本の状態は何の問題も無いと思います。
内容に関しては、影との戦いから帰還まで読んだ人なら間違いなく楽しめると思います。とゆうかここまで読んだ人なら読むべき話だと思います。
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ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝 (ソフトカバー版) 単行本(ソフトカバー) – 2006/5/11
- 本の長さ542ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2006/5/11
- ISBN-104000280767
- ISBN-13978-4000280761
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2006/5/11)
- 発売日 : 2006/5/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 542ページ
- ISBN-10 : 4000280767
- ISBN-13 : 978-4000280761
- Amazon 売れ筋ランキング: - 467,034位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 775位こどものSF・ファンタジー
- - 2,084位童話・こどもの文学
- - 4,180位英米文学研究
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズ全巻を通して、手元に残す本になりました。はまります。読んでよかったです。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こちらが先にあって、第5巻があることをきちんと解説しないと、読み手は混乱する。こちらが先にあり、これを受けてのthe other windなのだ。
それにしても作者の想像力はどうだろう。歴史を紡ぐ糸はいよいよ長くなり、アースシーはその多様性を表していると思う。ここから第5巻は始まるのだ。
それにしても作者の想像力はどうだろう。歴史を紡ぐ糸はいよいよ長くなり、アースシーはその多様性を表していると思う。ここから第5巻は始まるのだ。
2015年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近くの書店には置いてなく、取り寄せだったので。
自分で通販で購入した方が早く入手できました。
自分で通販で購入した方が早く入手できました。
2016年6月2日に日本でレビュー済み
他のレビューとは異なり、あらすじは割愛する。
ここでこの文章を読む方にとって、この書が最初の「ゲド戦記」ではないだろうし、間違いなく本書を手にしているか、これから手にするであろうから。
書き下ろしを含めた5つの短・中篇からなる外伝。巻末にアースシーの歴史などを紹介する「アースシー解説」が付けられている。
準想像世界としてのアースシーは、トールキンの中つ国に比べると奥行きが小さく、時間軸も含めて立体感に欠けるように思っていたが、本書に含まれるエピソードと巻末の解説によって、かなり肉薄してきたように思う。
冒頭の「カワウソ」では、これまで謎めいていた「ロークの学院」の過去が明らかにされるのだが、単に成り立ちが語られるに止まらず、設立時の精神が生き続けていることを実感できる。
読者は「影との戦い」においてハイタカがロークの門を叩く場面を思い出さずには居られないだろう。
続く「ダークローズとダイヤモンド」は、シリーズ中一度も登場しなかったハブナー西部のグレイドという町で展開する魔法使いのラブ・ロマンス。
登場人物に関しても既巻との関連性はないのだが、この掌編が外伝として成り立つのもアースシーが準想像世界として確立していることの証左だろう。
巻末解説にもあるように「禁欲と魔法」は元が男性上位を確保するための方便から始まったものであり、現実的な意味など無いのだろうが、この短編に登場するダイアモンドは幼馴染の恋人を思うあまり修行が身に入らない様子を見せる。
「禁欲と魔法」の関連性を否定したル=グウィンも「恋は盲目」という点は認めているようだ。
「地の骨」は、ゲドの師匠であるオジオンと、その師匠ダルスを扱う。
