史記の列伝部分は諸氏が訳を出版されておられるわけですが、この小川版はとても読みやすく仕上がっているように思います。現代人には分かりにくい漢文独特の言葉も巧く訳してあります。
他のレビュアーがおっしゃる通り、「扁鵲倉公列伝」と「亀策列伝」については省略されています。しかしこれは決して著者陣の怠惰というわけではありません。省略された部分はそれぞれ古代医学と占術について記されたものであり、おそらく直訳しただけでは意味不明であると思われます。故に、著者陣は「私ども訳者の学力甚だ浅く、正確に訳しうる自信がない」ため省略したのです。
これらの省略部分の内容についてはもっと専門的な論考に頼るべきでしょう。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
史記列伝 全5冊 (岩波文庫) 文庫 – 1995/7/9
中国最初の史書『史記』の最後にこの七十の列伝が置かれている.宰相,武将,循吏,酷吏,刺客,侠客,素封家等,司馬遷は貴賤を問わず「正義を保持し,ひとに屈せず,機を失わずして世にあらわれた人々」をとりあげ,それぞれにしたたかなこれらの人間の生きざまを,躍動する筆致で描き,史記の全体世界像を構成する.
- 本の長さ1466ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1995/7/9
- 寸法10.5 x 15 x 14.8 cm
- ISBN-104002010171
- ISBN-13978-4002010175
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1995/7/9)
- 発売日 : 1995/7/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 1466ページ
- ISBN-10 : 4002010171
- ISBN-13 : 978-4002010175
- 寸法 : 10.5 x 15 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 510,123位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
横山氏の漫画を読んで詳しい内容を知りたいと購入しました。
流石に物語が長いのと字が小さいので読むのが大変ですが
漫画のこのシーン、このセリフはこういった感じだったか、こう直したのかと
遅々としてですが対比しながらがんばって読み進めております。
また他の方も申されておりますが一部省略されている部分があるようです
私は完全訳にそれほどこだわらず「史記の世界」を知りたかったので問題ありませんでした。
逆にほぼ全巻をそれなりに安価にそろえられる(私は4000円弱でした)点を評価したいです。
流石に物語が長いのと字が小さいので読むのが大変ですが
漫画のこのシーン、このセリフはこういった感じだったか、こう直したのかと
遅々としてですが対比しながらがんばって読み進めております。
また他の方も申されておりますが一部省略されている部分があるようです
私は完全訳にそれほどこだわらず「史記の世界」を知りたかったので問題ありませんでした。
逆にほぼ全巻をそれなりに安価にそろえられる(私は4000円弱でした)点を評価したいです。
2014年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
入院することになりふと買いましたが、読めなく読むために電子辞書を買い読んでます。最終にたどり着くのはいつのことやら
2014年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
史記列伝は読みたくて仕方がなかったのですが原文(何が底本なのかは?なのですが)あるのが欲しくて悩んでいました。岩波のは訳文のみで思案中でしたが安くて購入しました。古本良品とのことでしたので・・・。うん~~ん少し(?)書込みあってそのことを書きましたら、返品不要の代金バックになりました。で、良心的に対応して下さったリアライズさんの評価です。初めてのことでびっくりしましたがアマゾンのシステムにもびっくり!してます。
2014年11月10日に日本でレビュー済み
史記の列伝の現代語訳に注がほどこされたもの。注意したいのは、全訳ではないこと。たとえば、史記列伝3は、第32 淮陰侯列伝から第48 韓長孺列伝までを収録しているが、第45 扁鵲倉公列伝は完全に省略されており、題名しか掲載されていない。よって、史記の列伝を手元に、参照する文献として持っておきたいという人には、完訳ではないので、岩波文庫で全巻を揃えても意味がないことになる。
2020年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
横山光輝さんの史記や三國志が面白いので、原典を辿りたく購入。三國志の韓信将軍の逸話が、司馬襄苴(列伝第四)に重複するのは演義の作者の挿入なのだろう。春秋時代の影響の大きさだろう。孟嘗君の逸話もまた読みたかったし。ああ、歴史の舞台を見てみたい。