久しぶりに読み返して、ルイ14世時代の吉本新喜劇に大いに笑った。特にドン・ジュアンとスガナレルとの掛け合い漫才、ピエロとそのフィアンセであるシャルロットとの痴話げんかは現代にも通ずるおかしさがある。
「偽善は流行りの悪徳」とか、鈴木力衛氏の翻訳技が冴えるスガナレルの長口上とか、言葉遊びもあり、亡霊が出てきたり、騎士の像がしゃべったりといろいろと興味深い場面が続く。あっという間に読み終えることができるが、中身は非常に濃い。
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ドン・ジュアン: 石像の宴 (岩波文庫 赤 512-3) 文庫 – 1975/12/16
- ISBN-104003251237
- ISBN-13978-4003251232
- 出版社岩波書店
- 発売日1975/12/16
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 0.8 x 14.8 cm
- 本の長さ161ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1975/12/16)
- 発売日 : 1975/12/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 161ページ
- ISBN-10 : 4003251237
- ISBN-13 : 978-4003251232
- 寸法 : 10.8 x 0.8 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 209,663位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25位フランスの戯曲・シナリオ
- - 1,459位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜかAKトルストイのドン・ジュアンが配送された。仕方なく読んでいるが。
2010年2月21日に日本でレビュー済み
17世紀中ごろのフランス劇作家による作品で、女遊びに耽る無神論者の主人公が勝手気ままに振舞い、
最後に天罰が下るという悲喜劇です。
イプセンの『人形の家』のように無駄がなく完成度の高い作品です。面白いです。
最後に天罰が下るという悲喜劇です。
イプセンの『人形の家』のように無駄がなく完成度の高い作品です。面白いです。
2017年11月19日に日本でレビュー済み
なにしろ、あのゲーテがほとんど最上位に掲げる文学者モリエール。読まなきゃならぬと義務感で始めたようなものですが、なかなかよろしいです(なにしろわたしの読書体験は「義務感」によるのが多くて、自分でもどうかと思いますが・・・)。
「ドン・ジュアン」は「ドン・ファン」とも言われるあの有名な女たらしのキャラクターで、モリエールとしては珍しく、題材をまったく外から拝借してきた作品です。というのも、あの「タルチュフ」が上演禁止となっちゃったので、あわてて代わりの演目を書かなきゃならなかった、という事情があったんだそうです。ただ、そんな即席にしてはこれまた評判も良く、その「タルチュフ」「孤客」と並ぶ、モリエールの「三大性格喜劇」とも言われているそうなんですね。
とにかく好色でデタラメでどうしようもない貴族の息子ドン・ジュアンが、次から次にドタバタを巻き起こし、最後には哀れな結末を迎えてしまう、というストーリーで、もちろん喜劇ではあります。ただ、これもモリエールの他の作品のように、単なる「書き割りの人物設定」というのはなく、主人公のドン・ジュアンも、単なる好色漢の裏側に、複雑な性格模様と、確固たる主義主張があるようで、これが現代性もあると言われるところなんでしょうね。
さて、そういうことで、モリエールは岩波文庫ほかで手に入る限り全部買ってみたんですけれど(計9冊)、ほんとに全部読むのかなー。もう一冊ぐらいで、とりあえず「読破」ってことにしちゃおうかなー。
「ドン・ジュアン」は「ドン・ファン」とも言われるあの有名な女たらしのキャラクターで、モリエールとしては珍しく、題材をまったく外から拝借してきた作品です。というのも、あの「タルチュフ」が上演禁止となっちゃったので、あわてて代わりの演目を書かなきゃならなかった、という事情があったんだそうです。ただ、そんな即席にしてはこれまた評判も良く、その「タルチュフ」「孤客」と並ぶ、モリエールの「三大性格喜劇」とも言われているそうなんですね。
とにかく好色でデタラメでどうしようもない貴族の息子ドン・ジュアンが、次から次にドタバタを巻き起こし、最後には哀れな結末を迎えてしまう、というストーリーで、もちろん喜劇ではあります。ただ、これもモリエールの他の作品のように、単なる「書き割りの人物設定」というのはなく、主人公のドン・ジュアンも、単なる好色漢の裏側に、複雑な性格模様と、確固たる主義主張があるようで、これが現代性もあると言われるところなんでしょうね。
さて、そういうことで、モリエールは岩波文庫ほかで手に入る限り全部買ってみたんですけれど(計9冊)、ほんとに全部読むのかなー。もう一冊ぐらいで、とりあえず「読破」ってことにしちゃおうかなー。
2009年3月20日に日本でレビュー済み
信仰心が無く、プレイボーイの『ドン・ジュアン』が、
本人の欲望のおもむくまま行動し、
その気ままな行動により周り傷つけたり、
困らせたり、その気にさせたりと、
翻弄しながら物語は進んでいきます。
結末は嫌いではないですが、
ドン・ジュアンの性格の悪さによって、
全体的に読んでいて不快でした。
文章(訳)自体はとても読みやすいと思いますし、
読む人の好みによっては、
「面白い」と感じられる作品でしょう。
個人的な評価としては星3つですが・・・。
本人の欲望のおもむくまま行動し、
その気ままな行動により周り傷つけたり、
困らせたり、その気にさせたりと、
翻弄しながら物語は進んでいきます。
結末は嫌いではないですが、
ドン・ジュアンの性格の悪さによって、
全体的に読んでいて不快でした。
文章(訳)自体はとても読みやすいと思いますし、
読む人の好みによっては、
「面白い」と感じられる作品でしょう。
個人的な評価としては星3つですが・・・。
2006年7月13日に日本でレビュー済み
解説からの引用
「さまざまなエピソードがまるでレビュー式に雑然と並べられ、幕切れに向かって進行する力強い一つの線が欠けている」
「あらゆる角度から見て古典劇の法則を無視した作品である」
「構成そのものが統一を欠き、すくなくともこの戯曲を読む者はいささか混乱した印象を受けるのである」
「金儲けを目的に大急ぎで書かれ、上演された」
一応モリエールは当時の有閑階級をドン・ジュアンを通じて皮肉ったりしているらしいのですが、何だかあまりそういった深刻な文学的批評などをする気持ちになれません。読後感はとにかく「なんじゃこりゃー」です。しかしこのびっくりするくらいの作りの荒さが逆に面白いと思いました。
「さまざまなエピソードがまるでレビュー式に雑然と並べられ、幕切れに向かって進行する力強い一つの線が欠けている」
「あらゆる角度から見て古典劇の法則を無視した作品である」
「構成そのものが統一を欠き、すくなくともこの戯曲を読む者はいささか混乱した印象を受けるのである」
「金儲けを目的に大急ぎで書かれ、上演された」
一応モリエールは当時の有閑階級をドン・ジュアンを通じて皮肉ったりしているらしいのですが、何だかあまりそういった深刻な文学的批評などをする気持ちになれません。読後感はとにかく「なんじゃこりゃー」です。しかしこのびっくりするくらいの作りの荒さが逆に面白いと思いました。
2001年9月26日に日本でレビュー済み
貴族のドラ息子で色魔のドン・ジュアンと、そのお供で小心な正直者のスガナレルの、掛け合いが可笑しい。古典だからといって構える必要はない。軽い気持ちで読み始めて、「あー面白かった」と読み終える、そういう作品である。