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恐るべき子供たち (岩波文庫 赤 566-1) 文庫 – 1957/8/6
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1957/8/6
- ISBN-104003256611
- ISBN-13978-4003256619
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1957/8/6)
- 発売日 : 1957/8/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 176ページ
- ISBN-10 : 4003256611
- ISBN-13 : 978-4003256619
- Amazon 売れ筋ランキング: - 521,598位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 748位フランス文学研究
- - 792位フランス文学 (本)
- - 3,165位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
様々な訳を読みましたが、個人的にはこの本が一番いいです。古いので読みづらさはあると思いますが、おすすめです。
2010年9月26日に日本でレビュー済み
小説の中には、一貫して死の匂いが漂っており、それが一種の耽美な魅力を放っています。 ポールやエリザベスの口調が昔の少女漫画に出てくるようなそれであるのも現実離れした世界を彩る要因であったと思います。
読み始めてすぐに、ヘッセの「デミアン」を思い出しましたが、この作品には希望というものがないのが大きな違いでした。
私にも弟がいます。小学4年生までは、同じ「部屋」を共有し、つい何年か前までは実家で一緒に暮らしていました。
同じ環境に育ったため、共通している趣味や好きだと思うものに関しては他人には理解できない独自のものがあります。
エリザベートがポールへの独占欲、そして自分たちの世界を壊される恐怖からアガートのもとへやれなかった弱さはすべてを破壊しました。
自分と弟の関係をエリザベートとポールと比べるのは、無理がありますが、お互いに社会人となった今、私の姉としての役目は弟が新しい世界へと踏み出していく手助けをすることであると思いました。
それぞれが、違う場所でさまざまな人々と関わっていくことで、子供時代は思い出となり姉弟関係も大人同士で築く新しい有意義なものへと変えていきたいです。
読み始めてすぐに、ヘッセの「デミアン」を思い出しましたが、この作品には希望というものがないのが大きな違いでした。
私にも弟がいます。小学4年生までは、同じ「部屋」を共有し、つい何年か前までは実家で一緒に暮らしていました。
同じ環境に育ったため、共通している趣味や好きだと思うものに関しては他人には理解できない独自のものがあります。
エリザベートがポールへの独占欲、そして自分たちの世界を壊される恐怖からアガートのもとへやれなかった弱さはすべてを破壊しました。
自分と弟の関係をエリザベートとポールと比べるのは、無理がありますが、お互いに社会人となった今、私の姉としての役目は弟が新しい世界へと踏み出していく手助けをすることであると思いました。
それぞれが、違う場所でさまざまな人々と関わっていくことで、子供時代は思い出となり姉弟関係も大人同士で築く新しい有意義なものへと変えていきたいです。
2015年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代社会の悩みがここにあります。今の若者の暗闇を過去から探りましょう。
2015年1月6日に日本でレビュー済み
詩的表現が多く、こうした作品にはやはり読み手を現実世界から引き離す力を持っていますね。
毎年雪の降る季節になると手に取りたくなる作品です。
詩的表現が多く、こうした作品にはやはり読み手を現実世界から引き離す力を持っていますね。
毎年雪の降る季節になると手に取りたくなる作品です。
2006年4月29日に日本でレビュー済み
傷だらけの身体を抱きしめて
サルペートリエールに向かう
アトリードの地獄から抜け出し
魔法の亡霊を支配して
魔法の亡霊を支配して
痣だらけの背中を向けて
アンティノエで死ぬことを望む
テオドラの元から離れてからは
自分の居場所もわからない
自分の居場所もわからない
この気狂い病院の
白い壁の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
