プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,155¥1,155 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥611¥611 税込
配送料 ¥240 6月4日-6日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
市民の反抗 他五篇 (岩波文庫 赤 307-3) 文庫 – 1997/11/17
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1997/11/17
- 寸法10.5 x 2.3 x 14.8 cm
- ISBN-104003230736
- ISBN-13978-4003230732
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1997/11/17)
- 発売日 : 1997/11/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4003230736
- ISBN-13 : 978-4003230732
- 寸法 : 10.5 x 2.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 44,415位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 49位イギリス・アメリカのエッセー・随筆
- - 305位岩波文庫
- - 2,200位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
ダヴィッド・ソロー、通称ヘンリー・ダヴィッド・ソローとして知られていた、アメリカの小説家、詩人、哲学者、自然学者である。彼は1817年7月12日マサチューセッツ州コンコードで生まれ、4人兄弟の第3子であった。ソローは普通の家庭で育ち、1833年から1837年の間、ハーバード大学に通った。
大学を卒業した後、ソローはコンコードの公立学校で教師を務め始めたが、教育制度に失望し、2週間で辞めた。その後は書き物に専念し、1845年に最も有名な作品『ウォルデン、または、森林での生活』を出版した。この作品は、ウォルデン湖畔に自分で築いた小屋に暮らした経験を記録したものである。
ソローは、個人主義、自己頼み、自然との深い関係を強調した超驚異主義運動に大きく影響を受けた。彼も反奴隷制運動に関与し、不正な法律に抗議するための手段として市民不服従を強く主張した。
ソローの他の有名な作品には、「市民不服従」がある。このエッセイでは、個人が不正な法律に抵抗する義務があると主張している。そして、兄弟であるジョン・ソローと共に書いた旅行記「コンコード川とメリマック川を一週間」もある。
ソローの健康は1850年代から悪化し、1862年5月6日に44歳で肺結核で死去した。彼の生涯は短かったが、影響力は巨大であり、アメリカ文学と哲学の最も重要な人物の1人と見なされている。
フレデリック・デルトゥール(仏語の作家、霊性指導者)が書いた伝記と序文:
「『ウォルデン』を読んで得られる利益のいくつかには、より内なる平和感、自然との深い繋がり、そして簡単なことへの理解がある。ソローの簡素主義と距離感を取り入れることで、リーダーは自分を阻むものを放り出し、より充実した、意義ある人生を送ることができる。
『ウォルデン』は、簡素な生活、環境保護、霊性への呼びかけである。日常生活における自然の重要性を理解し、その繋がりを通してより深い意味や内なる平和を得るための読み物として、重要である。
「市民不服従」は、行動への機会への革命的な呼びかけである。現状を拒み、我々の権利、自治権、尊厳を取り戻すための呼びかけである。不当な法律を拒み、よりよい世界を作り出すためのマニフェストである。この本は、現状に反抗し、よりよい未来を作り出すために歩む道への招待状である。そして、この本は、その道を歩む方法を教えてくれるだろう。」
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
タイトルにもなっている「市民の反抗」そして次の「ジョン・ブラウン大尉を弁護して」ですが、「森の生活」とはうってかわって、ソローの正義感の強さ、奴隷制への嫌悪感がよく伝わってきます。解説によれば「市民の反抗」はガンジーやマーティン・ルーサー・キングなども愛読していたとのことですから、社会改革派にとってのバイブル的存在だったことになります。
