岩波文庫で上下巻あわせて1200ページの長編。
向こうっ気の強い若者ダルタニャンと三銃士 (アトス、ポルトス、アラミス) との出会いから、フランス王妃とイギリスのバッキンガム公との恋にまつわる「王妃の首飾り」事件を述べる上巻も面白かったが、それ以上に、悪女ミレディーが前面に出てくる下巻は怒涛の一気読みだった。
ダルタニャンや三銃士の面々(※)は個性的に描かれているし、彼らの従者までうまく描き分けられているのだが、全巻最大の立役者は何と言ってもミレディーである。
(※)ダルタニャン : 出世栄達を求めて銃士となるべく田舎から出てきたドン・キホーテ的な一本気の若者。ダルタニャンが借りた家の家主の妻コンスタンス・ボナシューに恋心を抱く。
アトス : 最年長で理知的な性格、かつて結婚したことがあるという謎めいた人物。最後のほうでその謎が明かされる。
ポルトス : おしゃべりで見栄っ張りな性格、世事に詳しい。三銃士の中で一番の力持ち。コクナール夫人の愛人。
アラミス : 他の二人と同じく剣の腕前はたしかだが、本心は僧侶になりたがっている神学者、ラテン語詩人。美男子で王妃派のシュヴルーズ夫人の愛人。
1200ページ読み通しても、結局、ミレディーの詳しい素性は最後まで分からないのだが、どうやら娘時代はフランスの北端オー=ド=フランスのリールあたりで暮らしていたらしい。また、最後、処刑のまぎわに ”I am lost! I mast die” (もうだめだ、死なねばならない) と英語でつぶやいたところを見れば、生れはイギリスで、少なくとも少女時代はそこで過ごしていたのではないか、ということが推測される。思わず息をのむほど妖しい雰囲気をもつ美女 (悪女) の典型。
あと、リシュリュー枢機卿も実に活き活きと描かれている。この人は実在の人物であり、言わずと知れた17世紀フランスの大政治家である。
ただし、私は子供のころからリシュリュー ”枢機卿” でなじんでいたのに、岩波文庫・生島遼一訳ではリシュリュー ”枢機官” になっていたのが少し気になった。
カトリックの最高顧問の役職名は、いまでも日本語で ”枢機卿” となっているのだから、ここは素直にそう訳して欲しかった。
最終局面で出てくる「リルの仕置役人」も「リールの仕置役人」と訳して欲しかった。
ただし、生島遼一氏は1904年生れで、作家の堀辰雄と同年生まれという方なので訳が古いのは致し方ないかも。
怒涛の後半 (下巻) は妖女ミレディーの極悪非道ぶりに文字どおり1ページまた1ページと、ハラハラドキドキしながら一気に読了しました。
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三銃士 上 (岩波文庫 赤 533-8) 文庫 – 1970/10/16
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- 本の長さ624ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1970/10/16
- ISBN-104003253388
- ISBN-13978-4003253380
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1970/10/16)
- 発売日 : 1970/10/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 624ページ
- ISBN-10 : 4003253388
- ISBN-13 : 978-4003253380
- Amazon 売れ筋ランキング: - 95,701位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 109位フランス文学研究
- - 129位フランス文学 (本)
- - 681位岩波文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、岩波文庫で読み、再読したくなったので手軽にKindle版を購入してみました。Kindle版の購入ページは岩波文庫から岩波少年文庫に切り替わるので「ん?」と思いましたが。
