壮にして学べば、老いて衰えず
心づくしをいただいた、返礼に使いました。
「巨岩の顔」が大好きなんです。
本を贈るのは、気が引ける部分もあるのですが、
何となく、自己紹介、気に入ったものとして贈っちゃいました。
感謝しています。
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ホーソーン短篇小説集 (岩波文庫) 文庫 – 1993/7/16
ホーソーン(1804-64)は『緋文字』によって一躍人気作家となるが、それに先だつ20年間に約100篇の短篇小説を書いていた。そのうちから『ヤング・グッドマン・ブラウン』など物語性に優れた12篇を厳選し、処女作群中の重要作品『アリス・ドーンの訴え』を加えた。「永遠に生きる」作家ホーソーンの清新なアンソロジー。
- 本の長さ363ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1993/7/16
- ISBN-104003230434
- ISBN-13978-4003230435
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1993/7/16)
- 発売日 : 1993/7/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 363ページ
- ISBN-10 : 4003230434
- ISBN-13 : 978-4003230435
- Amazon 売れ筋ランキング: - 223,623位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2007年12月31日に日本でレビュー済み
本短編集、正直まだ全作品読了していませんが、強く感銘を受けたので書評します(全作品読了後にレビューを改める予定です)。
本短編集中で現在読了中のもので強く印象的なのは、『牧師の黒いベール』と『ウェーク・フィールド』です。
『牧師の黒いベール』は、それまでずっと善良であった牧師が、或る日急に顔を黒いベールで覆い、説教中でも結婚式の最中でもベールを外さずに生活し、結局は死ぬまでずっとそのままベールを付けて過ごし、棺桶の中でもその姿であったという話です。どうして牧師は急にそのような行動を取るに到ったのか、そのベールが象徴するものとは何か、これこそがこの作品で考えるべき主題です。私には答えが出ましたが、ここでは敢えて書きません。
『ウェークフィールド』は、とある夫婦があり、「ウェークフィールド」という夫が旅に出ると偽って、自宅の隣街に間借りし、時たま妻の様子を視察しながらも、二十年以上の年月をそのまま過ごし、或る日、恰も一日だけ出掛けていたというような風情で自宅に戻って来、その後はずっと親しく暮らした、という話で、「ふと魔が刺した」ことで採ってしまう行動が、如何に致命的なものになり得るかという畏ろしさを表しているように思います。ボルヘスが「カフカを先取りした作品」「凡そ文学における最高傑作の一つ」として本作を称賛、ポール・オースターも本作にインスパイアされて『幽霊たち』を書いたことはあまりに有名です。
ホーソーンと言えばメルヴィルが特に『ホーソーンとその苔』なる評論で「アメリカのシェイクスピア」、「一見すると小春日和の中に暗黒の力(Power of Blackness)が宿っている」などとして心から讃えたことも有名ですが、正にピューリタン的な清楚な日常世界の奥から闇が蠢き出しているといった風で、本書を読むことで、「私は真実のみを愛しています」と言ったホーソーンの意味深き作品の真意を、読者は捉えてみたくなるということは請け合うことが出来ます。
本短編集中で現在読了中のもので強く印象的なのは、『牧師の黒いベール』と『ウェーク・フィールド』です。
『牧師の黒いベール』は、それまでずっと善良であった牧師が、或る日急に顔を黒いベールで覆い、説教中でも結婚式の最中でもベールを外さずに生活し、結局は死ぬまでずっとそのままベールを付けて過ごし、棺桶の中でもその姿であったという話です。どうして牧師は急にそのような行動を取るに到ったのか、そのベールが象徴するものとは何か、これこそがこの作品で考えるべき主題です。私には答えが出ましたが、ここでは敢えて書きません。
『ウェークフィールド』は、とある夫婦があり、「ウェークフィールド」という夫が旅に出ると偽って、自宅の隣街に間借りし、時たま妻の様子を視察しながらも、二十年以上の年月をそのまま過ごし、或る日、恰も一日だけ出掛けていたというような風情で自宅に戻って来、その後はずっと親しく暮らした、という話で、「ふと魔が刺した」ことで採ってしまう行動が、如何に致命的なものになり得るかという畏ろしさを表しているように思います。ボルヘスが「カフカを先取りした作品」「凡そ文学における最高傑作の一つ」として本作を称賛、ポール・オースターも本作にインスパイアされて『幽霊たち』を書いたことはあまりに有名です。
ホーソーンと言えばメルヴィルが特に『ホーソーンとその苔』なる評論で「アメリカのシェイクスピア」、「一見すると小春日和の中に暗黒の力(Power of Blackness)が宿っている」などとして心から讃えたことも有名ですが、正にピューリタン的な清楚な日常世界の奥から闇が蠢き出しているといった風で、本書を読むことで、「私は真実のみを愛しています」と言ったホーソーンの意味深き作品の真意を、読者は捉えてみたくなるということは請け合うことが出来ます。