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カント全集〈8〉判断力批判　（上）単行本 – 1999/12/15

カント (著), 坂部恵 (編集), 牧野英二 (翻訳)

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カント全集 8　判断力批判上
￥6,160
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判断力批判上

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本の長さ

356ページ
言語

日本語
出版社

岩波書店
発売日

1999/12/15
ISBN-10

400092348X
ISBN-13

978-4000923484
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I. カント
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17個の商品：￥5,500から
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1
文庫
30個の商品：￥1,540から

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1999/12/15)
発売日 ‏ : ‎ 1999/12/15
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 356ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 400092348X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4000923484

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mountainside

数少ない正確な翻訳！

2014年3月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　各テキストを照合した厳密なテキストクリティーク、正確な翻訳は全集版として的確であり、岩波文庫版の篠田訳が古い翻訳となっている今日、唯一の新しい翻訳です。宇都宮芳明氏の懇切丁寧な注解付きの翻訳もありますが、訳文はけっして読みやすいものではなく、そういう意味において、本書は数少ない『判断力批判』の翻訳として重要な役割を果たしていると思います。しかし、出版社の発行部数が少ないためか、現在は古書サイトでしか入手できなくなっているのが残念です。ぜひ、本書を品切れや絶版にせず、継続して版を重ねてほしい書物です。本書の内容理解上のポイントは、判断力自体が悟性（知性）や理性とどのように関わるのか、快・不快の感情が判断力によってどのように認識されるのかという点にあると思われますが、岩波文庫版、宇都宮訳、本書のどれを読んでも今ひとつ理解しにくいと感じます。それだけ『判断力批判』が難解であるということです。判断力批判の契機として、自然認識が出発点になりますが、そこから美的観念や崇高概念を形成する美的判断力がどのように機能するのかということです。このあたりのカントの記述はかなり分かりにくいところであり、日本語で読む場合も訳者の一層の工夫が必要とされるところかと思われます。本書の翻訳上の訳語については、概ね旧訳の岩波文庫版を踏襲しているように思われます。『純粋理性批判』や『実践理性批判』の一般向け新訳が続々と刊行されている現在、正確な翻訳であるのみならず、読者にとって読みやすく、分かりやすい訳文とカント特有の難解な術語をかみ砕いた訳語を作り出す必要を感じた次第です。しかし、原書で『判断力批判』を読みたいと思う人にとって正確さを心がけた本書は大いに啓発される翻訳です。カント哲学に興味ある人に薦めます。

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m

どうやって広めた？

2021年3月20日に日本でレビュー済み

美學者S先生に月報の中で訳語を批判されたことは、専門家の間では周知のことだと思う。傑作なやり取りだったと思う。月報で完全にまちがいと指摘されて、訳注でタラタラと反論する。大笑い。
その「論争」、昨今その顛末がどうなっているのかと、フト気になり調べてみると、驚いた。
S先生のまっとうな御説は忘れ去られて、悪説が跋扈しているのだ。まあ悪訳で名高い篠田訳が延々と印刷されているのだから、岩波も罪作りなものだ。