著者は古代ギリシャ・ローマを専門とする古典学者。
本書は、古典研究にまつわる雑談を集めたもの。文化と文明という言葉の違いについて、イギリスの有名な古典学者二人の比較、田中美知太郎の論文を英訳した苦労、『くまのプーさん』のラテン語訳について、古典世界におけるイチジクなど、さまざまなテーマが取り上げられている。
一見、地味でマニアックな内容だが、語り口にユーモアがあり、問題関心にキレがあり、実に良く調べてあるので、読んでいて本当に楽しい。蘊蓄系の読みものの最たるもののひとつだろう。
読書の楽しみというものを再確認させられた。
ただ、議論が自家撞着的で結論が見えてこないのが欠点。
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西洋古典こぼればなし (同時代ライブラリー 238) 新書 – 1995/10/16
柳沼 重剛
(著)
文化と文明を区別する根拠はなにか.音読の習慣はいつ黙読に移行したか.なぜ『クマのプーさん』がラテン語に訳されたのか.猫が古典に登場しない訳は?…言葉の語源や来歴を手がかりに謎を解く,書下しエッセイ集.
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1995/10/16
- ISBN-104002602389
- ISBN-13978-4002602387
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
文化と文明を分けて考える根拠は何か。古典期の音読の習慣はいつ、どのようにして黙読へと移行したのか…。研究の途上にふと感じた疑問や興味をきっかけに、言葉の語源や来歴を探索するエッセイ集。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1995/10/16)
- 発売日 : 1995/10/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 236ページ
- ISBN-10 : 4002602389
- ISBN-13 : 978-4002602387
- Amazon 売れ筋ランキング: - 561,315位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 554位論文集・講演集・対談集
- - 41,908位新書
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