1962年に出た岩波新書を同時代ライブラリーに収めたもの。
ただし、第7章「核兵器 人間 文学」が割愛されている。
開高健が30歳前後で書いたルポルタージュ集。イスラエルでアイヒマン裁判を傍聴したこと、ソ連の核実験後にモスクワを訪れたこと、東ベルリンから西ベルリンへと「壁」をくぐったことなどが書かれている。
重厚な文章である。しかも、半世紀近く昔の出版であるにもかかわらず、まったく古びていない。これは、開高健がイスラエル/アイヒマン、西ドイツ/東ドイツといった対立の、どちらにも肩入れしていないからだと思う。ここにあらわれているのは、冷静に分析する目なのだ。冷ややかに未来を見とおしている。
開高健の凄さが良く分かる一冊であった。
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声の狩人 (同時代ライブラリー 56) 新書 – 1991/1/14
開高 健
(著)
アイヒマン裁判の傍聴,核実験を再開したソビエト社会の素顔,アルジェリア問題へのフランス国家権力の弾圧と暴力…….60年代初頭,激動の現代史に直面し,作家としての才能を見事に結実させたルポルタージュの傑作.
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1991/1/14
- ISBN-104002600564
- ISBN-13978-4002600567
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1991/1/14)
- 発売日 : 1991/1/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 213ページ
- ISBN-10 : 4002600564
- ISBN-13 : 978-4002600567
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,403,615位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 83,742位新書
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著者について
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1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 饒舌の思想 (ISBN-13: 978-4480426635 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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