内容自体は岩波文庫と変わらないのだけれど、読み仮名が多く入っているのがごちゃごちゃして少々読みづらいです。
内容自体は岩波文庫と変わらないのだけれど、読み仮名が多く入っているのがごちゃごちゃして少々読みづらいです。
2017年8月17日に日本でレビュー済み
20年以上前に大学2年の時の英米文学の授業で、先生が「冒険モノが好きなら、最高なのはデュマの三銃士ではないか。」と勧めてくださった作品です。少人数の授業でしたが、記憶に残っている先生の話が幾つかありますね。
40を過ぎて、10年以上振りに再読できる機会がありました。個性的で勇敢な男同士の友情、美女との恋愛、魅力的な悪役と陰謀といったヒーロー小説に必要な要素が満載です。フランスの大文豪デュマの傑作ですが、肩の力を抜いて気楽に楽しむべき作品だと思います。
翻訳は他のレビューの方の間でも評価が分かれているようですが、やや古風で雰囲気のある文体で、作品には合っているのではないかと思いますが、雰囲気がある一方でどうしても読み難く、作品自体にやや冗長な部分があることも加わって、長時間読んでいると疲れてくるという点はあると思います(そのため、星を1つ減点しています。)。
また10年後くらいに読み返したら、新しい魅力が分かるのではないかと期待できる作品で、長く愛読できる1冊ではないかと思います。
40を過ぎて、10年以上振りに再読できる機会がありました。個性的で勇敢な男同士の友情、美女との恋愛、魅力的な悪役と陰謀といったヒーロー小説に必要な要素が満載です。フランスの大文豪デュマの傑作ですが、肩の力を抜いて気楽に楽しむべき作品だと思います。
翻訳は他のレビューの方の間でも評価が分かれているようですが、やや古風で雰囲気のある文体で、作品には合っているのではないかと思いますが、雰囲気がある一方でどうしても読み難く、作品自体にやや冗長な部分があることも加わって、長時間読んでいると疲れてくるという点はあると思います(そのため、星を1つ減点しています。)。
また10年後くらいに読み返したら、新しい魅力が分かるのではないかと期待できる作品で、長く愛読できる1冊ではないかと思います。
2005年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『モンテ・クリスト伯(岩窟王)』の著者、デュマの作品。
『モンテ・クリスト伯』ですっかりデュマの虜になったので、この作品にも手を伸ばしてみた。
内容自体は非常に面白いが、岩波版『モンテ・クリスト伯』に比べると、同じ著者とは思えないほど翻訳が悪い。
直訳に近い形で訳したからであろうが、不自然な日本語が多く、時折キャラクターの口振りが誰だか分からなくなるほどに変わってしまったりする。
仏文翻訳の大家と聞いてショックだった。
世界の名著の中でも、数少ない好作品なだけに残念。
新訳を待ちたい。
『モンテ・クリスト伯』ですっかりデュマの虜になったので、この作品にも手を伸ばしてみた。
内容自体は非常に面白いが、岩波版『モンテ・クリスト伯』に比べると、同じ著者とは思えないほど翻訳が悪い。
直訳に近い形で訳したからであろうが、不自然な日本語が多く、時折キャラクターの口振りが誰だか分からなくなるほどに変わってしまったりする。
仏文翻訳の大家と聞いてショックだった。
世界の名著の中でも、数少ない好作品なだけに残念。
新訳を待ちたい。
2020年11月20日に日本でレビュー済み
著名な作品だが、文学というよりは大衆小説といった趣きで、読みながら考えさせられたり、読み終わった後に自分が新たになったように感じたりはしない。例えば、人間観察の鋭さでは、ほぼ同時代のバルザックに全く及ばないと思う。
美点があるとすれば、ルイ13世の時代がある程度巧みに描かれているところだろうか。トレヴィルとリシュリューを並べることで当時の庇護関係のあり方がよく示されているし、ラ・ロシェルなどをめぐる当時の国際関係もきちんと織り込まれており、賭け事への熱狂など風俗史的な目配せも怠っていない。リシュリューは一見悪役だが、その見事な手腕に当時のフランスがいかに支えられていたかを示しているとも言えるだろう。
