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金色夜叉(上) (岩波文庫 緑 14-1) 文庫 – 2003/5/16

3.5 5つ星のうち3.5 10個の評価

金の誘惑にひかれた婚約者に裏切られた主人公は,金力の鬼,金色夜叉となって社会に報復するが,心は充たされない-尾崎紅葉(1868-1903)の代表作『金色夜叉』は,毎朝の新聞の配達を待ちかねる読者の絶大な支持を受けて,明治30年1月1日から5年以上にわたって,断続的に『読売新聞』に連載された.解説=杉本秀太郎

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2003/5/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 344ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003101413
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003101414
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 10個の評価

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尾崎 紅葉
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2018年6月15日に日本でレビュー済み
    始まりは堅い、かったい美文調で始まるこの物語。
    財産に目が眩み自分を捨てた美女に、高等学校を中退し金貸しに身を転じた若者が復讐(?)するという話。

    「愛か金か」という、とんでもなく通俗的かつ普遍的テーマを、「花○愛の劇場」なみに泥臭く展開する。

    面白いのは、登場人物のキャラクターがブレブレなこと。
    宮があっさり貫一を捨てたと思いきや、その後ずいぶん貫一にご執心だったり、
    貫一もあれだけ宮を愛していながら、ちょっと怪しい行動があるとぶち切れて絶縁宣言したり。
    金貸しに身をやつし凄惨さをにじませる若造の貫一に、やり手の美人高利貸し満枝があっさり惚れ込んだり…
    (そんなイケメンなら、何で宮は貫一を捨てたんでしょう…)

    「人間を写実的に描く」ことに心血を注いだ日本近代文学とは明らかに一線を画し、
    場面場面の盛り上がり重視で都合良く人間を配置するあたりは、どことなく江戸の歌舞伎を想起させる。
    (たとえば田山花袋『蒲団』の時雄なんかも芳子に対するスタンスがブレブレですが、あれはすごく人間臭い、リアリティのあるブレ方ですね)

    ダラダラ続く小説の常として、未完とのこと。
    弟子の小栗風葉が終編金色夜叉を書いたというが、どうなんでしょう。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年3月9日に日本でレビュー済み
    上巻では最初に「金色夜叉」についてという、片岡良一氏の概観が掲載されている。紅葉最後の長編作品で、
    前・中・後・続・新続編と六部からなり、それでも完結をみるに至らないで、門人風葉が終編を書き足したとある。
    片岡氏によれば、当時の錯綜する明治文学界においてこの作品は社会派小説ならず新恋愛小説ならず、中途
    半端な位置づけを余儀なくされた作品と評されたそうである。これはあくまで関係筋の専らの風評で、一般読者
    の反応とは別物である。雅文・言行一致・欧文和訳混在の文体を用い、「金が敵の世の中」を風俗小説化した点
    で好評を博した。登場人物それぞれが、それなりの言い分や道理がある、この点を踏まえればこの小説は非常
    に現実的で、のちに講談調にこしらえられ、感傷的な哀調子のヴァイオリンで街中を流した浪花節では片付けら
    れない深刻な憂鬱が全編を覆っている。

    上巻は、「箕輪」の歌留多会での宮と富山銀行令息富山惟継との出会いに始まり、高利利貸し鰐淵直行の家屋
    が狂女によって放火され、全焼した瓦礫を前にただ呆然と佇む貫一の場で終わっている。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート