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伝奇集 (岩波文庫 赤 792-1) 文庫 – 1993/11/16
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夢と現実のあわいに浮び上がる「迷宮」としての世界を描いて現代文学の最先端に位置するボルヘス(一八九九―一九八六)。われわれ人間の生とは、他者の夢見ている幻に過ぎないのではないかと疑う「円環の廃墟」、宇宙の隠喩である図書館の物語「バベルの図書館」など、東西古今の神話や哲学を題材として精緻に織りなされた魅惑の短篇集。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1993/11/16
- 寸法10.5 x 1.1 x 14.8 cm
- ISBN-104003279212
- ISBN-13978-4003279212
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1993/11/16)
- 発売日 : 1993/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4003279212
- ISBN-13 : 978-4003279212
- 寸法 : 10.5 x 1.1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,874位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6位スペイン文学
- - 9位スペイン・ポルトガル文学研究
- - 126位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年8月31日に日本でレビュー済み
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少しこなれていない感じの訳文がかえって良いと感じる箇所もあり、読み比べるのが楽しいです。
2022年4月10日に日本でレビュー済み
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現実世界と異世界を自由に行き来し、この世であってこの世でない世界が広がる。ボルヘスが読める人になりたい。
2022年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知り合いに進められて購入しました。
情景が全く想像できないけど、説明不足なだけな気がする。
「もしかしてこういうことか?」って思ったら、すごくしょうもない気分になりました。
内容について別の解釈を持ってる方や正解を知ってるひととは違う可能性はかなり高いと思います。
ただ自分にはこのタイプは合いませんでした。
情景が全く想像できないけど、説明不足なだけな気がする。
「もしかしてこういうことか?」って思ったら、すごくしょうもない気分になりました。
内容について別の解釈を持ってる方や正解を知ってるひととは違う可能性はかなり高いと思います。
ただ自分にはこのタイプは合いませんでした。
2019年5月29日に日本でレビュー済み
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思いの外難解で、まだ読破出来ていませんが挑戦しています。
2021年6月2日に日本でレビュー済み
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読んでみました
2019年5月29日に日本でレビュー済み
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"図書館は無限であり周期的である。どの方向でもよい、永遠の旅人がそこを横切ったとすると、彼は数世紀後に、おなじ書物が無秩序さでくり返し現れることを確認するだろう"1940年代発表の短編集である本書は、ラテンアメリカ文学の先駆けとして、あるいは【短い物語で根源的なテーマを描く】著者の魅力が詰まっています。
個人的には、或るトークイベントで本書に収録されている『バベルの図書館』の話になって、恥ずかしながら未読であった事から、ちんぷんかんぷんであった事(笑)また5月は図書館振興の月と、ソーシャルキャンペーン『#図書館に感謝 』を企画している立場として、読んでおかねば!と本書を手にとりました。
