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東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1) ペーパーバック – 1956/8/25
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1956/8/25
- ISBN-104003021312
- ISBN-13978-4003021316
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1956/8/25)
- 発売日 : 1956/8/25
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 349ページ
- ISBN-10 : 4003021312
- ISBN-13 : 978-4003021316
- Amazon 売れ筋ランキング: - 218,434位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 686位日本の伝統文化 (本)
- - 1,542位岩波文庫
- - 61,308位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私と「四谷怪談」とのはじめての出会いは、幼いころ親に連れられて映画館で見た、鈴木澄子がお岩さんを演じる「いろは仮名 四谷怪談」。それ以来、四谷怪談とかお岩さんとか名前を聞くだけで恐ろしく逃げて歩いていたが、後期高齢者となって怖さにも免疫ができたか、岩波文庫の「東海道四谷怪談」を読んでみようという気になった。
最初の数ページを読むのに、かなり時間がかかり、途中で放り出そうかと思った。河竹繁俊氏の丁寧な校閲と註がついているが、なにしろ原文は江戸時代に書かれたもの。旧仮名遣いも読みにくいうえ、なかには注釈もついてない部分もある。想像力で補うしかない。
しかし、「序幕」を読み進むうちに、浅草観音様境内の「歯ブラシ屋」や近所の私娼窟などの生き生きとした庶民生活の描写に魅せられてだんだんと読むスピードが上がってきた。「第二幕」のお岩が毒を盛られて相貌が一変し、それと指摘されて恐る恐る鏡を覗き込む場、「第三幕」は有名な隠亡堀の場、戸板の両側に打ち付けられたお岩と小平の死骸を民谷伊右エ門が釣り上げる場、とドンドン面白くなり、最後にはページをめくるのももどかしくなってきた。
さすがに幕末のころから今日まで歌舞伎で上演され続けている名作のことはある。
ただ、他のレビューアーの方も指摘されていたが、本書は昭和31年に初版本が印刷されてから今日まで60年以上改訂版が出ていない。いくら渋ちんの岩波書店だって、もういい加減に元は取ったであろうから、せめて活字をもうちょっと読みやすいものに組み替えるとか、なにか工夫を施せぬものか。
折角の名作が宝の持ち腐れになる。
最初の数ページを読むのに、かなり時間がかかり、途中で放り出そうかと思った。河竹繁俊氏の丁寧な校閲と註がついているが、なにしろ原文は江戸時代に書かれたもの。旧仮名遣いも読みにくいうえ、なかには注釈もついてない部分もある。想像力で補うしかない。
しかし、「序幕」を読み進むうちに、浅草観音様境内の「歯ブラシ屋」や近所の私娼窟などの生き生きとした庶民生活の描写に魅せられてだんだんと読むスピードが上がってきた。「第二幕」のお岩が毒を盛られて相貌が一変し、それと指摘されて恐る恐る鏡を覗き込む場、「第三幕」は有名な隠亡堀の場、戸板の両側に打ち付けられたお岩と小平の死骸を民谷伊右エ門が釣り上げる場、とドンドン面白くなり、最後にはページをめくるのももどかしくなってきた。
さすがに幕末のころから今日まで歌舞伎で上演され続けている名作のことはある。
ただ、他のレビューアーの方も指摘されていたが、本書は昭和31年に初版本が印刷されてから今日まで60年以上改訂版が出ていない。いくら渋ちんの岩波書店だって、もういい加減に元は取ったであろうから、せめて活字をもうちょっと読みやすいものに組み替えるとか、なにか工夫を施せぬものか。
折角の名作が宝の持ち腐れになる。
2020年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを買う数ヶ月前に、たまたま図書館で小学生向けに書き直された現代語訳版を読んでいました。
なので、旧仮名遣いでしたが、なんとか読み終えることが出来ましたー。
怪談なので当然怖いのですが、人間(伊右衛門その他の人物)の欲望が元凶の話なので、怖いと思いながらも色々考えてしまいました。
もしかしたら深い話なのかもしれません。
なので、旧仮名遣いでしたが、なんとか読み終えることが出来ましたー。
怪談なので当然怖いのですが、人間(伊右衛門その他の人物)の欲望が元凶の話なので、怖いと思いながらも色々考えてしまいました。
もしかしたら深い話なのかもしれません。
2021年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく絶句のひとことでした。これが世の中のことなのかと思うと居ても立っても居られないです。私は途中で読むのを止めました。
2012年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「当時のままの『東海道四谷怪談』を舞台を観てみたい」
読了後の感想はこの一言に尽きる.
