読んでいる最中も、そして読了してからも思ったことは、
感嘆と同時に「何でもっと早く読まなかったのか」という自問であった。
それは「児童文学」の傑作でしょと「所詮児童文学」だという<みくびり>が
自分のなかにあったからだと思う。
しかし、これは読んだ者だけがわかることだが、
手に汗握る冒険物語にとどまらず、これは人間の「自由」について問う人類の大傑作である。
この本は一度読んだらもう捨ててもよいという本のたぐいには入らない。
私は、この岩波文庫本上下巻のどちらかを、
ウィスキー・フラスコを旅に持っていくように、
いろいろな旅に携えていきたいと思っている。
訳文も、ハック自身が言うところの「下等」ぶりの口調が素晴らしい。
また忘れてならないのは、Edward Winsor Kembleの挿絵も本当に素晴らしい。
オトナ顔負けの「仕事(task)」をなんなくやってのけるハックの
アンファンテリブルぶりは、ケンブルでなければ描けなかったのではあるまいか。
訳者による巻末解説で、このKembleの挿絵の貢献について一言も言及がなかったのが残念である。
とにかく、
ハックルベリーフィンは私の心の永遠の友人となった。
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ハックルベリー・フィンの冒険 下 (岩波文庫 赤 311-6) 文庫 – 1977/12/6
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- ISBN-104003231163
- ISBN-13978-4003231166
- 出版社岩波書店
- 発売日1977/12/6
- 言語日本語
- 本の長さ268ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1977/12/6)
- 発売日 : 1977/12/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 268ページ
- ISBN-10 : 4003231163
- ISBN-13 : 978-4003231166
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- カスタマーレビュー:
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2011年1月3日に日本でレビュー済み
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2013年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孫に読んでやろうと思って購入したけれど内容が複雑すぎると思う。
5歳には無理だと判断。
5歳には無理だと判断。
2024年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文字が小さくて読めませんでした。
老眼鏡をかけても読みづらく、厳しいです。
1ページに17行あります。
他の出版社を買い直します。
残念です。
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1ページに17行あります。
他の出版社を買い直します。
残念です。
2013年3月21日に日本でレビュー済み
上巻はひたすら逃亡劇で活力のある文章がずっと続くのでどんどこどんどこページがめくれた。
そして下巻の途中、前知識なしで読んだ私はトムが出てきたことに驚いた。
トム登場後、ハックのそれまでの逃亡劇にあった「あるもの」が無くなった。
いきなり世界が変わったようでトムにいらいらもした。
しかし、読了後、きれいに私の中で着地した感じもあった。あとがきを読んで納得した。
(詳しくは読んで自分で感じてほしい)
私の正直な感想は、物語進行中は「トムが出てきてちょっとグダグダになったー」、だったが
最後読み終わってしばらく考えて、あとがきを読んでみたら「トムは必要だったー」に変わった。
これは再読するのが楽しい作品だと思う。
ハックの語りによる物語進行なので口調が大変砕けているのだが、
朝焼けや川上の様子の風景描写も結構美しい。ハックのあまりお上品でない言葉による見たままの素直な感動は、
ある意味美文だらけの作品よりもぐっと心に響くのではないか。原書にも頑張ってトライしたい。
あとちょっと脇道だが、ハックルベリフィン読了後、1995年のヒューマン映画 マイ・フレンド・フォーエバー [DVD ]
をレンタルして見ようとして驚いた。原題は「the cure」というHIVに感染した男の子と隣人の男の子の友情の話なのだが、
見るにつけハックルベリフィンをところどころオマージュ?していると思った。ミシシッピ・川下り・他にも色々。
後で気付いたが「ならば地獄へ行こうじゃないか」的なセリフも引用されていたようだ。
調べてみたら少ないなりに同じことを感じた人がいるのか、たまにブログとかで取り上げられていた。(海外だけど)
話自体はハックの冒険ものとダイレクトにリンクしないが、ハック→黒人/マイフレンド→HIV感染者 という、
それぞれの時代において、一般的に色眼鏡で見られていた対象に対するまっすぐな接し方、そして自由を求めての旅、
その辺に共通点を感じたので意図的なオマージュであろうと想像している。
思わぬ感激だった。
そして下巻の途中、前知識なしで読んだ私はトムが出てきたことに驚いた。
トム登場後、ハックのそれまでの逃亡劇にあった「あるもの」が無くなった。
いきなり世界が変わったようでトムにいらいらもした。
しかし、読了後、きれいに私の中で着地した感じもあった。あとがきを読んで納得した。
(詳しくは読んで自分で感じてほしい)
私の正直な感想は、物語進行中は「トムが出てきてちょっとグダグダになったー」、だったが
最後読み終わってしばらく考えて、あとがきを読んでみたら「トムは必要だったー」に変わった。
これは再読するのが楽しい作品だと思う。
ハックの語りによる物語進行なので口調が大変砕けているのだが、
朝焼けや川上の様子の風景描写も結構美しい。ハックのあまりお上品でない言葉による見たままの素直な感動は、
ある意味美文だらけの作品よりもぐっと心に響くのではないか。原書にも頑張ってトライしたい。
あとちょっと脇道だが、ハックルベリフィン読了後、1995年のヒューマン映画 マイ・フレンド・フォーエバー [DVD ]
をレンタルして見ようとして驚いた。原題は「the cure」というHIVに感染した男の子と隣人の男の子の友情の話なのだが、
見るにつけハックルベリフィンをところどころオマージュ?していると思った。ミシシッピ・川下り・他にも色々。
後で気付いたが「ならば地獄へ行こうじゃないか」的なセリフも引用されていたようだ。
調べてみたら少ないなりに同じことを感じた人がいるのか、たまにブログとかで取り上げられていた。(海外だけど)
話自体はハックの冒険ものとダイレクトにリンクしないが、ハック→黒人/マイフレンド→HIV感染者 という、
それぞれの時代において、一般的に色眼鏡で見られていた対象に対するまっすぐな接し方、そして自由を求めての旅、
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2009年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ろくでなしの父親から逃げたハックと、逃亡奴隷のジムの筏での川下りは
ジムがペテン師の自称「王様」に売られたところで終る。
ここからトム・ソーヤも登場してジムを救おうとするのだが
悪ガキの荒唐無稽な空想の連続となり、今一つついていけなくなってしまう。
この結末はおそらく好き嫌いが分かれるだろう。
ただ、ペテン師が町の人を騙す様子や、その末路などは面白かった。
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ここからトム・ソーヤも登場してジムを救おうとするのだが
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この結末はおそらく好き嫌いが分かれるだろう。
ただ、ペテン師が町の人を騙す様子や、その末路などは面白かった。
2023年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上下巻でデザインの違う物がきまして。改訂前と改訂後みたいな。こうゆう事が無いようにと思って、同じお店に二冊一緒に頼んだのに…。読めれば良いでしょ的な。
自分が神経質なんですかね?
自分が神経質なんですかね?
2015年4月15日に日本でレビュー済み
ハックのあの決心のシーンは美しかったが、そこから後のトムが出てきてからの茶番劇にはうんざりした。
マークトウェインは結局のところ奴隷制の支持者であり続けたそうだが、その感じがよく伝わるラスト。
マークトウェインは結局のところ奴隷制の支持者であり続けたそうだが、その感じがよく伝わるラスト。
他の国からのトップレビュー
Joel L. Hickman
5つ星のうち2.0
This is only half of the book.
2017年1月5日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
It would have made life easier if english description made plain that it was only half of the book and stated which half it was.