中世の騎士について書かれた作品は膨大な数に上る。
だが、中身がかぶっていたり、博物館の写真を並べただけだったりと、どうにも全体像が掴みにくい。
決定的な一冊は無いものか、探し回っていた私は図書館で何の気なしに手に持ったこの作品に打ちのめされた。
完璧だ。司馬遼太郎以上の緻密さと池波正太郎以上の描写がこの作品にはある。
児童文学と言うことだが、何を、大人こそ読まなければいけない作品だ。中世のイングランドを主人公の少年ランダルを通して充分に感じ、味あわせてれる。
読了後、胸に残るのは爽やかなイングランドに吹く風だ。見渡す限りに広がる小麦畑、黄金の丘を揺らし、人々に恵みを与える風、最高。
久しぶりに本を読んでいて良かったと思える作品に出会った。週末に是非!
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運命の騎士 (岩波少年文庫 594) 単行本 – 2009/8/18
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- 本の長さ437ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2009/8/18
- 寸法13.5 x 2 x 19.5 cm
- ISBN-104001145944
- ISBN-13978-4001145946
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2009/8/18)
- 発売日 : 2009/8/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 437ページ
- ISBN-10 : 4001145944
- ISBN-13 : 978-4001145946
- 寸法 : 13.5 x 2 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 133,281位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 132位岩波少年文庫
- - 15,281位絵本・児童書 (本)
- - 38,992位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年2月21日に日本でレビュー済み
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2019年7月28日に日本でレビュー済み
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こういう少年の成長期を書かせたら、サトクリフはピカイチです。
時代の流れと環境の移り変わりの中で、主人公が成長していく様子が淡々と書かれています。
サトクリフらしい作品です。
時代の流れと環境の移り変わりの中で、主人公が成長していく様子が淡々と書かれています。
サトクリフらしい作品です。
2016年5月6日に日本でレビュー済み
主人公もいいけど彼をとりまく人々が素晴らしい。個人的にはド・ブルーズが最高にかっこいいと思いました。
2016年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台は11世紀末から12世紀初頭にかけてのイングランドで、現代イギリスの礎となったノルマン朝の時代。
本書の主人公ランダルは、ブリトン人兵士の父とサクソン人侍女の間に生まれたが、両親を亡くしてからはイングランド南東部にあるアランデル城で犬飼いの見習いとして暮らしている。
城中での彼の立場は、猟犬達からは一目置かれているものの、人間の中では最下層であり、ちょっとした粗相でも鞭打ちを受け、たとえ粗相をしなくても、虫の居所が悪い兵士でもいれば通りすがりに蹴飛ばされるというもの。
ある日のこと、ノルマン人城主ヒュー・ゴーグの不興を買ったランダルはまたもや鞭打ちを受けそうになるのだが、城に滞在していたヒューの兄、ノルマンディ貴族ド・ベレームのお抱え楽人エルルアンによって救われる。
エルルアンは、チェスの勝負に勝ってランダルの身柄を貰い受け、暫くの間自分の手元に置いておくが、突然、知己の騎士ダグインヨンの従者となるよう言い渡された。
ダグインヨンの領地ディーンでは、彼の孫でランダルより少し年上のベービスが迎えに出てくるが・・・
原題は"Knight's Fee"で、土地への帰属意識が強調された物語となっており、ノルマン人でありながらも、所領のディーンを財産としてではなく故郷として愛するようになった老騎士ダグインヨンが渋い。
11世紀のイギリスは、デーン人やノルマン人といった外敵の侵入に悩まされた時期で、アングロ・サクソン人自体もブリトン人を駆逐して居座ったものであり、この辺り、現代イギリス人のアイデンティティ形成にどのように影響しているのか、常々不思議に思っていた。
ノルマン人とサクソン人の別なく、共にイギリス人となる未来を思い描く老騎士は、自分の跡継ぎとなるベービスの乳母としてアンクレットという女性を選んでいるが、彼女の言葉に一つのヒントがあるようだ。
「わたしたちはもっと古い歴史をもっているのですよ。まだこの世界がずっと若かったころ、あの<イバラが丘>に墓を築いた古い氏族がわたしたちなのです。わたしたちは征服者がやってきては、去り、またやってくるのをみてきました。人びとは結婚し、血をまじえてきました。でもわたしたち古い民は、すべてのものがイバラのやぶを吹き抜けていく風のように過ぎ去っていくことを知っています。」
