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ブッデンブローク家の人びと 中 (岩波文庫 赤 433-2) 文庫 – 1969/10/16
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- 本の長さ373ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1969/10/16
- ISBN-104003243323
- ISBN-13978-4003243329
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対象商品: ブッデンブローク家の人びと 中 (岩波文庫 赤 433-2)
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1969/10/16)
- 発売日 : 1969/10/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 373ページ
- ISBN-10 : 4003243323
- ISBN-13 : 978-4003243329
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,413位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そしてどんどん不幸になって行く、(これを気にしないで分析的に読めるならオトナ)(中)で良かったのは、あれこれ説明するのでなく、中巻の主人公の市会議員が、したことでどうしたこうした、と説明するのでなく、時間が経ってから妹との会話でさらっと話すとこが、秀逸でした
2022年12月31日に日本でレビュー済み
(中巻と下巻を合わせてレビュー)
中下巻は3代目のブッデンブローク家当主トーマスを軸に物語が進行するが、旧家没落の影は加速度的に強く感じられるようになる。
特に、トーマス自身の性格と苦悩の描写は圧倒的である。事業家として多数の失敗もしながら一応の地位を築き、市参事会員の公職にも選ばれて「市長の右腕」としての一見華やかな日々を送っているが、その内面は、華やかな社交的生活を演技する自己に疲弊しきり、退行しつつある精神とむしばまれる肉体に鞭打って家長としての日々を送っている。その苦悩の描写は読む者を息苦しくするほど切迫したものである。まさしく「中年クライシス」そのものであり、一見活動的な人が陥りやすい抑うつ症状を想起させる。これを20代の若き作家が書いているのだから驚く。
他方、もう1人の主人公であるアントーニエ(トーニ)は、2度の結婚生活に破れ,娘の結婚も無残な結果に終わる不幸を現実に体験するが、その不幸を外的一時的に発散して乗りきる力強い女性として、トーマスとは対照的に描かれている。いわば物語の狂言回し、あるいはトリックスターのような役割りを担っているが、彼女を含め総じて登場人物の女性はステレオタイプで底の浅い人物のように感じられる。19世紀の女性の社会的役割が反映しているのであろうが、著者の女性観が垣間見られるようで興味深い。
下巻で、一族の栄華の最後の輝きのように描かれるクリスマスの長大な場面は圧巻であり、北ドイツの厳しい冬を生きる旧家の人々の楽しみを彷彿させる。
また、終わり近くで描かれるトーマスの息子「小さなヨハン」の学校生活の風景は、当時の学校生活と子どもたちの様子を生き生きと微笑ましく写し出しており、没落の陰影に小春日和が訪れるような印象を読者に与える。
こうした魅力的な描写を含む巧みな構成で、長大な大河小説を飽きさせずに読ませる著者の作家としての力量をあらためて実感する。
なお、この小説も「魔の山」も最近の翻訳がないが(岩波文庫の「魔の山」は最近電子書籍化されたが、こちらはそれもまだ)、もっと読まれてよい傑作だと思う。新訳を期待したい。
中下巻は3代目のブッデンブローク家当主トーマスを軸に物語が進行するが、旧家没落の影は加速度的に強く感じられるようになる。
特に、トーマス自身の性格と苦悩の描写は圧倒的である。事業家として多数の失敗もしながら一応の地位を築き、市参事会員の公職にも選ばれて「市長の右腕」としての一見華やかな日々を送っているが、その内面は、華やかな社交的生活を演技する自己に疲弊しきり、退行しつつある精神とむしばまれる肉体に鞭打って家長としての日々を送っている。その苦悩の描写は読む者を息苦しくするほど切迫したものである。まさしく「中年クライシス」そのものであり、一見活動的な人が陥りやすい抑うつ症状を想起させる。これを20代の若き作家が書いているのだから驚く。
他方、もう1人の主人公であるアントーニエ(トーニ)は、2度の結婚生活に破れ,娘の結婚も無残な結果に終わる不幸を現実に体験するが、その不幸を外的一時的に発散して乗りきる力強い女性として、トーマスとは対照的に描かれている。いわば物語の狂言回し、あるいはトリックスターのような役割りを担っているが、彼女を含め総じて登場人物の女性はステレオタイプで底の浅い人物のように感じられる。19世紀の女性の社会的役割が反映しているのであろうが、著者の女性観が垣間見られるようで興味深い。