もっとも、この美点も、十分に詰め切れていない感じもあり、例えば、アラミスが叙品を目指す場面で、ジャンセニウスの『アウグスティヌス』に似た考えだと非難されるのは、1625年頃という時代設定からするとおかしいように思われる(『アウグスティヌス』公刊は1640年)。
美点があるとすれば、ルイ13世の時代がある程度巧みに描かれているところだろうか。トレヴィルとリシュリューを並べることで当時の庇護関係のあり方がよく示されているし、ラ・ロシェルなどをめぐる当時の国際関係もきちんと織り込まれており、賭け事への熱狂など風俗史的な目配せも怠っていない。リシュリューは一見悪役だが、その見事な手腕に当時のフランスがいかに支えられていたかを示しているとも言えるだろう。
もっとも、この美点も、十分に詰め切れていない感じもあり、例えば、アラミスが叙品を目指す場面で、ジャンセニウスの『アウグスティヌス』に似た考えだと非難されるのは、1625年頃という時代設定からするとおかしいように思われる(『アウグスティヌス』公刊は1640年)。
2017年4月12日に日本でレビュー済み
まず誤解されがちだが、主人公は三銃士ではなく、別の人物である。というより、主人公と題名の『三銃士』が示唆している人物が4人で共同して行動し、主人公も銃士であることから本作の本当の題名は『四銃士』と言った方が正しい。
それで本作の内容だが、本作は非常に快活で健全な作品である。むろん、悲劇的な内容も本作において含まれているが、それは決して作品の雰囲気を陰鬱なものにはしていない。文学作品において見られがちな人間関係の確執、細かい心理描写といったものはあまりみられず、また、物語は他の文学作品に比べ動的な展開を見せる。そしてわかりやすい勧善懲悪ものといえばそうである。その意味で大衆的な小説といってもいいだろう。しかし決して陳腐な内容ではないのだ。
話の軸となるのは四人の友情が描かれる点と、悪女ミレディーの狡猾さの描写であろう。前者の描写が軸となることは想像に難くないのだが、後者も物語の大きな部分を占める。というより物語の後半部は彼女の描写が大半である。そして正義は四人にあり、悪はミレディーの方にある、という構造を本書はとっていることは読んだ人間なら誰しもわかることだろう。善か悪か明確な線引きが難しい文学作品が並ぶ中、これはかなり珍しいものといってよい。しかしながら他の通俗小説と一線を画しているのは、その正義と悪の描き方がそれらよりも何歩も踏み込んでいるものといってよい。
正義側の四人はどれも個性豊かな面々で、感情移入がしやすい。作品の舞台設定もあるのであろうが、誰もが命知らずな性格であり、それでいて澄んでいる。かといって高貴なのかと言われればそうとも断言することはできず、とぼけたような諧謔な面も見せ、それが逆に読み手に愛着を持たせる。向こう見ずで若気の盛りのダルダニャン、理知的なアトス、俗物的なボルトス、敬虔なアラミスのコンビは確かに本作を特徴づける面々といってよかろう。
悪側のミレディーは狡猾な要素をふんだんにあらわし、作者の知力が彼女の演技を通して発揮される。彼女が投獄されそこから脱獄しようとして、色々と策略をめぐらすのが本書の山場といっても差し支えないだろう。
こういった魅力的な面々により物語は展開していく。そして上述したように本作は他の文学に比べて動的な展開が繰り広げられる、活動的で広がりを見せる作品なのである。(それがイギリスとフランスの二国間を舞台にしているということもあるし、歴史上の動乱を描いているからというのもある)そして人間関係の陰湿な確執的なものはそれほどなく、繰り返すが非常に清涼な作品である。ある程度文学的素質がなければその真髄を中々味わえない『赤と黒』や『ゴリオ爺さん』とは対照的に、万人が安心して手に取れる作品といっていいのではなかろうか。