ただ私はそのあとに登場するエッセイ、「歩く」「森林樹の遷移」のほうがより興味深く感じました。おそらく「森の生活」との近接性を感じたからかもしれません。「歩く」の中でソローは、単に外を歩けばいいということではなく、人間の手つかずの自然、原生林、野原を歩け、それこそが命の活力だと主張します。「野性的なるものは善に近し!」とソローは述べていますが、これなどは鈴木大拙氏が重視する「自然」(英語のネイチャーのような意味ではなく、人間を含めた生き物が自らの本来の姿を現すこと)に近いでしょう。大拙氏は日本語が本来意味する「自然」に該当する言葉が英語にはないと述べていますが、ソローは感覚としてその概念を持っていたのではないでしょうか。「森の生活」を読んでいるときもたびたび感じましたが、ソローの思想からは東洋的なエッセンスを多く感じます。主張のわかりやすさでいえば「市民の反抗」ですが、主張の深さという点で私は「歩く」がとても気に入りました。
時間にゆとりができて落ち着いて読書できる幸せを押下する日々です。
----------
「市民の反抗」
ガンジーやキング牧師、反ナチ抵抗運動にも影響を与えたというエッセイ。人頭税の支払いを拒否して収監されたエピソードをはじめ、政府批判に終始する。人々の良心に訴え、個人を尊重する国家を夢想する。
「歩く」
このエッセイを中心に編集された、ポプラ社の『歩く』で既読だったため、今回の読書ではパスした。基本的には『ウォールデン 森の生活』の簡略版のようなイメージをもっている。
「ジョン・ブラウン大尉を弁護して」
奴隷制度廃止運動家として活動し、反逆罪で絞首刑に処されたブラウン氏を擁護した講演からなる。奴隷制や政府の批判は前篇と共通する。
「森林樹の遷移」
基本的に純粋な自然科学的なエッセイ。ソローらしい社会批判はなりを潜め、森で暮らしたソローの観察眼が活かされた植物観察の記録。
「原則のない生活」
おもに労働に対するソローの考え方を表明する。雇われ仕事に対する強い抵抗感、忌避の念を打ち出している。人間はその本性に従って生きねばならないというソローの基本姿勢がわかりやすく見出される。
「トマス・カーライルとその作品」
同時代のイギリスの歴史家・評論家であるトーマス・カーライル作品に対する批評文となっている。二十代後半の文学修行中におこした文章とのこと。
----------
ソロー関連では『森の生活』『歩く』につづく三冊目の読書になる。ガンジーにも大きな影響を与えたという「市民の反抗」への興味から本書にあたった。「市民の反抗」そのものは、人頭税支払いや奴隷制への反対などが『ウォールデン 森の生活』でも語られていたこともあってか、既知のソローをなぞるものだった。「ジョン・ブラウン大尉を弁護して」「原則のない生活」も、「人間の本性を大事にして、必要があれば政府に背を向けるべきだ」といった基本姿勢は変わらない。
本書に収められたうち、「森林樹の遷移」「トマス・カーライルとその作品」は上記のような社会批判から逸れて、ソローの違った側面に光を当てた選択といえる。それだけにこの二編が本書で初邦訳というのも理解できる。話が一般論を離れて専門的になり事前知識も必要になるため、本書のなかではとくに興味をもつことが難しい二編だった。
上記の二編を除いては、自然礼賛と、文明・政府批判、厭世的な社会観が基調となっており、ソローの特色といえるのだろう。所感としては、『ウォールデン 森の生活』で受けたソローの印象を大きく変えるような内容ではなく、かなり表面的な読書に終わったというのが正直なところだ。本書に収められた六編のなかで比較的面白く読めたのは、「原則のない生活」だった。解題を兼ねる訳者解説は各編の背景を説明してくれており、本文の前に読むのも悪くなさそうだ。
政府が正義を蹂躙する時、個人は自らの良心を以ていかに処するべきかを考えるための重要なテクストだと言えるだろう。
「人間を不正に投獄する政府のもとでは、正しい人間が住むのにふさわしい場所もまた牢獄である。」(p.30)
「われわれは、自己の投票権のすべてを行使すべきである。単なる一片の投票用紙ではなく、自己の影響力のすべてを投じるべきである。多数派に迎合しているかぎり、少数派は無力だ。その場合、彼らは少数派でさえない。しかし少数派が全力をあげて妨害するとき、彼らにかなう者はいない。」(p.31)
今日でもまた、こうしたソローの主張の数々は(残念ながら)古びることなく、彼が一級の同時代人であることを教えてくれる。
そして、そこから私たちが何を学び、考え、実践するのか、今ここで、それこそが問われている。
なお、本書は全面新訳のため、同じ岩波文庫版の旧版(富田彬訳)よりもずいぶん読みやすくなっている。
新しく本書を手にする読者には、是非こちらの版を勧めたい。