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アースシーの風 ― ゲド戦記V 単行本 – 2003/3/21

4.6 5つ星のうち4.6 47個の評価

作者自ら「最後の書」と名づけた第4巻『帰還』から10年。
アースシーの世界が、ふたたび動きはじめた!

かつての大賢人ゲドは、70歳になった。妻のテナー、醜いやけどの顔をもつ養女テハヌーとともに、故郷の島でひっそりと暮らすゲドのもとへ、ハンノキという壷直しのまじない師が訪れた。妻を亡くしたばかりのハンノキは悩みを打ち明ける。夜毎の夢で、死の国の境から手を伸ばしてしきりに何かを訴える妻に、ハンノキは言いしれぬ恐れを抱いていた。一方、テナーとテハヌーは、最近また暴れだした竜をなだめるため、レバンネン王に呼びだされてハブナーの王宮に赴く―。

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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

故郷の島で、妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を楽しむゲド。再び竜が暴れ出し、緊張が高まるアースシー世界をすくうのは誰か。「ゲド戦記」最新作。

著者について

アーシュラ・K・ル=グウィン(1929年~)
アメリカの作家。カリフォルニア州バークレイ生まれ。父は人類学者A・L・クローバー。『闇の左手』などSF作家として活躍していたが、「ゲド戦記」シリーズでファン層を飛躍的に広げた。ヒューゴー賞、ネビュラ賞(ともにアメリカの代表的なSF賞)をはじめ、数々の賞を受賞。2001年にTALES FROM EARTHSEAとTHE OTHER WIND(『新しい風―ゲド戦記V』)を立て続けに刊行して、ファンを驚かせた。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2003/3/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/3/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 349ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4001155702
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4001155709
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 47個の評価

著者について

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ア−シュラ・K.ル・グウィン
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カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学から読み始めて、ようやく完結です。
入手できて良かったです。
2024年4月2日に日本でレビュー済み
最終巻はもはやゲドの物語ではない、
タカの目から見たような群像劇でしたが
現実世界にもあるアニマルセラピーや死の恐怖を
魅力的なファンタジーの題材として表現する技量は
やはり唯一無二だと思いました。
ただ障害を負ったテハヌー(テルー)が
竜になって去ってしまったのはうれしくもあり悲しくもあります。
2013年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゲド戦記シリーズの全6冊購入しました。すべて包装がきれいで、もちろん本もキレイで、満足しました!♥ありがとうございました♥
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月19日に日本でレビュー済み
うれしやな、うれしやな
かしこいエアのその前も
セゴイが島々こさえる前も
海には潮風吹いていた
うれしやな、いざ、放たれて!

ゴントの島で静かに暮らすゲドの元へ、一人の男が訪ねてくる。
男はハンノキと名乗り、往年の大賢者を最後の頼りとして遥々旅をして来たのだという。
ハンノキは最愛の妻を失った後、夜毎に同じ夢を見るようになった。
彼が夢に見る世界はゲドがかつて行き、そして帰ってきたあの荒涼たる死の世界。
その夢の中では妻が、死者達が口々に彼に訴える。
「自由を、自由を!」
初めにハンノキが頼ったロークの長達もこの問題を扱いかねてゲドの元へ送り出したのだが・・・