先ずは文政8年(1825年)に鶴屋南北が江戸中村座に書き下ろした本作品を,現代に蘇らせてくれた校訂者である河竹繁俊氏に畏敬の念を表するとともに感謝したい.氏の校訂が無ければ,私が東海道等四谷怪談を知ることは無かった.氏の注釈の迫力に圧倒された.この世界のド素人ながら,本書が完璧な校訂版であると確信できた.
最初は読みにくかったが,読み進めるにつれて読みやすくなってきた.まことに勝手きわまる感想だが,もしかすると初演を観た江戸の観衆もそうではなかったか?私が読むうちに惹き込まれていったのと同様,観るうちに惹き込まれていったのではないだろうか?
昭和31年(1956年)に本作品が校訂されて以来,私の手にしている文庫本は平成22年(2010年) 第22刷発行とある.これは取りも直さず『東海道四谷怪談』が平成の世でも人口に膾炙していることを教えてくれている.
これだけの作品を昭和31年当時のままにしてはいけない.さまざまな経緯があって今の形になっていることは容易に理解できるが,平成人達にも読みやすい校訂版が出ることを切に望む.
読了後の感想はこの一言に尽きる.
先ずは文政8年(1825年)に鶴屋南北が江戸中村座に書き下ろした本作品を,現代に蘇らせてくれた校訂者である河竹繁俊氏に畏敬の念を表するとともに感謝したい.氏の校訂が無ければ,私が東海道等四谷怪談を知ることは無かった.氏の注釈の迫力に圧倒された.この世界のド素人ながら,本書が完璧な校訂版であると確信できた.
最初は読みにくかったが,読み進めるにつれて読みやすくなってきた.まことに勝手きわまる感想だが,もしかすると初演を観た江戸の観衆もそうではなかったか?私が読むうちに惹き込まれていったのと同様,観るうちに惹き込まれていったのではないだろうか?
昭和31年(1956年)に本作品が校訂されて以来,私の手にしている文庫本は平成22年(2010年) 第22刷発行とある.これは取りも直さず『東海道四谷怪談』が平成の世でも人口に膾炙していることを教えてくれている.
これだけの作品を昭和31年当時のままにしてはいけない.さまざまな経緯があって今の形になっていることは容易に理解できるが,平成人達にも読みやすい校訂版が出ることを切に望む.
2013年1月23日に日本でレビュー済み
この本をはじめて読んだのは 中学生のときであったが、私はこれ程に素晴らしい名作があったのかと驚嘆した。一番恐ろしかったのは、お岩の妹であるお袖と薬売りの直助の二人が、生き別れの兄妹とは知らずに契りを交わしてしまい、畜生道に墜ちる件である。もはやこの二人は成仏できない、あがいてもあがいても抜けきることのできない生き地獄などといった言葉では到底表現しきれない。まさにそれは読んでいる側が絶叫したくなるような恐怖であった。忠臣蔵を題材にした作品だが、赤穂義士の美談などは所詮綺麗ごとで、実際はこれだけの悪人がいたという事実を暴露し、怪談物として書き上げられた傑作である。関心のある方にはぜひ一読をお勧めする。
2010年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰もが知ってるお岩さんの怪談ですが、
原作を読んだ方は少ないのでは?
映画やTVでの断片的なイメージのほうがが強いせいか、
戯曲を読んでるときはそれほど怖いという思いはない。
ただ、これを実際の芝居でみたら
結構インパクトがあるのではないでしょうか。
この戯曲、赤穂浪士の討ち入りが背景にある、
ということも改めて認識しました。
原作を読んだ方は少ないのでは?
映画やTVでの断片的なイメージのほうがが強いせいか、
戯曲を読んでるときはそれほど怖いという思いはない。
ただ、これを実際の芝居でみたら
結構インパクトがあるのではないでしょうか。
この戯曲、赤穂浪士の討ち入りが背景にある、
ということも改めて認識しました。