「カタロニア讃歌」不思議なことに岩波文庫ですが……
迫って、やがて時代を覆い尽くしていくスターリン主義の恐怖がひしひしと伝わる本です。
1984同様、全体主義支配が世界的な傾向になりつつある現代の問題を考えるのにも有効です。
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カタロニア讃歌 (岩波文庫 赤 262-3) 文庫 – 1992/5/18
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人間的魅力にみちた兵士たち,無階級的な社会状況――一九三六年末,ファシストと闘うために,内戦下のスペインへやってきた著者(一九〇三―五〇)が魅せられたものは,一筋の燃えさかる革命的状況であった.アラゴン戦線やバルセロナ動乱での体験を中心に,スペイン市民戦争の臨場感あふれる貴重な証言となったルポルタージュの傑作.
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1992/5/18
- 寸法10.5 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104003226232
- ISBN-13978-4003226230
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1992/5/18)
- 発売日 : 1992/5/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4003226232
- ISBN-13 : 978-4003226230
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,952位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2位スペイン史
- - 83位その他戦争関連書籍
- - 177位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校時代に「動物農場」を読んだだけで大人になって久しく、あるときそれの書評を見かけ、大人でも読む
んだ(!?)くらいの感想を抱いたに過ぎなかったが、監視社会の恐怖政治的と評される「1984」を読
む気にまでは至らなかった。しかし今日の露中北の政治社会を報じられるにつけ、今も「1984」の世界
であるとも思われ、ごく最近「1984」を読んだ。
真っ先に考えたのは、オーウェルとはどういう人だったのか、なぜこの2冊を書いたのか、なぜそれが有名
なのか、であった。
それからオーウェルへの旅が始まった。しかし他のイギリス人作家(例えば、イシグロ・カズオ、トマス・
ハーディ、コナン・ドイル(但し、シャーロック・ホームズのみ)、チャールズ・ディケンズ、作家ではな
いが、チャールズ・ダーウィン)のように、全作品を読む気にはならず、手短な岩波新書で概要を読んだ。
次いでいくつかのオーウェルの作品を読んで、オーウェルの真摯でピュアで正直で真面目で誠実な性格を知
り、冒頭の理由を知りたくなった次第。そのなかでオーウェルのイギリス植民地主義的帝国主義の一員とし
ての政治観(氏の贖罪感)や、欧米人にありがちな、原爆投下への感覚とちょっと違う感覚(「あなたと原
爆」「美味しい一杯の紅茶」など)から、深入りし出した。
「鯨の腹のなかで」ではヘンリー・ミラーが冒頭から出て、面食らったが、本書の元になるスペイン内戦へ
向う途中、パリでヘンリー・ミラーに直接会ったことが原因とわかった。
でも、そう書くだけでは、明らかに舌足らずで理解不足で誤解を与える。
ww1とそれ以後のヨーロッパの人々の考え方(≒”世論”)と文学作品の変遷を考えねばならない。しかし、
詳しく書こうとすれば、本書1冊丸々引用する必要が生じる。
少なくとも戦争を知らぬ、政治意識のない”犠牲者”精神の文学と、キリスト教的悲観論、無関心、退廃感の
文学。正確には、ヘンリー・ミラーは、スペイン内戦に興味はない風、オーウェルがスペインへ行くことへ
も否定的だったのが真相らしい。
オーウェルは政治的に実地に確認する意向だったようだし、『北回帰線』は、実相とは違って(?)、落伍
者、怠け者、無関心を装う、退廃的ヨーロッパの一種負の様相のいかがわしさに身を沈める”アメリカ知識
人”。両者は極論すれば、両極端の文学に当たる。