最後の書との副題が付けられた第4巻「帰還」から十余年、ついに真の最終巻が登場しました。
個人的に「帰還」は消化不良気味で、悪く言えば蛇足とも感じましたが、本書の登場によって「帰還」を含めた本シリーズが一貫した完全な姿を見せてくれたように思います。
懐かしい登場人物が総登場する最終章は感無量でしたが、本巻で初めて登場する人々も魅力的。
特にハブナーの宮廷で議員を務める魔術師オニキスの誠実さは、かつてのゲド自信を思わせ”彼のような人物を輩出するならばロークの学院もまだまだ安泰”との安心感が。
このようにオニキスの人格に信頼を寄せたり、カッとしやすいレバンネンにハラハラさせられたりするにつれ、何やら自分の視点や感想というよりは、アースシーを俯瞰する「ゲド視点」で物語を読んだような気がします。
直接的、間接的にアースシーの主要な人々に影響を与えてきたかつての大賢人ゲド。
その彼が永きに渡って心を砕いてきたアースシーの均衡が全きものとなる本書は、ゲド個人のファンとして実に感慨深いものでした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月14日に日本でレビュー済み
本作においてこの物語はまさに全なるものとなる。
どこか遠い世界であったはずの「魔法」や「王」、「竜」といったテーマが、我々が現実に生きる、この世界に通じることがわかってくるのである。
「ゲド」戦記でありながら、既にゲドは主人公の座を降りている。本作ではどこにでもいる平凡なまじない師…ハンノキが、ゲドに変わり主人公となり、アースシーの世界を駆ける。ハンノキだけではない。オニキス、セペル、アズバー。本作において活躍する魔法使いは、異様な力を持ちながらも、我々と同じように、家族を愛し、自分の小さな仕事に誇りを持つ男たちだ。彼らは万能の力は持たず、時に弱さすら見せる。
そして、何よりこの作品では、魔法を使わないレバンネン、「腕輪」のテナー、セゲ王子、魔法を全く使えない人たちがいきいきと描写され、世界を全きものにしようと奔走する。そう、世界は既に魔法使いの手を離れたのだ。

SF史に残る女流作家であり、伝説的なファンタジーの書き手であるル=グウィンは、自らが作った世界をバラバラに壊してしまった。大賢人は力を失い、さいはての島は消え、竜は西方の風にのって去っていく。
ゲド戦記という壁の向こうのファンタジーを作り上げながら、最後にはその壁を作者自身が壊し、アースシーと、我々の生きる世界は全きものとなった。

中盤、魔法を失った男が二人出てくる。確かに魔法はファンタジーの産物だ。しかし、結局のところ我々の人生も同じく、年齢とともにいろいろな力をなくしていくものではないだろうか。

この作品を書き記してくれたル=グウィン、そしてこの物語をとても美しい訳で送り届けてくれた清水真砂子女子に対して万雷の拍手を送りたい。
2007年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間たちは互いに争っているわけではない。人間と竜人間の生き方の違いが問題なのだろう。
この思想はエヴァンゲリオンの人間と使徒のようなものだ。
異質なモノを認めることが出来るかどうかということなのだろう。世の中は人間たちが自分たちのために作ったのだということに対して、警鐘を鳴らしている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第1巻からすでに「ゲド戦記」は死と生とを扱ってきたが,最終巻にいたってついに話は,動物が人間になって,死という概念を得て,人間自らがその概念に縛られて本来の「生」を十全に生きられなくなっている状況に対しての著者なりの回答の提示になっていると思います。
話は晦渋で正直言って2回読んでもよく判りませんでしたが。
しかしこの,死後の世界の風景を,人間と竜とがいかに変えていくのか?そもそも竜とは何者なのか?という物語は我々の心を掴んで放さないですね。また読んでみたい本です。
ちなみに私は読むたび考えるたびにこの「黄泉の国」に日本の「イザナギイザナミ」神話を投影してしまいますね。著者は知っているかなー?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いまやゲドは引退生活を楽しむ一老人、物語り全体の位置から見れば後景に退いている。しかし彼の言葉は次世代の人々を導く-そう、今は亡きオジオンのように-
かわりに前面に出て、物語世界を案内してくれるのは"腕輪の"テナーである。
ゲドがその知識によって導くのに対し、テナーはその知恵で若者たちが行動を起こすのを後押しする。そしてその結果を見届ける。私たちはテナーの視点でこの物語をみつめるのだ。
これまでの巻で語られ、準備されてきた要素を余すことなく用いて物語は展開する。そして、アースシーに住む人々の2つの脅威、西の竜、東のカルガド帝国についてついにある解決がなされ、物語は幕を閉じるのである。
本書にはカルガド帝国の地図が用意されていないので1巻、もしくは3巻を手元において読まれることをおすすめする。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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