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江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫 緑 181-1) 文庫 – 2008/8/19
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- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2008/8/19
- 寸法10.5 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104003118111
- ISBN-13978-4003118115
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2008/8/19)
- 発売日 : 2008/8/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4003118111
- ISBN-13 : 978-4003118115
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 146,427位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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乱歩は ほとんど読んだ、という方も短編で「読み落とし」があっては大変もったいない話ではないでしょうか。
乱歩の最も乱歩らしさが楽しめるのは、やはり初期短編ではなかろうか・・・この推理作家の、モダンなエッセンスが凝縮されているからです。
乱歩を、一通り読まれた方にも、ぜひ再読をお薦め出来る作品が、珠玉のごとく掲載されている本書は、まさに乱歩ファンならずとも推理小説愛好家必携の書だと思います。
初期の名作「二銭銅貨」・「心理試験」、世評の高い「押絵と旅する男」などの掲載は当然として、「お勢登場」、「人間椅子」などは、” セレブリティー溢れる「岩波文庫」” が、よくぞ選んでくれたと思います(笑)。
私見によれば、戦前に当局から”発禁処分”となった大変印象深い作品 「 芋虫 (いもむし) 」、アイデアに富む短編として 「 算盤が恋を語る話 」、「 妻に失恋した男 」、小品になりますが 「 指 」 そして、淡々とした 中年男の情事 の叙述が実に味わい深い 連作作品の一編、 「 畸形の天女 」 が選から漏れていることが、少々残念なのですが。。。
珠玉の短編集であり、ご一読をお奨めです。
.
変態の変態による変態のための変態小説と呼ぶべきでしょうか。
デビュー作の二銭銅貨こそ普通の暗号ミステリって感じだけど、二作目のD坂から微かではあるがSM要素が現れてきて、後はもう屋根裏から涎を垂らすわ、椅子に入って絶頂するわ、球体の鏡の中に入るわ、死体で人形を作るわ、二次元に恋するわ、ダルマに蟲に……ようこんな変態が少年向けで天下取ったわ
というか二銭銅貨も殺人事件とか起こらないし、普通の探偵小説っぽいD坂もトリックは適当に終わらせて動機を重視してるし、処女作の火縄銃も犯人はいないしで、基本的に本格ミステリの否定……というか逆張りみたいなのばっかだから、やっぱ本格ミステリじゃないよね。そこを期待すると失敗する
あと江戸川乱歩の作品が抱える構造的失敗がある思うんだけど、乱歩といったら変態で、それを表に出すには変態犯人を主人公にするんだけど、でも悪は最後に成敗されるわけだが、如何せん完全犯罪みたいなトリックを出すから、最後に負けるところがハメ技みたいな感じじゃないと書けないんだよね
かといってお勢みたいに成敗されないのもやっぱりモヤモヤするわけで、ある意味怪人二十面相が一番成功したわけがわかる。
そんな構造的失敗を克服してるのが『目羅博士の不思議な犯罪』だと思う。犯罪者が犯罪者のトリックを暴いて犯罪するっていう、勧悪懲悪物語。オチは一番好きだ。
結果は吉と出て、「二銭銅貨」「D坂殺人事件」「屋根裏の散歩者」をはじめとする初期の推理小説の傑作や、「白昼夢」「人間椅子」「鏡地獄」などの乱歩らしい怪奇幻想作品も楽しめる玉手箱のような短編集であった。
日本の推理小説の嚆矢ともいえる「二銭銅貨」や、明智小五郎探偵の登場する「D坂殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」などは、明治以来の日本文学が追求してきた人間心理の分析を犯罪捜査に応用するというコロンブスの卵的アイデアと、ポーやドイルなどの海外の推理小説に関する膨大な知識が結実した傑作群である。(と、あえて私が論評する必要もないであろうけれども)
明智探偵が登場しない作品としては「二銭銅貨」と並んで「お伊勢登場」が面白かった。浮気性の妻お伊勢がふとした偶然から夫殺害の完全犯罪を成し遂げてしまう物語なのだが、乱歩はこれを連作として明智小五郎と対決させたい思惑があったらしい。それがかなうことがなかったのが残念な気がする。
解説によると、乱歩は最初に全集を出すときに第一部を「純粋の探偵小説」第二部を「変格的な探偵小説」と分けたそうであるが、後者に該当するのが「白昼夢」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」だそうである。「屋根裏の散歩者」あたりはまだ探偵小説と言えるかもしれないが、ほかの三作品ははたして探偵小説なのであろうか?
例えば有名な「人間椅子」。中に入れるように工夫した椅子の中に住み続ける男が、その椅子に長期間座り続けていた女性小説家に送った手紙が内容の殆どであるが、謎解きは第二の手紙に記されているが、これは落語の「オチ」じゃないか、と言いたいような解決である。
「白昼夢」「鏡地獄」に至っては謎解きも何もない乱歩流の怪奇・幻想物語である、もちろんそれはそれで面白いのだが。
その他にも、乱歩が健康を害してやむなく探偵小説の代わりに書き上げたと謝辞を述べている「火星の運河」の中世絵画を見るような幻想性、怪奇趣味と探偵小説が見事に融合した「目羅博士の不思議な犯罪」なども印象的であった。
さて、本命の「押絵と旅する男」、確かに傑作であった。内容を語らずにどうレビューしたものかと悩んでしまったが、何のことはない、解説の千葉俊二氏の的確な文章がこの小説のすべてを物語っていた。他人の褌で申し訳ないが引用させていただく。
『遠眼鏡を逆に覗くことで縮小された小世界に封じられ、永遠の愛そのものの中に生きるこの物語は、たしかに読むものに不思議な懐かしさと同時に戦慄するような恐怖感をよびおこさせる傑作である。浅草趣味、覗きカラクリ、人形愛などの乱歩の趣味がこの一篇に凝縮されてみごとな出来栄えを示している。』
これに限らず、千葉俊二氏の「乱歩登場」という解説は、久々に見た「これぞ解説だ」という傑出した文章である。この解説が本書の価値をより高めていると言って過言ではない。このあたり、さすが岩波文庫である。
去年私が苦心惨憺してレビューした森鴎外の「渋江抽斎」、先日レビューした夏目漱石の「それから」なども引用し、明治文学からの流れで江戸川乱歩を的確に捉えたその技量には脱帽であった。
というわけで、ビブリア古書堂からの流れでこの短編小説群を読んでよかったと思う。そして江戸川乱歩の短編を読むならこの岩波文庫版が収録作品・解説ともに最良である、とお勧めする。
入門としてちょうどいいと思い購入。
いきなり乱歩ワールドにドはまりしました!
それぞれの短編に
個性的な変態や残虐者やエロい奴が出て来て
そのレベルがハンパのない上級者ばかり。
人としてのリミッターを完全に振り切った登場人物が大活躍する。
読んでいる途中で
あまりにも凄い変人が変な事をするので
「マジか!」「ヤバい!」「ウアアーーー!」とか
思わず声が出てしまう程の内容です。
そして読み終わった時には
熱ーいサウナを長時間がまんして
ようやく出たときのような
爽快感を感じる。
そして今は完全に乱歩にはまり
朝から晩まで時間さえあれば
乱歩作品を一人でニタニタしながら読んでます。