本書は、窪園晴夫氏が編著者となり、合わせて8人の研究者が、それぞれの
ご専門の立場から、オノマトペの興味深い現象や性質等を、平易に説明した
本である。また本書は、2017年1月21日に東京で開催された第10回NINJAL
フォーラム「オノマトペの魅力と不思議」と連動するかたちで企画されて
誕生した本とのことである。
他言語と比較しても、日本語には多く存在し、日本語を特徴づけている一つ
の要素といっていいオノマトペを、音と意味の関係、オノマトペの意味変化、
オノマトペの方言と歴史、赤ちゃんや日本語学習者による習得、オノマトペ
と赤ちゃん言葉との比較、オノマトペの持つイメージのデータベース化等、
様々な観点からその魅力と不思議さが語られている。
「すくすく」と「くすくす」で意味が異なる背景にはどのような日本語の
体系があるか、冷えた様を示す「きんきん」はいつ頃から使われるように
なったのか、オノマトペが多い言語の特徴は何か、モーラとアクセントの
観点から日本語で見られるオノマトペができる条件とは何か、「もふもふ」
をデータベース上で分析するとどんな印象がはじき出されるか等々、興味
深い内容について知識を深めることができる、読み物としての性質を持つ
本である。
日本語を特徴づけるオノマトペの世界を気軽に探索できる読み物である。
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オノマトペの謎――ピカチュウからモフモフまで (岩波科学ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) – 2017/5/19
窪薗 晴夫
(編集)
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スクスクとクスクスはどうして意味が違うの? オノマトペにも方言があるの? 外国語にもオノマトペはあるの? モフモフはどうやって生まれたの? 日本語を豊かにしている擬音語や擬態語。8つの素朴な疑問に答えながら、言語学、心理学、認知科学など、さまざまな観点からオノマトペの魅力と謎に迫ります。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2017/5/19
- 寸法12.8 x 1.5 x 18.2 cm
- ISBN-104000296612
- ISBN-13978-4000296618
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2017年7月10日に日本でレビュー済み
2023年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当たり前、身の周りの言葉に興味関心を持つきっかけづくりによろしいかと。
2023年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オノマトペの研究自体、まだまだ研究の段階であり、発展途上であるということがわかった。
2017年9月12日に日本でレビュー済み
8人の執筆者たちが自由にオノマトペについて書いています。
編者のモフモフした温かい編集方針にも好感を感じました。
副題は「ピカチュウからモフモフまで」。
「ピカチュウ」が人気キャラクターの名前であることは知っていましたが、
「モフモフ」は初耳です。
「モフモフ」は犬や猫の毛の感触を表す言葉のようです。
「フワフワ」という昔からのオノマトペに近い言葉のようですが、
「よりマイルドで親しみや好感度の高い感じ」(146頁)を示すそうです。
新しく使われ始めている「モフモフ」という言葉を、この本で知りました。
本書の「序」には、「ピカチュウ」が詳しく紹介されていますが、
「モフモフ」については全く触れられていません。
編者が「序」で、副題の片方の「ピカチュウ」にしか言及していないのは、
もやもやした不思議な感じがしました。
ということで、8つ目の疑問「『モフモフ』はどうやって生まれたの?」
に特に注目し、興味深く読みました。
オノマトペが表す印象を数値化するシステムにおいて、
「フワフワ」と「モフモフ」の出力結果を比較するところ(145頁)では、
興味深い結果が示されていました。
現在「新しいオノマトペを生成するシステム」が研究開発中なので、そのうち、
この人工知能システムが生み出したオノマトペが人々の共感を得て、普及する日も
遠からず来るような気がします。
ワクワクします。しばらくは、オノマトペから目が離せません。
編者のモフモフした温かい編集方針にも好感を感じました。
副題は「ピカチュウからモフモフまで」。
「ピカチュウ」が人気キャラクターの名前であることは知っていましたが、
「モフモフ」は初耳です。
「モフモフ」は犬や猫の毛の感触を表す言葉のようです。
「フワフワ」という昔からのオノマトペに近い言葉のようですが、
「よりマイルドで親しみや好感度の高い感じ」(146頁)を示すそうです。
新しく使われ始めている「モフモフ」という言葉を、この本で知りました。
本書の「序」には、「ピカチュウ」が詳しく紹介されていますが、
「モフモフ」については全く触れられていません。
編者が「序」で、副題の片方の「ピカチュウ」にしか言及していないのは、
もやもやした不思議な感じがしました。
ということで、8つ目の疑問「『モフモフ』はどうやって生まれたの?」
に特に注目し、興味深く読みました。
オノマトペが表す印象を数値化するシステムにおいて、
「フワフワ」と「モフモフ」の出力結果を比較するところ(145頁)では、