ランダルとベービスは、共に老騎士の小姓として仕えながら、彼の人格やアンクレットの言葉に影響を受け、民族を超えた協調が、土地への愛着を基軸として生れる様子が描かれる。
犬飼いの少年から土地持ち騎士へと異例の大出世を果たすランダルのサクセス・ストーリーという主軸はあるが、彼を育む老騎士や、老騎士にランダルを預ける楽人エルルアンの度量に着目すると、より愉しい作品だ。
本書の主人公ランダルは、ブリトン人兵士の父とサクソン人侍女の間に生まれたが、両親を亡くしてからはイングランド南東部にあるアランデル城で犬飼いの見習いとして暮らしている。
城中での彼の立場は、猟犬達からは一目置かれているものの、人間の中では最下層であり、ちょっとした粗相でも鞭打ちを受け、たとえ粗相をしなくても、虫の居所が悪い兵士でもいれば通りすがりに蹴飛ばされるというもの。
ある日のこと、ノルマン人城主ヒュー・ゴーグの不興を買ったランダルはまたもや鞭打ちを受けそうになるのだが、城に滞在していたヒューの兄、ノルマンディ貴族ド・ベレームのお抱え楽人エルルアンによって救われる。
エルルアンは、チェスの勝負に勝ってランダルの身柄を貰い受け、暫くの間自分の手元に置いておくが、突然、知己の騎士ダグインヨンの従者となるよう言い渡された。
ダグインヨンの領地ディーンでは、彼の孫でランダルより少し年上のベービスが迎えに出てくるが・・・
原題は"Knight's Fee"で、土地への帰属意識が強調された物語となっており、ノルマン人でありながらも、所領のディーンを財産としてではなく故郷として愛するようになった老騎士ダグインヨンが渋い。
11世紀のイギリスは、デーン人やノルマン人といった外敵の侵入に悩まされた時期で、アングロ・サクソン人自体もブリトン人を駆逐して居座ったものであり、この辺り、現代イギリス人のアイデンティティ形成にどのように影響しているのか、常々不思議に思っていた。
ノルマン人とサクソン人の別なく、共にイギリス人となる未来を思い描く老騎士は、自分の跡継ぎとなるベービスの乳母としてアンクレットという女性を選んでいるが、彼女の言葉に一つのヒントがあるようだ。
「わたしたちはもっと古い歴史をもっているのですよ。まだこの世界がずっと若かったころ、あの<イバラが丘>に墓を築いた古い氏族がわたしたちなのです。わたしたちは征服者がやってきては、去り、またやってくるのをみてきました。人びとは結婚し、血をまじえてきました。でもわたしたち古い民は、すべてのものがイバラのやぶを吹き抜けていく風のように過ぎ去っていくことを知っています。」
ランダルとベービスは、共に老騎士の小姓として仕えながら、彼の人格やアンクレットの言葉に影響を受け、民族を超えた協調が、土地への愛着を基軸として生れる様子が描かれる。
犬飼いの少年から土地持ち騎士へと異例の大出世を果たすランダルのサクセス・ストーリーという主軸はあるが、彼を育む老騎士や、老騎士にランダルを預ける楽人エルルアンの度量に着目すると、より愉しい作品だ。
2019年11月15日に日本でレビュー済み
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読みたいが図書館でも本屋でも見つからなかったのが手に入った。
2011年6月29日に日本でレビュー済み
内容は他の方々のレビューにもある通り素晴らしい。
ここでは、ひとつのことだけを指摘したい。
5章と6章で、主人公の裏切りが描かれる。
人が(大事な)誰かを裏切ることは、ユダや明智光秀や様々な人々の劇的なドラマを生んできた。本書の場合は無名の少年の話なのだが、
裏切ることの本質について深い理解をもたらす貴重な描写がされている。
人間は単独で直線的に成長できるものではなく、小さい裏切りや和解を経てはじめて他者と本当に親しくなれるものである。
ITが、かならずしも人の絆を強めないとしたら、それは裏切ることのうしろめたさとその後の仲直りの身体感覚が得られないためだと思う。
ここでは、ひとつのことだけを指摘したい。
5章と6章で、主人公の裏切りが描かれる。
人が(大事な)誰かを裏切ることは、ユダや明智光秀や様々な人々の劇的なドラマを生んできた。本書の場合は無名の少年の話なのだが、
裏切ることの本質について深い理解をもたらす貴重な描写がされている。
人間は単独で直線的に成長できるものではなく、小さい裏切りや和解を経てはじめて他者と本当に親しくなれるものである。
ITが、かならずしも人の絆を強めないとしたら、それは裏切ることのうしろめたさとその後の仲直りの身体感覚が得られないためだと思う。
2015年5月10日に日本でレビュー済み
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j児童向けのシリーズですが、私にはイギリスの成り立ちの歴史を知るうえで役に立ちました。風景描写、季節の花々、人々の生活、慣習、など織り込まれていて興味深く読みました。
2014年12月16日に日本でレビュー済み
シェークスピアのヘンリー六世等を読み、中世初期のイギリスに興味が湧いたので読んでみた。ストーリーも面白く、登場人物のキャラクター設定もよい。また、背景としてさりげなく封建制度、キリスト教以前の土着信仰、魔女狩り等も描かれており、歴史的な面でも興味を引かれる。大人にとっても読み応えがあり、少年文庫にするのはもったいない。