存展示か修復かに揺れたバルセロナ,ドレスデン,コヴェントリ.街を博物館に見立てた歴史の旅は,グラナダ,エディンバラ,マンチェスターの思いがけない相貌をとらえ,ジュネーヴ,ダブリンをめぐる人々の物語にたどり着く.知的な刺激に満ちた連作エッセイ.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2008/9/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/9/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4000241419
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4000241410
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

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高橋 哲雄
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年3月26日に日本でレビュー済み
都市。そこは集う人の意思により、人類史を変革した政治的事件の舞台にもなれば、知識の積み上げられた学術の地ともなりうる。
本書は、ヨーロッパの古都を事績の集積された博物館と見立て、知的センス溢れる文章が綴られる。

・発信する街ジュネーブ。市民自治と国際的主権の伝統を持ち、規模は小さいが大きく開かれた都市は、しかし寡頭民主制を生み、カルヴァンによる神権政治の素地となった。こうしてジュネーヴはプロテスタントの牙城だけでなく、国際的かつ戦闘的な宣教師の供給地となり、スコットランドやオランダへの影響力を強める(p73)。

・そのジュネーヴに生を得たジャン=ジャック・ルソーも、ジュネーヴ市民の身分に誇りを意識しつつ、フランスと生地への思いに揺れながら、やがて『社会契約論』と『新エロイーズ』を世に遺す(p80)。この相反する著作こそ、フランス文化と厳格なジュネーヴ文化との相克によるものといえよう。

・ロマンティック・エディンバラ。この新市街・旧市街の非規則的な建築物とモニュメントの配置をピクチャレスクの視点でとらえ、それらが古画的庭園を演出する小道具の配置に見立てた論述には合点がいった(p143)。

他にヴェネチィア、バルセロナ、ドレスデン、コヴェントリ、グラナダ、マンチェスター、ダブリン。
それにしても、実に"歴史欲"と旅情を掻き立てられるエッセイたち。夏の旅行先に悩むところだな。
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2008年11月24日に日本でレビュー済み
高橋先生は、元は経済史、産業史の研究家だったのが、近年は西洋の歴史、文学の専門家としてご活躍で、「アイルランド歴史紀行」は司馬遼太郎の街道を行く(アイルランド編)と並ぶ日本語のアイルランド紀行の双璧ではないだろうか。その著者が、欧州の9都市を選んで、目から鱗のような新しい都市の見方を提示している。たとえばダブリン。ジョイスの訳者だった伊藤整と、伊藤が生まれた小樽とダブリン、ジョイスと伊藤を比較し、その関連を論じた部分は、単なる比較文学の紹介にとどまらず、都市の歴史、死者、幽霊にも目配りがなされ、興味がつきない。ダブリンは文学者を多く生んだが、そこで誰も死ななかった(スイフトを除き)、との指摘は重い。エジンバラ、バルセロナに関しては、旅の幅が広がるから、出発前に一読すべきだろう。次作は尾道紀行か。
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