状態がとても良かったです丁寧に梱包されて届きました
迅速な取引有難う御座います
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
文庫 上 アエネーイス 文庫 – 1997/3/1
ウェルギリウス
(著)
- 本の長さ497ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1997/3/1
- ISBN-104003211510
- ISBN-13978-4003211519
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1997/3/1)
- 発売日 : 1997/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 497ページ
- ISBN-10 : 4003211510
- ISBN-13 : 978-4003211519
- Amazon 売れ筋ランキング: - 92,988位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31位ギリシャ・ラテン文学
- - 461位詩歌 (本)
- - 22,312位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
10グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テンポが素晴らしい!もっと早く買えばよかったです。はじめは西洋古典業書の方を読み、なんだこんなものか、ホメロスのパクリかー、って感じでしたが、ウェルギリウスがなぜダンテに恋されたのか分かりました。
2005年11月24日に日本でレビュー済み
古代ローマの詩人ウェルギリウスが著した『アエネーイス』は、トロイア陥落後、亡国の英雄アエネーアスが受難と苦闘の末にイタリア土着勢力の王トゥルヌスを倒し、ローマ建国の礎を築くに至るまでを描いた一大叙事詩である.
しかし、アエネーアスはトロイアの再興を果たすことは出来なかった.彼らはあくまでイタリアに土着し、トロイアの風習も捨て、王家の名も土地のものとし、イタリアに溶け混じるようユピテル(ゼウス)によって定められるのである.こうした取り決めの後にトゥルヌスを討ち果たすアエネーアスの姿には、一種の虚無感が付き纏う.
いや、終幕においてのみではない.『アエネーイス』には至る所でウェルギリウスの虚無的な観念が散見される.まさに詩神ムーサの歌い上げたかのごとき『イリアス』『オデュッセイア』と違い、『アエネーイス』はウェルギリウスという一個の芸術家が物した文学作品として成立している.この近代的作家性――人間性は、ホメロスには見られない特徴である.
同時代の詩人プロペルティウスがウェルギリウスの詩作について「何か『イリアス』よりも偉大なものが生まれつつある」と書いているが、『アエネーイス』が偉大さにおいてホメロスを凌いだとは思われない.しかし、偉大さでホメロスに及ばないという点も含めて、『アエネーイス』はきわめて人間的な芸術と言える.
ウェルギリウスには、詩人の庇護者にして親友でもあったオクタウィアヌス(アウグストゥス)の治世を讃えるという使命も課せられていた.あるいはそのことが、『アエネーイス』からホメロスに比肩し得るほどの偉大さを奪い取ってしまったのかもしれない.だが、その使命感と煩悶は同時に、トロイアからローマへと繋がる国家神話をウェルギリウスその人の芸術へと昇華させることにもなったのである.
しかし、アエネーアスはトロイアの再興を果たすことは出来なかった.彼らはあくまでイタリアに土着し、トロイアの風習も捨て、王家の名も土地のものとし、イタリアに溶け混じるようユピテル(ゼウス)によって定められるのである.こうした取り決めの後にトゥルヌスを討ち果たすアエネーアスの姿には、一種の虚無感が付き纏う.
いや、終幕においてのみではない.『アエネーイス』には至る所でウェルギリウスの虚無的な観念が散見される.まさに詩神ムーサの歌い上げたかのごとき『イリアス』『オデュッセイア』と違い、『アエネーイス』はウェルギリウスという一個の芸術家が物した文学作品として成立している.この近代的作家性――人間性は、ホメロスには見られない特徴である.
同時代の詩人プロペルティウスがウェルギリウスの詩作について「何か『イリアス』よりも偉大なものが生まれつつある」と書いているが、『アエネーイス』が偉大さにおいてホメロスを凌いだとは思われない.しかし、偉大さでホメロスに及ばないという点も含めて、『アエネーイス』はきわめて人間的な芸術と言える.
ウェルギリウスには、詩人の庇護者にして親友でもあったオクタウィアヌス(アウグストゥス)の治世を讃えるという使命も課せられていた.あるいはそのことが、『アエネーイス』からホメロスに比肩し得るほどの偉大さを奪い取ってしまったのかもしれない.だが、その使命感と煩悶は同時に、トロイアからローマへと繋がる国家神話をウェルギリウスその人の芸術へと昇華させることにもなったのである.