まず『バベルの図書館』に関しては『五つの書棚が六角の各壁に振りあてられ、書棚のひとつひとつにおなじ体裁の三十二冊の本がおさまっている。それぞれの本は四百十ページからなる』閉鎖的な図書館を舞台に世界や宇宙、永遠といった幾つもの読み方ができるのに驚きを超えて圧倒されました。(実際に映画『薔薇の名前』やポアンカレ予想、白熱教室にVRと多くの影響を知り、こちらも勉強になりました)
また本書では『バベルの図書館』以外にもプロローグをのぞいて17の物語が収録されていますが。こちらはこちらで、図書館員と無法者、メスとナイフ、病院と酒場といった、一見対照的なシンメトリーさが伝わってきて(特に『南部』)それぞれに面白く。中では『円環の物語』夢そのものに没入させられる様な幻想的な神話性は私的に好みでした。
図書館好き、文学好きな誰かに。また『長大な作品を物するのは、数分間で語りつくせる着想を五百ページにわたって展開するのは、労のみ多くて功少ない狂気の沙汰である』そんな短編好きな誰かにオススメ。
個人的には、或るトークイベントで本書に収録されている『バベルの図書館』の話になって、恥ずかしながら未読であった事から、ちんぷんかんぷんであった事(笑)また5月は図書館振興の月と、ソーシャルキャンペーン『#図書館に感謝 』を企画している立場として、読んでおかねば!と本書を手にとりました。
まず『バベルの図書館』に関しては『五つの書棚が六角の各壁に振りあてられ、書棚のひとつひとつにおなじ体裁の三十二冊の本がおさまっている。それぞれの本は四百十ページからなる』閉鎖的な図書館を舞台に世界や宇宙、永遠といった幾つもの読み方ができるのに驚きを超えて圧倒されました。(実際に映画『薔薇の名前』やポアンカレ予想、白熱教室にVRと多くの影響を知り、こちらも勉強になりました)
また本書では『バベルの図書館』以外にもプロローグをのぞいて17の物語が収録されていますが。こちらはこちらで、図書館員と無法者、メスとナイフ、病院と酒場といった、一見対照的なシンメトリーさが伝わってきて(特に『南部』)それぞれに面白く。中では『円環の物語』夢そのものに没入させられる様な幻想的な神話性は私的に好みでした。
図書館好き、文学好きな誰かに。また『長大な作品を物するのは、数分間で語りつくせる着想を五百ページにわたって展開するのは、労のみ多くて功少ない狂気の沙汰である』そんな短編好きな誰かにオススメ。
2011年1月1日に日本でレビュー済み
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架空の書物・人物・事物の評伝という形式で作者自身の思惟を奔放に綴って読者を迷宮に誘い込む短編集「八岐の園」、練達した小説技巧でカミュ「追放と王国」を彷彿とさせる短編集「工匠集」の二部構成から成る作品。
「八岐の園」では、読み手が持つ宇宙観、哲学体系、時間の概念などを揺るがす。例えば、時間についてはその均一な連続性を否定する以下の様な言辞もある。
「未来は現在の願望としてしか現実性を持たず、
過去も現在の記憶としてしか現実性を持たない」
記憶、時間、循環性は繰り返し語られるモチーフである。本についての以下の言辞も面白い。倉橋由美子氏「スミヤキストQの冒険」を想起させる。
「世界には唯一の(基底)本しか存在せず、全ての現存する本は
その無限分岐の結果である」
叙述形式は古代伝承的でもあり抽象論理的でもありカフカ的でもあり幾何学的でもある。これらが渾然一体となって読む者を包む。輪廻など東洋思想にも触れている。
「工匠集」では、南米特有の狂騒的リズム感とシニカルな視線が混淆した世界が展開される。作者がポーやチェスタトンを読み込んでいるのは驚きで、小編の多くにミステリ的構成や計算が施されている。読み応え充分であり、読者を迷宮に誘い込む魅惑的短編集だと思う。
「八岐の園」では、読み手が持つ宇宙観、哲学体系、時間の概念などを揺るがす。例えば、時間についてはその均一な連続性を否定する以下の様な言辞もある。
「未来は現在の願望としてしか現実性を持たず、
過去も現在の記憶としてしか現実性を持たない」
記憶、時間、循環性は繰り返し語られるモチーフである。本についての以下の言辞も面白い。倉橋由美子氏「スミヤキストQの冒険」を想起させる。
「世界には唯一の(基底)本しか存在せず、全ての現存する本は
その無限分岐の結果である」
叙述形式は古代伝承的でもあり抽象論理的でもありカフカ的でもあり幾何学的でもある。これらが渾然一体となって読む者を包む。輪廻など東洋思想にも触れている。
「工匠集」では、南米特有の狂騒的リズム感とシニカルな視線が混淆した世界が展開される。作者がポーやチェスタトンを読み込んでいるのは驚きで、小編の多くにミステリ的構成や計算が施されている。読み応え充分であり、読者を迷宮に誘い込む魅惑的短編集だと思う。
2022年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私には難しかったです。