オーウェルはスペインのPOUMに潜り込んで、政治的に戦争を考える。ヘンリー・ミラーは一種”新しい”境
地の文学作品の提案。その意味で、オーウェルは『北回帰線』を読むことを勧めたのだろう。
「鯨の腹の中」の「ヨナ」の例えも、オーウェルとヘンリー・ミラーとでは正反対の象徴である。オーウェ
ルには贖罪的ニュアンスが濃厚だが、ヘンリー・ミラーには、鯨の腹の中が逃避・退廃的怠惰の場所である。
(オーウェルの推薦通り、『北回帰線』も読むべきであろう。T.S.エリオット等の推薦に従って、ヘン
リー・ミラーを読んで、(オーウェルは読まず)終わりとする文学鑑賞の道もあろう。)
『鯨の腹の中で』では、ディケンズやトルストイがでてくる。国民的作家・ディケンズについても書き出せ
ば、これまた本文丸々の引用が必要でさえあるが、本題からは大いに逸れるのでここに書くのは控えよう。
きて、本書を丁寧に読むと、オーウェルが西欧人にはきわめて珍しい仏教的な「中庸」の思考ができる人だ
と感じ入った(ヤスパースもそうだと思う)。
中庸が理解できるてめには、両論(=二元論)の一方を形式的に理解する程度では到達し得ぬ。ここの文学
論に照らせば、大方は作家論・作品論に終始しているのに対し、オーウェルは、文学本質論を論じているた
めである。
(二元論では、中庸に達し得ぬ。中庸を蔑視する考えの人は、浅薄だと言わざるを得ない。言うまでもなく
西欧人は一般に「中庸」精神を蔑視する。)
同時に、この「カタロニア讃歌」を読まないといけないと思った。
('90年代までの東西冷戦の予測や崩壊、"45年の原爆投下の、今日の戦勝国側(=あえてアラブ、北朝鮮
を含む)と日本との原爆の扱いへの思考性向の違いにも考察が可能で、オーウェルのもつ、大いなる先見
性をも感じた。)
実際の「カタロニア讃歌」にはオーウェルが属した民兵組織・POUMの他に、PSUCなど、8つほどの組
織が登場し、オーウェル自身も当初はそれらの違いを明確に把握していないようであった(その理由は、
今日も全世界で、とくに日本で顕著(!?)に問題視されているが、多くのメディアが固有に、という
か、組織として利己的に、あえて”事実”を押し隠して報道したことも原因であったと思われる)が、
次第にオーウェルもそれら各組織の政治的信条とその変遷を正確に見極めたことが、この作品の”肝”であ
ろう。一見複雑な組織の思想と人間関係と戦争観が披露されるが、つまるところ、戦争なんて理想は存在
せず、非合理・不条理な行動に過ぎぬという当然を考えるに至ると同時に、自らも生死の間を彷徨うよう
な傷を負う(あたりを“山”とすべきであろう)。
オーウェルについてはもう1冊、「評論集」(I社版)を読んで卒業したいと思う。
(既読書と重複もあるが、それは復習及び原文の読解精度を再確認する効果もあろう。)
オーウェルは尊敬すべき作家であると思っている。氏の一連の読書は好い学習機会だった。
んだ(!?)くらいの感想を抱いたに過ぎなかったが、監視社会の恐怖政治的と評される「1984」を読
む気にまでは至らなかった。しかし今日の露中北の政治社会を報じられるにつけ、今も「1984」の世界
であるとも思われ、ごく最近「1984」を読んだ。
真っ先に考えたのは、オーウェルとはどういう人だったのか、なぜこの2冊を書いたのか、なぜそれが有名
なのか、であった。
それからオーウェルへの旅が始まった。しかし他のイギリス人作家(例えば、イシグロ・カズオ、トマス・
ハーディ、コナン・ドイル(但し、シャーロック・ホームズのみ)、チャールズ・ディケンズ、作家ではな
いが、チャールズ・ダーウィン)のように、全作品を読む気にはならず、手短な岩波新書で概要を読んだ。
次いでいくつかのオーウェルの作品を読んで、オーウェルの真摯でピュアで正直で真面目で誠実な性格を知
り、冒頭の理由を知りたくなった次第。そのなかでオーウェルのイギリス植民地主義的帝国主義の一員とし
ての政治観(氏の贖罪感)や、欧米人にありがちな、原爆投下への感覚とちょっと違う感覚(「あなたと原
爆」「美味しい一杯の紅茶」など)から、深入りし出した。
「鯨の腹のなかで」ではヘンリー・ミラーが冒頭から出て、面食らったが、本書の元になるスペイン内戦へ
向う途中、パリでヘンリー・ミラーに直接会ったことが原因とわかった。
でも、そう書くだけでは、明らかに舌足らずで理解不足で誤解を与える。
ww1とそれ以後のヨーロッパの人々の考え方(≒”世論”)と文学作品の変遷を考えねばならない。しかし、