黒い毒の丸薬と注射器と
エリザベートの虜になって
ルドールにたどり着くまで
お前を腕に抱いていた
お前を腕に抱いていた
雪の欠片が俺をさらってく
いつまでもこの部屋を離れない
ミカエルの言うことを聞けば
パントマイムは終わったのに
パントマイムは終わったのに
この気狂い病院の
鉄格子の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
by TokyoNightKnight
サルペートリエールに向かう
アトリードの地獄から抜け出し
魔法の亡霊を支配して
魔法の亡霊を支配して
痣だらけの背中を向けて
アンティノエで死ぬことを望む
テオドラの元から離れてからは
自分の居場所もわからない
自分の居場所もわからない
この気狂い病院の
白い壁の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
黒い毒の丸薬と注射器と
エリザベートの虜になって
ルドールにたどり着くまで
お前を腕に抱いていた
お前を腕に抱いていた
雪の欠片が俺をさらってく
いつまでもこの部屋を離れない
ミカエルの言うことを聞けば
パントマイムは終わったのに
パントマイムは終わったのに
この気狂い病院の
鉄格子の
応接室を
俺とお前の二人が
西日のあたる窓の下で
血みどろの白衣に迎えられて
by TokyoNightKnight
2006年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
約に問題があるのか、コクトーの文章自体に問題があるのか、はたまた私なのか、小説の描こうとするものがまったく理解できなかった。
4人の「子供たち」の思考や行動に共感もできなければ反発もできない上に、いったい何らかの意味があるのかどうかさえわからないのだ。
心理小説といわれる割には、その心理が描けていないのではないかと思う。出版当時には斬新であったのかも知れない状況設定も今では古臭く感じてしまう。
4人の「子供たち」の思考や行動に共感もできなければ反発もできない上に、いったい何らかの意味があるのかどうかさえわからないのだ。
心理小説といわれる割には、その心理が描けていないのではないかと思う。出版当時には斬新であったのかも知れない状況設定も今では古臭く感じてしまう。
2014年9月14日に日本でレビュー済み
フランスの詩人、ジャン・コクトーの小説である。コクトーの作品中、我国で最も著名なものではなかろうか。
姉と弟。母親や家政婦といったキャラクターが存するものの、物語はこの二人だけしかいないかのような世界観の下進行する。
子供たちの世界は、やがて悲劇へ向けて坂を転げ落ちてゆく…。
未読の方のために詳細な粗筋は避けるが、この破滅的な作風は、読者の魂を揺さぶって離さない。我々ささやかな幸福を求める人間にとっては、かようなダークな刺激が却って心の安定剤となるのかもしれない。
私見だが、我国では竹宮恵子さんや『パタリロ!』初期の魔夜峰央さんなど、本作に表章されるコクトーの世界に影響を受けた漫画家が多いようだ。
二人の子供が「恐るべき」なのは、悲劇を悲劇と知らないまま最期を迎えるからである。これは形を変えて、すべての人々に待ち受けている運命の選択肢の一つに他ならない。
姉と弟。母親や家政婦といったキャラクターが存するものの、物語はこの二人だけしかいないかのような世界観の下進行する。
子供たちの世界は、やがて悲劇へ向けて坂を転げ落ちてゆく…。
未読の方のために詳細な粗筋は避けるが、この破滅的な作風は、読者の魂を揺さぶって離さない。我々ささやかな幸福を求める人間にとっては、かようなダークな刺激が却って心の安定剤となるのかもしれない。
私見だが、我国では竹宮恵子さんや『パタリロ!』初期の魔夜峰央さんなど、本作に表章されるコクトーの世界に影響を受けた漫画家が多いようだ。
二人の子供が「恐るべき」なのは、悲劇を悲劇と知らないまま最期を迎えるからである。これは形を変えて、すべての人々に待ち受けている運命の選択肢の一つに他ならない。
2017年2月25日に日本でレビュー済み
小説という割に余計な文飾が多くて作者がちょっと作品のなかにでしゃばりすぎてるきらいがありますね。筋運びも弱く、主要な場面も序盤からほぼ室内固定なのでこいつらなにがしたいんだろうと退屈を感じます。物語のなかに入り込めないのが小説としてなにより致命的です。ミカエルの境遇が最高のギャグでしたね。あの辺は面白かったですが所詮はご都合展開ですし、大人になっても子供のままでいるとどう言うことになるか、精神的引きこもりのお話ととらえて読んでみればまあ面白く読めるんではないでしょうか。自分は読んでて退屈でしたけど。