短歌は詠むのも読むのも好きで、個人的に大好きな歌集が石川啄木の『一握の砂•悲しき玩具』です。
啄木の最大の魅力といえば、短歌の古典でありながら、四季の歌、恋の歌ばかりにとらわれず、実生活に根ざした視点で現代にも通じる貧困や孤独をテーマにした歌を詠んだところにあります。啄木は新しいのです。
私は個人的に一握の砂よりも、悲しき玩具のほうが好きなのですが、一握の砂に啄木の才能を示すユニークな歌がありますので一首挙げます。啄木はなんか暗いなと思っている人もぜひこの歌集を読んでみてください。
草に臥て
おもふことなし
わが額(ぬか)に糞(ふん)して鳥は空に遊べり
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一握の砂 悲しき玩具 (岩波少年文庫 540) 単行本 – 2001/6/18
都市生活の哀歓や,故郷である岩手県渋民村への思い,流浪をかさねた北海道時代を歌った歌集.『一握の砂』.26歳で終えた短い生涯の晩年の歌を集めた『悲しき玩具』.「一生に二度とはかえってこないいのちの一秒」を愛し,その思いを独特な3行書きのスタイルによる短歌で表現した啄木の2つの歌集を収録.
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2001/6/18
- ISBN-104001145405
- ISBN-13978-4001145403
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
都会生活の哀歓、故郷への思い、流浪をかさねた北海道時代を歌いつづった「一握の砂」。26年の短い生涯の晩年の歌を集めた「悲しき玩具」。「一生に二度とかえってこないいのちの一秒」を愛した石川啄木の2歌集を収録。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2001/6/18)
- 発売日 : 2001/6/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4001145405
- ISBN-13 : 978-4001145403
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,020,455位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 703位岩波少年文庫
- - 23,306位日本文学
- - 72,000位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
啄木の素晴らしさがわかる本です。購入して良かったです。
2018年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ
本当に、今、そう思う。
電車の中で、この歌を読み、
泣きそうになった。
今、俺のやっている仕事、
まったく「こころよく」ない。
ここまで一生懸命頑張って来たのに、
この歳でこんなに、毎日、毎日、毎日、
「死にたい」とばかり思うとは、、、。
こころよく
思いっきり
働けたら、
もう俺、死んでもいいよ。
もっと生きていてほしいという人は、死に、
はやく死ねと思われているヤツは、死なないよね。
どのページを読んでも、
泣きそうになる。
もっと早くに読んでおくべきだった。
と思うが、
今だから「わかる」気もする。
「つまらない」という人もいるかもしれません。
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ
本当に、今、そう思う。
電車の中で、この歌を読み、
泣きそうになった。
今、俺のやっている仕事、
まったく「こころよく」ない。
ここまで一生懸命頑張って来たのに、
この歳でこんなに、毎日、毎日、毎日、
「死にたい」とばかり思うとは、、、。
こころよく
思いっきり
働けたら、
もう俺、死んでもいいよ。
もっと生きていてほしいという人は、死に、
はやく死ねと思われているヤツは、死なないよね。
どのページを読んでも、
泣きそうになる。
もっと早くに読んでおくべきだった。
と思うが、
今だから「わかる」気もする。
「つまらない」という人もいるかもしれません。
2014年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真で見た表紙と送られてきた本の表紙が違った。中身は同じだから問題ないけど。
2021年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バイト中の暇な時間に、時間について考えさせられた。
2013年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
啄木の心にふれる一冊。望郷の思いを抱く人、人間関係の葛藤に悩む人には是非。コンパクトで座右の書になる。
2020年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語が綺麗だなと思う。
2018年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと」
ネットでは石川啄木のクズさを象徴する歌として有名であり、まぁ実際そういう側面があるのは事実なのだろう。
しかし、こういった負の感情は、程度の差はあれ誰しもが心の中に抱いているものだ。
そういった感情をストレートに表現し、作品として形にし、更には歌集に載せて世間に発表してしまうところが、石川啄木の天才たる所以なのかもしれない。
もちろん、載っている歌の全部が悪口や不平不満という訳ではない。
喜怒哀楽を31文字で見事に表現しているその手腕は、素晴らしいの一言に尽きる。
作者に変なイメージを持っている人も、機会があればぜひともその作品に触れてみてほしい(著作権が切れているので青空文庫でも読める)。
ネットでは石川啄木のクズさを象徴する歌として有名であり、まぁ実際そういう側面があるのは事実なのだろう。
しかし、こういった負の感情は、程度の差はあれ誰しもが心の中に抱いているものだ。
そういった感情をストレートに表現し、作品として形にし、更には歌集に載せて世間に発表してしまうところが、石川啄木の天才たる所以なのかもしれない。
もちろん、載っている歌の全部が悪口や不平不満という訳ではない。
喜怒哀楽を31文字で見事に表現しているその手腕は、素晴らしいの一言に尽きる。
作者に変なイメージを持っている人も、機会があればぜひともその作品に触れてみてほしい(著作権が切れているので青空文庫でも読める)。