本書は、アンデルセン童話「はだかの王さま」を
アメリカの絵本作家バージニア・リー・バートンが絵本化したものです。1949年刊。
邦訳版は、乾侑美子さんの訳で2004年刊。
お話自体は、みんなが知ってる楽しいお話です。
絵は、バートンらしい絵ですが、全体的にオシャレであるのが特長的です。
王さまも機織り職人も大臣も役人も、街の人も街並もみんなオシャレです。
大人になって見ると、なかなか社会風刺が効いているのに気づきます。
まず、機織りが魔法の布を織り、
”その布が見えない者は、役目にふさわしくない・ひどく愚か”というのが、
この話の肝でしょう。
これは、”妄想を共有しないものは排除”という世界です。
また、機織りは布を織っているのではなく、
織っているふりをしているだけ、というのもポイントです。
働いているのではなく、働いているふりをしている人が儲けています。
現実世界で、このようなことを10年、20年と推し進めていくと
世の中はどうなっていくのでしょうか?
下は上に”はぁ””そうっすね””さすがですね”と言い続け、
上は、そんな下を”優秀だ””聡明だ””仕事ができる”と言う。
そして、周囲は彼らを”しっかりしてる””立派だ”などとのたまいますが、
現実が置いてきぼりなのが滑稽です。
社会はますますヘンテコに、空虚になっていくのでしょう。
本書の初めに、
”この物語を、子どもたちとともに楽しんだ、父への感謝を込めて”
という言葉が、作者バートンから父へ捧げられています。
私は、この言葉を見る度、
“お父様は、どんな気持ちで読み聞かせしていたのだろうか?”
と考えてしまいます。
『ちいさいおうち』『ちいさいケーブルカーのメーベル』
『ビュンビュン きしゃをぬく』などに見られる、
バートンの静かに社会を見つめる姿勢が、この絵本にも感じられます。
大人が見ても綺麗な絵本です。
バートン好きにはもちろんのこと、就職活動前の学生にもオススメです。
過去・現在における人間関係を洗い直す、いいキッカケにもなってくれるでしょう。
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はだかの王さま (大型絵本) 単行本 – 2004/9/22
ハンス・クリスチャン アンデルセン
(著),
バージニア・リー バートン
(イラスト),
Hans Christian Andersen
(原名),
Virginia Lee Burton
(原名),
乾 侑美子
(翻訳)
&
2
その他
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- 本の長さ48ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/9/22
- ISBN-104001108763
- ISBN-13978-4001108767
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/9/22)
- 発売日 : 2004/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 48ページ
- ISBN-10 : 4001108763
- ISBN-13 : 978-4001108767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 312,194位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 344位ドイツ文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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童話作家。代表作『魔女の宅急便』(福音館書店、小学館文学賞ほか文学賞多数受賞)をはじめとして、多くの作品を生み出してきた。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パパはじどうしゃだった (ISBN-13: 978-4092897854 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
6歳の娘には不評です。
スマートに描かれている王様や家臣は印象が薄いようです。
特に、空のはたおり機で悪人が一生懸命織っているふりをしている場面の絵は、子供には理解するのが難しいと思います。
また、家臣や役人が、織物が見えないことに困惑して、呟いている様子も、誰にも知られないように心の中で言っているのか、実際に声に出していて言っているのかがわかりづらく、本筋についていけなくなります。
総体的に、子供用の絵本としてはメリハリが欠けており、大人用の本だと思います。
スマートに描かれている王様や家臣は印象が薄いようです。
特に、空のはたおり機で悪人が一生懸命織っているふりをしている場面の絵は、子供には理解するのが難しいと思います。
また、家臣や役人が、織物が見えないことに困惑して、呟いている様子も、誰にも知られないように心の中で言っているのか、実際に声に出していて言っているのかがわかりづらく、本筋についていけなくなります。
総体的に、子供用の絵本としてはメリハリが欠けており、大人用の本だと思います。
2017年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学生1年生の頃国語で習ったはだかの王さまを思い出しました。懐かしかったです。とっても。
2015年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
娘が幼稚園の発表会で仕立て屋を演じることになりました。
主役の王様は、背の高いちょっとイケメンの男の子。
このお話は、王様は太めというイメージが合ったようなので、その先入観を覆すスマートな風貌の絵本はどんぴしゃりでした!
今は絵の魅力がわからないようですが、じわじわと味がわかってくれるとうれしいです
主役の王様は、背の高いちょっとイケメンの男の子。
このお話は、王様は太めというイメージが合ったようなので、その先入観を覆すスマートな風貌の絵本はどんぴしゃりでした!
今は絵の魅力がわからないようですが、じわじわと味がわかってくれるとうれしいです
2013年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容もしっかりしていて読み応えがあります。
わかりやすい文章で読みやすいです。
わかりやすい文章で読みやすいです。
2013年9月22日に日本でレビュー済み
本書は『
ちいさいおうち
』の
バージニア・リー・バートンさんによって描かれた作品です。
文は同じでも絵画によってこうも印象が異なるんですね。
私のイメージの中の王さまは太っていて短足、
いばりんぼうのおばかさんでしたが、
リー・バートンさんの描く王さまは、スマートでお洒落で、
心やさしくてちょっと抜けているお人よしのお人柄にお見受けします。
彼女のお父さんはこのお話が好きで、
よく読んでくれたそうです。
「この物語を、子どもたちとともに楽しんだ、父へ感謝をこめて」
の献辞もあり。
どのページをめくってみても、細やかでかつ伸び伸びしている
彼女らしい画風に出会えます。一目で分かります。
彼女のフィルターを通した『はだかの王さま』は
とても味わい深く、私は大好きです。
バージニア・リー・バートンさんによって描かれた作品です。
文は同じでも絵画によってこうも印象が異なるんですね。
私のイメージの中の王さまは太っていて短足、
いばりんぼうのおばかさんでしたが、
リー・バートンさんの描く王さまは、スマートでお洒落で、
心やさしくてちょっと抜けているお人よしのお人柄にお見受けします。
彼女のお父さんはこのお話が好きで、
よく読んでくれたそうです。
「この物語を、子どもたちとともに楽しんだ、父へ感謝をこめて」
の献辞もあり。
どのページをめくってみても、細やかでかつ伸び伸びしている
彼女らしい画風に出会えます。一目で分かります。
彼女のフィルターを通した『はだかの王さま』は
とても味わい深く、私は大好きです。