ル・アルビの老魔法使いに師事を求めた若き日のオジオンが、西に面したアルコーブに体を休ませる様子は、後の日のゲド少年を彷彿とさせてファンには嬉しい場面。
惜しまれながらもロークを離れ、ゴントに暮らすことこそ自分の使命としていたダルスは、ついにその使命の姿を知る時が来る。
「あれに言い忘れたな、わしはもう、もどることはないと。」
別れの言葉こそ伝えられなかったが、その精神はオジオンに、更にはゲドへと間違いなく受け継がれた。
最も外伝らしく本編の後日譚として描かれる「湿原で」は、だが、中々読者にそのことを気づかせない心憎い構成となっている。
主人公としてではないもののゲドも登場するのだが、どうも大賢人の仕事というのは尻拭いが多いようでご苦労なことである。
巻末を飾る「トンボ」は、既に一度他の出版社からアンソロジー形態で訳出されているが、読み慣れた清水訳はまた格別。
この中編だけは本編の途中、第5巻「アースシーの風」の前に読んだほうが全体が把握しやすいだろう。
「ゴントの女」というキーワードが見えることから、この中篇を著した時点で、既に「アースシーの風」の構想があったようだ。
主人公アイリアンの、傾きかけた旧家の切り盛りに躍起になったり、様式の長アズバーの森の住まいを修繕したりする生真面目で実際的な様子は、彼女の真の姿が明らかになった後で思い起こすと妙なようだが、人間ももう一つの種族も、女性という点においてその本質は変わらないということなのだろう。
各作品を通じて、第4巻以降に展開されているフェミニズムの色合いがあるが、後進の作家に比べるとかなり丸みがある。
攻撃することや貶めることで主張しようとするのではなく、あくまで均衡を訴えるル=グウィンの姿勢は物語とあいまって哲学めいてすらいる。
70歳を超えてからの著作であるが、些かの衰えも見せない筆致は、逆に食い扶持とは無縁となって研ぎ澄まされた感さえあるようだ。
ここでこの文章を読む方にとって、この書が最初の「ゲド戦記」ではないだろうし、間違いなく本書を手にしているか、これから手にするであろうから。
書き下ろしを含めた5つの短・中篇からなる外伝。巻末にアースシーの歴史などを紹介する「アースシー解説」が付けられている。
準想像世界としてのアースシーは、トールキンの中つ国に比べると奥行きが小さく、時間軸も含めて立体感に欠けるように思っていたが、本書に含まれるエピソードと巻末の解説によって、かなり肉薄してきたように思う。
冒頭の「カワウソ」では、これまで謎めいていた「ロークの学院」の過去が明らかにされるのだが、単に成り立ちが語られるに止まらず、設立時の精神が生き続けていることを実感できる。
読者は「影との戦い」においてハイタカがロークの門を叩く場面を思い出さずには居られないだろう。
続く「ダークローズとダイヤモンド」は、シリーズ中一度も登場しなかったハブナー西部のグレイドという町で展開する魔法使いのラブ・ロマンス。
登場人物に関しても既巻との関連性はないのだが、この掌編が外伝として成り立つのもアースシーが準想像世界として確立していることの証左だろう。
巻末解説にもあるように「禁欲と魔法」は元が男性上位を確保するための方便から始まったものであり、現実的な意味など無いのだろうが、この短編に登場するダイアモンドは幼馴染の恋人を思うあまり修行が身に入らない様子を見せる。
「禁欲と魔法」の関連性を否定したル=グウィンも「恋は盲目」という点は認めているようだ。
「地の骨」は、ゲドの師匠であるオジオンと、その師匠ダルスを扱う。
ル・アルビの老魔法使いに師事を求めた若き日のオジオンが、西に面したアルコーブに体を休ませる様子は、後の日のゲド少年を彷彿とさせてファンには嬉しい場面。
惜しまれながらもロークを離れ、ゴントに暮らすことこそ自分の使命としていたダルスは、ついにその使命の姿を知る時が来る。
「あれに言い忘れたな、わしはもう、もどることはないと。」
別れの言葉こそ伝えられなかったが、その精神はオジオンに、更にはゲドへと間違いなく受け継がれた。
最も外伝らしく本編の後日譚として描かれる「湿原で」は、だが、中々読者にそのことを気づかせない心憎い構成となっている。
主人公としてではないもののゲドも登場するのだが、どうも大賢人の仕事というのは尻拭いが多いようでご苦労なことである。
巻末を飾る「トンボ」は、既に一度他の出版社からアンソロジー形態で訳出されているが、読み慣れた清水訳はまた格別。
この中編だけは本編の途中、第5巻「アースシーの風」の前に読んだほうが全体が把握しやすいだろう。
「ゴントの女」というキーワードが見えることから、この中篇を著した時点で、既に「アースシーの風」の構想があったようだ。
主人公アイリアンの、傾きかけた旧家の切り盛りに躍起になったり、様式の長アズバーの森の住まいを修繕したりする生真面目で実際的な様子は、彼女の真の姿が明らかになった後で思い起こすと妙なようだが、人間ももう一つの種族も、女性という点においてその本質は変わらないということなのだろう。
各作品を通じて、第4巻以降に展開されているフェミニズムの色合いがあるが、後進の作家に比べるとかなり丸みがある。
攻撃することや貶めることで主張しようとするのではなく、あくまで均衡を訴えるル=グウィンの姿勢は物語とあいまって哲学めいてすらいる。
70歳を超えてからの著作であるが、些かの衰えも見せない筆致は、逆に食い扶持とは無縁となって研ぎ澄まされた感さえあるようだ。
2011年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までのゲド戦記よりも、よりファンタジーらしく読みやすくなった一冊だと思います。「自由」や「生と死」など大きいテーマを扱うのではなく、アースシーの世界につながる人々の歴史や物語を描く短編集といった印象でした。
次巻「アースシーの風」のために「とんぼ」を、もう1度大賢人ゲドを見たい方には「湿原で」をぜひ読んでもらいたいです。
次巻「アースシーの風」のために「とんぼ」を、もう1度大賢人ゲドを見たい方には「湿原で」をぜひ読んでもらいたいです。
2012年4月14日に日本でレビュー済み
2004年に出た単行本の文庫化。
Ursula K. Le Guinの『Tales from Eathsea』(2001年)の翻訳。
出版順で言うと『帰還』と『アースシーの風』のあいだになる。
外伝や後日談のたぐいを一冊にまとめたもの。
ロークの学院を築いた「カワウソ」の物語。
恋の過ちと成就の物語「ダークローズとダイヤモンド」。
地震の話である「地の骨」。
ゲドとイリオスの後日談「湿原で」。
同じく後日談の「トンボ」。
さらに「ゲド戦記」の世界の用語、概念、地理、地理を紹介した「アースシー解説」も。
それなりにおもしろいが、後日談や外伝の域を出ていないのも事実。それでも2回泣いた。
500ページ以上あり、けっこう厚い。
Ursula K. Le Guinの『Tales from Eathsea』(2001年)の翻訳。
出版順で言うと『帰還』と『アースシーの風』のあいだになる。
外伝や後日談のたぐいを一冊にまとめたもの。
ロークの学院を築いた「カワウソ」の物語。
恋の過ちと成就の物語「ダークローズとダイヤモンド」。
地震の話である「地の骨」。
ゲドとイリオスの後日談「湿原で」。
同じく後日談の「トンボ」。
さらに「ゲド戦記」の世界の用語、概念、地理、地理を紹介した「アースシー解説」も。
それなりにおもしろいが、後日談や外伝の域を出ていないのも事実。それでも2回泣いた。
500ページ以上あり、けっこう厚い。
2006年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでゲド戦記においては,北から東南海域(1巻),カルガド帝国(2巻),南から西海域(3巻)と同時代の地理的に移動することで物語が展開していた。
今回はそもそもローク島の学院がどうして誕生したのか(カワウソ),若きオジオンとその師が地震に立ち向かったのか(地の骨)など,歴史へ踏み込んだ展開となり,ゲド戦記の背景世界の厚みを増す事に成功している。
また,魔法使い同士の友情と普段の生活で人々を守っている"まじない師"の日々の活動を描く(湿原)。そして5巻の重要人物であるアリシアンのそれまでを描く(トンボ)。特に5巻を読まれる前にトンボは読んでおかないと,彼女とロークの魔術の長たちとなぜ知り合いなのかが理解できないため,読むべき1巻である。
今回はそもそもローク島の学院がどうして誕生したのか(カワウソ),若きオジオンとその師が地震に立ち向かったのか(地の骨)など,歴史へ踏み込んだ展開となり,ゲド戦記の背景世界の厚みを増す事に成功している。
また,魔法使い同士の友情と普段の生活で人々を守っている"まじない師"の日々の活動を描く(湿原)。そして5巻の重要人物であるアリシアンのそれまでを描く(トンボ)。特に5巻を読まれる前にトンボは読んでおかないと,彼女とロークの魔術の長たちとなぜ知り合いなのかが理解できないため,読むべき1巻である。