詳しく書こうとすれば、本書1冊丸々引用する必要が生じる。
少なくとも戦争を知らぬ、政治意識のない”犠牲者”精神の文学と、キリスト教的悲観論、無関心、退廃感の
文学。正確には、ヘンリー・ミラーは、スペイン内戦に興味はない風、オーウェルがスペインへ行くことへ
も否定的だったのが真相らしい。
オーウェルは政治的に実地に確認する意向だったようだし、『北回帰線』は、実相とは違って(?)、落伍
者、怠け者、無関心を装う、退廃的ヨーロッパの一種負の様相のいかがわしさに身を沈める”アメリカ知識
人”。両者は極論すれば、両極端の文学に当たる。
オーウェルはスペインのPOUMに潜り込んで、政治的に戦争を考える。ヘンリー・ミラーは一種”新しい”境
地の文学作品の提案。その意味で、オーウェルは『北回帰線』を読むことを勧めたのだろう。
「鯨の腹の中」の「ヨナ」の例えも、オーウェルとヘンリー・ミラーとでは正反対の象徴である。オーウェ
ルには贖罪的ニュアンスが濃厚だが、ヘンリー・ミラーには、鯨の腹の中が逃避・退廃的怠惰の場所である。
(オーウェルの推薦通り、『北回帰線』も読むべきであろう。T.S.エリオット等の推薦に従って、ヘン
リー・ミラーを読んで、(オーウェルは読まず)終わりとする文学鑑賞の道もあろう。)
『鯨の腹の中で』では、ディケンズやトルストイがでてくる。国民的作家・ディケンズについても書き出せ
ば、これまた本文丸々の引用が必要でさえあるが、本題からは大いに逸れるのでここに書くのは控えよう。
きて、本書を丁寧に読むと、オーウェルが西欧人にはきわめて珍しい仏教的な「中庸」の思考ができる人だ
と感じ入った(ヤスパースもそうだと思う)。
中庸が理解できるてめには、両論(=二元論)の一方を形式的に理解する程度では到達し得ぬ。ここの文学
論に照らせば、大方は作家論・作品論に終始しているのに対し、オーウェルは、文学本質論を論じているた
めである。
(二元論では、中庸に達し得ぬ。中庸を蔑視する考えの人は、浅薄だと言わざるを得ない。言うまでもなく
西欧人は一般に「中庸」精神を蔑視する。)
同時に、この「カタロニア讃歌」を読まないといけないと思った。
('90年代までの東西冷戦の予測や崩壊、"45年の原爆投下の、今日の戦勝国側(=あえてアラブ、北朝鮮
を含む)と日本との原爆の扱いへの思考性向の違いにも考察が可能で、オーウェルのもつ、大いなる先見
性をも感じた。)
実際の「カタロニア讃歌」にはオーウェルが属した民兵組織・POUMの他に、PSUCなど、8つほどの組
織が登場し、オーウェル自身も当初はそれらの違いを明確に把握していないようであった(その理由は、
今日も全世界で、とくに日本で顕著(!?)に問題視されているが、多くのメディアが固有に、という
か、組織として利己的に、あえて”事実”を押し隠して報道したことも原因であったと思われる)が、
次第にオーウェルもそれら各組織の政治的信条とその変遷を正確に見極めたことが、この作品の”肝”であ
ろう。一見複雑な組織の思想と人間関係と戦争観が披露されるが、つまるところ、戦争なんて理想は存在
せず、非合理・不条理な行動に過ぎぬという当然を考えるに至ると同時に、自らも生死の間を彷徨うよう
な傷を負う(あたりを“山”とすべきであろう)。
オーウェルについてはもう1冊、「評論集」(I社版)を読んで卒業したいと思う。
(既読書と重複もあるが、それは復習及び原文の読解精度を再確認する効果もあろう。)
オーウェルは尊敬すべき作家であると思っている。氏の一連の読書は好い学習機会だった。
2019年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランコ率いるファシズム派・労働組合・各党派の民兵が入り乱れる。さらに、イタリア・ドイツ・ソ連(スターリン主義)の外部介入やら支援があって、「スペイン内戦」は単純な図式ではなかった。各国の思惑が渦巻き、ある意味では当事者のスペイン人も何がどうなっているのか訳が分からない。そんな状況を、なんとか知らせようとしています。前線の兵士で戦ったオーウェルの視点が生々しく伝わってくる。POUM(マルクス主義統一労働者党)がでっち上げの偽情報で徹底的に弾圧される様がひどい。それがリアルに「1984年」の材料にはね返ったと感じます。後半にある「補論1・2」を読んでから「本章」を読んだ方がより理解しやすいと思う。
2013年9月27日に日本でレビュー済み
