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ユリイカ (岩波文庫 赤 306-4) 文庫 – 2008/7/16
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- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2008/7/16
- 寸法10.6 x 1 x 14.8 cm
- ISBN-104003230647
- ISBN-13978-4003230640
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対象商品: ユリイカ (岩波文庫 赤 306-4)
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2008/7/16)
- 発売日 : 2008/7/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 222ページ
- ISBN-10 : 4003230647
- ISBN-13 : 978-4003230640
- 寸法 : 10.6 x 1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,907位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 573位宇宙学・天文学(一般)関連書籍
- - 2,453位岩波文庫
- - 103,450位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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2013年4月3日に日本でレビュー済み
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人に勧められて読みましたが、「いやはや何とも」と言うのが率直な感想です。何が言いたいのか、現代音楽を聴いているという感じか、J-popの最新作を聞いている感じというか。このようなものが書籍として刊行されているのが信じられません。このような内容であれば、何故一見数学的な意味合いを持っているような書き方をしたのか、私には単なる「言葉のサラダ」にしか見えません。まあ、昔の人が書いたのだから仕方がないか。
2009年10月9日に日本でレビュー済み
牧野信一の訳があるが、あれの方が硬質な訳で良い。だいたい、解説で、牧野の訳に触れないのは非礼ではないのか。おそらく参照しているのだから。それに訳者の現代物理学観が上っ面で中途半端。ユリイカは、錬金術と関係が深いばかりでなく、量子論物理学や現象学とも関係している。
2019年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポーと言えば、『モルグ街の殺人事件』に代表されるミステリー小説の元祖であるが、散文詩を綴り、詩的言語を駆使して自己の世界観を述べた思想家でもある。最近文芸評論家の安藤礼二氏が『迷宮と宇宙』を著し、ボードレールやマラルメに対しててポーが与えた影響を高く評価している。それに触発されてポーの『ユリイカ』を読んでみる。著者は、「わたしが語ろうとしているのは、物理学的、形而上学的、数学的な宇宙についてー物質的ならびに精神的宇宙についてーその本質、その起源、その創造、その現状、その宿命についてーである」と述べ、わたしの一般的命題として、「原初の事物の原始の単一のなかに、その後のすべての事物の原因がひそみ、同時に、それらすべての不可避的な消滅の萌芽もひそむ」と述べる。こうした考察は古代ギリシャ哲学者(イオニア学派)が説いた「万物の根源(アルケー)」説のように思える。「原初の事物の原始の単一」とはまさに「万物の根源(アルケー)」と同じことを述べているのではないだろうか?そして著者は、そうした物質の原始の単一に消滅の原因が含まれていることを述べる。古代ギリシャ哲学者、
例えばタレスはミュージカル万物の根源として単一の物質である「水」を定めた。この水は蒸発して水蒸気になったり、冷やされて氷になったりするが、溶ければ消滅するものでもある。万物の生成消滅を単一にの物質から説明するのが、ポーの詩的言語であり、そのような物質の生成消滅を捉えるのが、人間の「精神的宇宙」である。
このように説明すると、ポーの散文詩は原始的かつ幼稚な宇宙詩のようにみえるが、そんなに単純なものではなく、世界の事実を科学的に述べるのではなく、詩的言語により創造するのである。散文詩とはポーにとって、言語的宇宙の創造物なのである。
真実が重要度なのではなく、そのような架空の言語的構築物を精神が創造出来るのか否かが問われているのである。したがって、この散文詩を私たちの詩的想像力で理解出来ないとすれば、そもそもポーの詩的創造力が私たちの理解を超越しているか、それとも無意味・無価値なものであるかのいずれかであろう。それを決めるのは、読者である。
稀有な書物。たまにこのような奇書を読むのも良いのではないか?
お勧めの一冊だ。
例えばタレスはミュージカル万物の根源として単一の物質である「水」を定めた。この水は蒸発して水蒸気になったり、冷やされて氷になったりするが、溶ければ消滅するものでもある。万物の生成消滅を単一にの物質から説明するのが、ポーの詩的言語であり、そのような物質の生成消滅を捉えるのが、人間の「精神的宇宙」である。
このように説明すると、ポーの散文詩は原始的かつ幼稚な宇宙詩のようにみえるが、そんなに単純なものではなく、世界の事実を科学的に述べるのではなく、詩的言語により創造するのである。散文詩とはポーにとって、言語的宇宙の創造物なのである。
真実が重要度なのではなく、そのような架空の言語的構築物を精神が創造出来るのか否かが問われているのである。したがって、この散文詩を私たちの詩的想像力で理解出来ないとすれば、そもそもポーの詩的創造力が私たちの理解を超越しているか、それとも無意味・無価値なものであるかのいずれかであろう。それを決めるのは、読者である。
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