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井伏鱒二全詩集 (岩波文庫 緑 77-4) 文庫 – 2004/7/16

4.3 5つ星のうち4.3 31個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2004/7/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/7/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003107748
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003107744
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 31個の評価

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井伏 鱒二
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
井伏鱒二の詩がこんなにおもしろいものだとは思いもよりませんでした。
ユーモアがあり、情趣に富み、リズム感もよく、非常に楽しめました。
散文的ですが、詩でこんなに笑えるのには驚きました。
普段なら読むことすら放棄する漢詩ですら自由な訳で描写がストレートに伝わってきて
滑稽な情景が目に浮かびます。
何度も読み返したり、持ち歩いてくすくす笑うのにもってこいの作品です。

飄々とした詩とは裏腹に、巻末のほうの解説者はやけに難しく考え、深読みをしていて、
これはこうだろう、かもしれない、だと思う、ではないか、とうるせえよ自由に受け取らせてくれよ
としか思えず、私には合いませんでした。

この本には記憶に残り続ける言葉が多数あります。
井伏鱒二だけでなく、詩にも興味を持てるすばらしい一冊でした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元の持ち主の名は消せないが、他には書き込みがない。
2017年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
井伏鱒二の全詩集、注文通り到着しました。ありがとうございました。
2016年4月27日に日本でレビュー済み
井伏鱒二の「黒い雨」を映画で見た時(もう30年ほど前になるか?)家の中でおばあさんが嫁に向けて嫌味っぽく言う場面があったと記憶する。正確ではないが「味噌汁に油揚げを入れるなんて、このご時世にぜいたくだ」という台詞。
そんな台詞から垣間見られる井伏鱒二という人間が、この詩集には蔓延しているような気がする。
世の中や人生にとってさして重要なことでもないようなところに目を向け、ほんわかした気配のなかに一人こっそり愉快になったり他人にもそれを感じ取らせたりしているような。
漢詩の翻訳なのに、やたらと日本の土地の名前が出てくるのが可笑しい。わずかな漢字交じりのカタカナでそれら訳詩は書かれているが、そのことも面白い。

コンドキサマハオ江戸ヘユキヤル(送朱大入秦)
アサガヤアタリデ大ザケノンダ(田家春望)
ヨシハラヘンガ気ニカカル(古別離)
アキノオンタケココノツドキニ(登柳州蛾山)
イヌヰノカタハヒダノヤマ(登柳州蛾山)

といった具合だ。まるで自作詩のように見える。

自作詩はどれも不思議なものが多いが読みやすいので、誰でも一度読むと親しみを感じるのではないだろうか? 
荒くれた世相や自然の脅威を目の当たりにして冷え切った心に今少し暖を取ろうとするのには、もってこいの詩集ではなかろうか?
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月20日に日本でレビュー済み
教科書に載っていた コノサカヅキヲウケテクレ ドウゾナミナミツガセテオクレ ハナニアラシノタトエモアルサ サヨナラダケガジンセイダ を思い出し手に取りました。日本語のオリジナルの作品も素晴らしいですが、漢詩をこんなに柔らかい日本語に翻訳してしまう技に脱帽です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年9月1日に日本でレビュー済み
井伏鱒二という「詩人」の全貌がやっと身近なものになった。私は彼の詩の一部しか知らなかった。今回の詩集は今まで一番充実していた「全集」のそれよりも「拾遺詩篇」19篇が付き、まさに「決定版」になっている。彼の詩は一言で言うと「個性の塊」である。そして一方では「柔らかい日本語」なのだ。そして時々「どきりとする表現」があり、時々「謎な表現」がある。
例えば「逸題」。「今宵は中秋名月/初恋を偲ぶ夜/われら万障繰りあわせ/よしの屋で独り酒をのむ    春さんたこのぶつ切りをくれえ/それも塩でくれえ…」この見事なリズム感、見事な庶民性。そしてなぜ「われら」が「独り」なのかという謎。
また訳詩という作業において、井伏はまだ誰も追い越していない換骨奪胎の偉業を成し遂げている。「ハナニアラシノタトエモアルゾ/「サヨナラ」ダケガ人生ダ」干武陵の「勧酒」を見事に訳したこれだけではない。「ドコモカシコモイクサノサカリ/オレガ在所ハイマドウヂヤヤラ/ムカシ帰ツタトキニサヘ/ズヰブン馴染ガウタレタソウダ」(杜甫「復愁」)今回彼の詩を全部読んで気づいたのはその詩の中に庶民から見た戦争の影がどうしようもなくまとわりついているということだ。これは井伏でしか書けなかった詩であり、もう現代では誰も書けない詩である。そういう目で見ると「つくだ煮の小魚」も「顎」も「春宵」も突然いなくなった者たちへのもの哀しくオカシイ鎮魂歌の様にも思える。のは私だけだろうか。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年8月31日に日本でレビュー済み
井伏鱒二唯一の詩集『厄除け詩集』および拾遺詩篇を網羅した詩集である。

有名な『勧酒』は勿論、『逸題』『つくだ煮の小魚』など、
独特のユーモアのある語り口で、どうにもならないヒト・モノ・世界の境界線を詠う作風が素晴らしい。
多くの作品はいわゆる「詩らしい詩」ではないが、その詩情はまことに個性的である。

『厄除け詩集』は幾たびも出版され、出版されるたびに作者の訂正が加えられたそうだが、
出版のたびに書かれた序やあとがきも全て収録されているのが嬉しい。
巻末付属の穂村弘氏の手による解題『この世の友達への眼差し』は短いながらも井伏鱒二の詩の核心を衝いている。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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