興味深い結果が示されていました。
現在「新しいオノマトペを生成するシステム」が研究開発中なので、そのうち、
この人工知能システムが生み出したオノマトペが人々の共感を得て、普及する日も
遠からず来るような気がします。
ワクワクします。しばらくは、オノマトペから目が離せません。
2020年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オノマトペ、すなわち、日本語で擬声語・擬態語と呼ばれる言葉について、8人の研究者が一般人向けに語る。
オノマトペでは「pとかaとかの子音や母音のそれぞれに……共通の使い方が認められる(p.10)」―例えばpは「張力のあるもの、または、膨張した表面の破裂(p.17)」を指す―ことを説明したうえで、では構成されている音が同じ「スクスク」と「クスクス」で意味が違うのはなぜかと続く第1章(浜野祥子)と、「オノマトペを構成している音やその順序などから、オノマトペが与える印象を数値化して予測(p.145)」し、さらに「オノマトペ自動生成システムを開発した(p.158)」という第8章(坂本真樹)が出色に面白かった。このシステムを使って「明るく、汚く、つやのある」オノマトペを作れ! と命令すると出てくるのだろうか。ガプガプとか。
他にも、意味するものと意味されるものが恣意的に結びつくことが基本の言語のなかで、その両者に関連があるという点でオノマトペは珍しいのだとか、それゆえ幼児も含めオノマトペからはそれが意味するものがイメージしやすいとか「おーっ」と思う箇所がいくつもある。三歳ぐらいの子どもに「しこを踏むようにゆっくりのっそり足を交互に踏み出しながら歩く」図を示して「ネケっている」と説明しても、子どもは「ネケる」の意味のコアの部分は理解できないが、「ノスノスしている」と言えば理解できるという(p.113)。それどころか、英語を母語とする子どもも、”doing nosu-nosu"と言えば理解できるという(p.114)。オノマトペおそるべし!
同じシリーズの時本真吾『あいまいな会話はなぜ成立するのか』にも出て来たN400と呼ばれる脳の反応の話が本書にも登場し、これからの言語系の研究に脳科学は不可欠だなと思う。
オノマトペでは「pとかaとかの子音や母音のそれぞれに……共通の使い方が認められる(p.10)」―例えばpは「張力のあるもの、または、膨張した表面の破裂(p.17)」を指す―ことを説明したうえで、では構成されている音が同じ「スクスク」と「クスクス」で意味が違うのはなぜかと続く第1章(浜野祥子)と、「オノマトペを構成している音やその順序などから、オノマトペが与える印象を数値化して予測(p.145)」し、さらに「オノマトペ自動生成システムを開発した(p.158)」という第8章(坂本真樹)が出色に面白かった。このシステムを使って「明るく、汚く、つやのある」オノマトペを作れ! と命令すると出てくるのだろうか。ガプガプとか。
他にも、意味するものと意味されるものが恣意的に結びつくことが基本の言語のなかで、その両者に関連があるという点でオノマトペは珍しいのだとか、それゆえ幼児も含めオノマトペからはそれが意味するものがイメージしやすいとか「おーっ」と思う箇所がいくつもある。三歳ぐらいの子どもに「しこを踏むようにゆっくりのっそり足を交互に踏み出しながら歩く」図を示して「ネケっている」と説明しても、子どもは「ネケる」の意味のコアの部分は理解できないが、「ノスノスしている」と言えば理解できるという(p.113)。それどころか、英語を母語とする子どもも、”doing nosu-nosu"と言えば理解できるという(p.114)。オノマトペおそるべし!
同じシリーズの時本真吾『あいまいな会話はなぜ成立するのか』にも出て来たN400と呼ばれる脳の反応の話が本書にも登場し、これからの言語系の研究に脳科学は不可欠だなと思う。
2017年8月7日に日本でレビュー済み
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オノマトペっていうおもしろい発音にひかれ購入。ピカピカとかザワザワ、キンキンなど擬声語、擬態語のことだそうです。
こんな分野でもちゃんとした学問になっているようですね。例えば「ピ」ではなく、それよりももっと細かくして「P」で、
このPで始まるオノマトペはどんな意味・状態を表しているんだろう・・と科学的に分析されています。それから、なぜ日本
語に多いのだろうとか。いろいろ面白いことが書いてあるのですが、ちょっと難しいところもあって★3つにしました。
こんな分野でもちゃんとした学問になっているようですね。例えば「ピ」ではなく、それよりももっと細かくして「P」で、
このPで始まるオノマトペはどんな意味・状態を表しているんだろう・・と科学的に分析されています。それから、なぜ日本
語に多いのだろうとか。いろいろ面白いことが書いてあるのですが、ちょっと難しいところもあって★3つにしました。
2018年4月23日に日本でレビュー済み
こちらの本は、小学校からの子でも楽しいと思います。
オノマトペを知ると、普段読んでいる本に興味がない子も、
飛躍的に好奇心が増してくるかもです。
言葉は面白いですね。
大人が読んで理解する内容の本ですが、
高校生くらいの子で絵を描いている子にも、
楽しい内容だと思います。
オノマトペを知ると、普段読んでいる本に興味がない子も、
飛躍的に好奇心が増してくるかもです。
言葉は面白いですね。
大人が読んで理解する内容の本ですが、
高校生くらいの子で絵を描いている子にも、
楽しい内容だと思います。