18世紀ヴェネチアの劇作家による喜劇。ロザーウラというヴェネチアの未亡人は再婚相手を探しに舞踏会に。そこで4人の外国人と知り合う。イギリス、フランス、スペイン、イタリアの男たちはロザーウラの美しさと才気に魅せられ、それぞれ自己流に競争者を出し抜こうとする。それぞれの贈り物と振る舞いに国民性があらわれるのが面白い。一方ロザーウラは自分に求愛する男たちの長所を比べ、甲乙つけがたいと感じる。自分への打ち込み方や誠意を見きわめるために、一計を案じることにする。その計略こそ、劇の表題である「抜け目のない」に通じているのだが…。
国際都市ヴェネチアでなければ生まれないコメディーだが、2014年に三谷幸喜さんが演出し大竹しのぶさんがロザーウラを演じた舞台があったように、劇としての面白さが古びていない作品なのでは。
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