下巻で、一族の栄華の最後の輝きのように描かれるクリスマスの長大な場面は圧巻であり、北ドイツの厳しい冬を生きる旧家の人々の楽しみを彷彿させる。
また、終わり近くで描かれるトーマスの息子「小さなヨハン」の学校生活の風景は、当時の学校生活と子どもたちの様子を生き生きと微笑ましく写し出しており、没落の陰影に小春日和が訪れるような印象を読者に与える。
こうした魅力的な描写を含む巧みな構成で、長大な大河小説を飽きさせずに読ませる著者の作家としての力量をあらためて実感する。
なお、この小説も「魔の山」も最近の翻訳がないが(岩波文庫の「魔の山」は最近電子書籍化されたが、こちらはそれもまだ)、もっと読まれてよい傑作だと思う。新訳を期待したい。
2009年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
父ヨハンの死によってブッデンブローク家の実権は長男トーマスにゆだねられることになった。出戻りの妹トーニはペルマネーダーと二度目の政略結婚を果たすが、再婚生活は同氏の些細な捨て台詞が「最後の一滴」となってあえなく崩壊する。一方弟のクリスチアンは体が弱いのを口実に仕事をせず、芝居に夢中になっている遊び人である。
トーマスもまた政略結婚であり、妻とは別に愛人がいる。愛し合ってはいない夫婦のあいだに生まれたハンノは、およそ商人には向いていない内気な性格であるが、芸術的な才能を持っておりピアノの名手である。将来に不安を抱えたまま舵取りを任されたトーマスだが、ブッデンブローク商会の経営は傾き、財産をめぐる母エリーザベトとの対立もあって、トーマスは次第に自信を失ってゆくと同時に疲労を蓄積してゆく。
この世の春を謳歌していた商業一家が、芸術的な遺伝子の混入によって頽廃してゆくさまは、トーマス・マン自身の家系を作品化したと言ってもいいであろう。マンもまたリューベックの商業一家に生まれ、兄ハインリヒと共に文学の道を歩むことによって商家としての歴史をつぶすことになる。マンの子どもたちがいずれも芸術の道を選びながら相次いで自殺してゆく未来をも、この若き日の作品において予言しているかのようで興味深い。
暗雲たちこめてゆくストーリーとは裏腹に、マンの筆致はあくまでも肯定的でありユーモアさえ感じさせる。二十代でのこの達観した語り口、余裕はやはり大器のなせる業であろう。後年のノーベル文学賞受賞は主に本作によるものであると言われているのもうなずける。
トーマスもまた政略結婚であり、妻とは別に愛人がいる。愛し合ってはいない夫婦のあいだに生まれたハンノは、およそ商人には向いていない内気な性格であるが、芸術的な才能を持っておりピアノの名手である。将来に不安を抱えたまま舵取りを任されたトーマスだが、ブッデンブローク商会の経営は傾き、財産をめぐる母エリーザベトとの対立もあって、トーマスは次第に自信を失ってゆくと同時に疲労を蓄積してゆく。
この世の春を謳歌していた商業一家が、芸術的な遺伝子の混入によって頽廃してゆくさまは、トーマス・マン自身の家系を作品化したと言ってもいいであろう。マンもまたリューベックの商業一家に生まれ、兄ハインリヒと共に文学の道を歩むことによって商家としての歴史をつぶすことになる。マンの子どもたちがいずれも芸術の道を選びながら相次いで自殺してゆく未来をも、この若き日の作品において予言しているかのようで興味深い。
暗雲たちこめてゆくストーリーとは裏腹に、マンの筆致はあくまでも肯定的でありユーモアさえ感じさせる。二十代でのこの達観した語り口、余裕はやはり大器のなせる業であろう。後年のノーベル文学賞受賞は主に本作によるものであると言われているのもうなずける。
2021年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生まれながらに意志がしっかりして、魅力にあふれたアントーニエ。
2度目の夫から辱められて実家へ戻ったアントーニエは、家長である兄のトーマスが復縁を望むのに対して、きっぱりという。「そういう男のそばへは、さっきも言ったように、2度と戻って行かないわ。ーーそうでなかったら、わたしは駄目な人間になってしまうわ、自分をもう尊敬できなくなって、人生で拠りどころがなくなってしまうわ!」
この自尊心が、完結した(自立した)人格を形成し、保持する原動力なのであろう。
日本では、男性も女性も、上(と目される人物)に服従し、自分の人格を捨てることを推奨される。
これではいつまでも、当事者意識と決断力を持ち合わせない人間たち(烏合の衆)の寄せ集め社会しかできない。
2度目の夫から辱められて実家へ戻ったアントーニエは、家長である兄のトーマスが復縁を望むのに対して、きっぱりという。「そういう男のそばへは、さっきも言ったように、2度と戻って行かないわ。ーーそうでなかったら、わたしは駄目な人間になってしまうわ、自分をもう尊敬できなくなって、人生で拠りどころがなくなってしまうわ!」
この自尊心が、完結した(自立した)人格を形成し、保持する原動力なのであろう。
日本では、男性も女性も、上(と目される人物)に服従し、自分の人格を捨てることを推奨される。
これではいつまでも、当事者意識と決断力を持ち合わせない人間たち(烏合の衆)の寄せ集め社会しかできない。