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時代背景を十分把握していなくて分かりづらいところもあったけれど、面白かった。バターのエピソードが特に。
2014年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦い特に内戦は悲惨。今なお紛争、内戦は絶えないが
それらも実態はここで描かれているものと大同小異かと思う。
映画誰がために鐘が鳴るに感動された方々、当時の時代を
深く知るに役立つのではないだろうか
それらも実態はここで描かれているものと大同小異かと思う。
映画誰がために鐘が鳴るに感動された方々、当時の時代を
深く知るに役立つのではないだろうか
2020年3月5日に日本でレビュー済み
スペイン内戦を表した文学の一つ。この本を読んで、バルセロナに行きたいと思い、スペイン語を勉強した。ガウディという名のホテルに泊まり、ガウディの立て始めた教会を見学した。マドリッドと、バスクとバルセロナに行ってみて、仕事をしてみないとわからないことは多いなと思った。
2022年2月12日に日本でレビュー済み
オーウェルが、1936年12月から翌年7月までアラゴン塹壕戦、バルセロナ市街戦に民兵として加わったときに経験した正直な記録を本にして1500部を出版したのは1938年4月で、売れゆきははかばかしくなくたくさん売れ残ったらしい。
カタロニア統一社会党、マルクス主義統一労働者党、労働者総連合、全国労働連盟、イベリア・アナキスト連盟の諸党派に共和国政府、フランコ派、ファッシスト、コミュニスト、アナキスト、アナルコ・サンディカリストといった多様な組織・集団に国際旅団、人民戦線などが登場するから、スペイン内戦は混とんとしており、そこに革命に反対するソ連とコミンテルンの介入――それを一国社会主義という――があった。
オーウェルは、ファシストと戦うために、共和国政府軍に加わったのだが、塹壕戦の途方もない苦難の記述や、戦闘で首に貫通する傷を負ったが奇跡的に助かった話などがたんたんと語られている。通読して印象深いのはカタロニアの民衆と交流しながら、民兵として気負うことなく活動しているオーウェルの日常である。
カタロニア統一社会党、マルクス主義統一労働者党、労働者総連合、全国労働連盟、イベリア・アナキスト連盟の諸党派に共和国政府、フランコ派、ファッシスト、コミュニスト、アナキスト、アナルコ・サンディカリストといった多様な組織・集団に国際旅団、人民戦線などが登場するから、スペイン内戦は混とんとしており、そこに革命に反対するソ連とコミンテルンの介入――それを一国社会主義という――があった。
オーウェルは、ファシストと戦うために、共和国政府軍に加わったのだが、塹壕戦の途方もない苦難の記述や、戦闘で首に貫通する傷を負ったが奇跡的に助かった話などがたんたんと語られている。通読して印象深いのはカタロニアの民衆と交流しながら、民兵として気負うことなく活動しているオーウェルの日常である。
2015年2月24日に日本でレビュー済み
オーウェルは三十代前半、ちょっとした記事でも書いてやろうと出かけた内戦中のスペインで
抗しがたい熱情に突き動かされるように義勇兵となる
わたしはこのルポルタージュから後年の諦念に満ちた寓話に至る前のより瑞々しい青春の息吹のようなものを感じた
全体主義の醜さ、イギリス人から見たスペインのぐうたらな部分、
でもそれ以上にあふれんばかりの人間味に対する深い愛情がある
冒頭の映画的とも言える印象的な描写は心に残る
オーウェルの属した勢力は共産党にもファシストにも勝つことはできなかった
でも読後感は悪くない
オーウェルのスペイン礼賛記でもあり、青春の記録でもある
そして後の著作を見れば巨大な敵を発見した記録でもある
こういう著作を残しているからこそオーウェルは信頼できる作家だと思う
抗しがたい熱情に突き動かされるように義勇兵となる
わたしはこのルポルタージュから後年の諦念に満ちた寓話に至る前のより瑞々しい青春の息吹のようなものを感じた
全体主義の醜さ、イギリス人から見たスペインのぐうたらな部分、
でもそれ以上にあふれんばかりの人間味に対する深い愛情がある
冒頭の映画的とも言える印象的な描写は心に残る
オーウェルの属した勢力は共産党にもファシストにも勝つことはできなかった
でも読後感は悪くない
オーウェルのスペイン礼賛記でもあり、青春の記録でもある
そして後の著作を見れば巨大な敵を発見した記録でもある
こういう著作を残しているからこそオーウェルは信頼できる作家だと思う