それで本作の内容だが、本作は非常に快活で健全な作品である。むろん、悲劇的な内容も本作において含まれているが、それは決して作品の雰囲気を陰鬱なものにはしていない。文学作品において見られがちな人間関係の確執、細かい心理描写といったものはあまりみられず、また、物語は他の文学作品に比べ動的な展開を見せる。そしてわかりやすい勧善懲悪ものといえばそうである。その意味で大衆的な小説といってもいいだろう。しかし決して陳腐な内容ではないのだ。
話の軸となるのは四人の友情が描かれる点と、悪女ミレディーの狡猾さの描写であろう。前者の描写が軸となることは想像に難くないのだが、後者も物語の大きな部分を占める。というより物語の後半部は彼女の描写が大半である。そして正義は四人にあり、悪はミレディーの方にある、という構造を本書はとっていることは読んだ人間なら誰しもわかることだろう。善か悪か明確な線引きが難しい文学作品が並ぶ中、これはかなり珍しいものといってよい。しかしながら他の通俗小説と一線を画しているのは、その正義と悪の描き方がそれらよりも何歩も踏み込んでいるものといってよい。
正義側の四人はどれも個性豊かな面々で、感情移入がしやすい。作品の舞台設定もあるのであろうが、誰もが命知らずな性格であり、それでいて澄んでいる。かといって高貴なのかと言われればそうとも断言することはできず、とぼけたような諧謔な面も見せ、それが逆に読み手に愛着を持たせる。向こう見ずで若気の盛りのダルダニャン、理知的なアトス、俗物的なボルトス、敬虔なアラミスのコンビは確かに本作を特徴づける面々といってよかろう。
悪側のミレディーは狡猾な要素をふんだんにあらわし、作者の知力が彼女の演技を通して発揮される。彼女が投獄されそこから脱獄しようとして、色々と策略をめぐらすのが本書の山場といっても差し支えないだろう。
こういった魅力的な面々により物語は展開していく。そして上述したように本作は他の文学に比べて動的な展開が繰り広げられる、活動的で広がりを見せる作品なのである。(それがイギリスとフランスの二国間を舞台にしているということもあるし、歴史上の動乱を描いているからというのもある)そして人間関係の陰湿な確執的なものはそれほどなく、繰り返すが非常に清涼な作品である。ある程度文学的素質がなければその真髄を中々味わえない『赤と黒』や『ゴリオ爺さん』とは対照的に、万人が安心して手に取れる作品といっていいのではなかろうか。
2009年11月14日に日本でレビュー済み
王のためにすべてを捧げるという使命感と
友のためにすべてを捧げるという深い友情。
さらに冒険の要素が加わった大変面白い物語です。
人形劇で取り上げられるということで、
手に取ってみましたが子供のころに
読んでおけばよかったと思いました。
友のためにすべてを捧げるという深い友情。
さらに冒険の要素が加わった大変面白い物語です。
人形劇で取り上げられるということで、
手に取ってみましたが子供のころに
読んでおけばよかったと思いました。
2008年10月24日に日本でレビュー済み
例えばポルトスとコクナール夫妻との晩餐の場面。
岩波版読んだときには爆笑しましたが
講談社版では面白さが全く伝わりませんでした。
同じ訳者の他のデュマ作品と厳密に比較したわけではありませんので
専門家に言わせたら違うのかもしれませんが。
(「モンテ・クリスト伯爵」も読んだけれど、同じ訳者と気づかなかった)
でも調べてみたら講談社版の訳の方も有名な方なんですね・・・
あくまでも個人の好みですが
私は講談社版を読むよりも岩波版のほうをお勧めします。
とはいえ、講談社版は絶版だし復刊したやつも高価なものなので
いずれにせよ選択肢は岩波版しかないでしょうが。
岩波版読んだときには爆笑しましたが
講談社版では面白さが全く伝わりませんでした。
同じ訳者の他のデュマ作品と厳密に比較したわけではありませんので
専門家に言わせたら違うのかもしれませんが。
(「モンテ・クリスト伯爵」も読んだけれど、同じ訳者と気づかなかった)
でも調べてみたら講談社版の訳の方も有名な方なんですね・・・
あくまでも個人の好みですが
私は講談社版を読むよりも岩波版のほうをお勧めします。
とはいえ、講談社版は絶版だし復刊したやつも高価なものなので
いずれにせよ選択肢は岩波版しかないでしょうが。