中江藤樹というと。近江聖人。陽明学者。七才八才と言う年で既に中国哲学に精通していたという。藩学の教授であった祖父に育てられ、伝授を受けた。天才少年の出現。現代人は、中国の古典も日本の古典も文学系は役に立たないので、真剣に学ばない。役に立つこと、お金が貰える事、生活の足しになること、目先の利益に夢中で目が見えなくなっている。孝行が第一、親不孝者は人を大事に出来ず、己さえ大切にして生きることが出来ない。身に染みる痛い指摘だ。反省。
一方、聖人は艮背敵応などと出てくる。何のことか悩む。易経の艮為山の卦は、背に止まり、六爻全て敵応、易経の艮為山の事がさりげなくすっと出てくる。これは、易経が中国思想の根幹だと説く中江先生の持論から当然の帰結だが、易を相当勉強しないと理解不能だ。難しい。こういう、難問を含むが全体、何となく日本の儒学はこういうものかと伺われさせられる。陽明学者だというが、陽明学とは縁がないのではないかと言う気さえした。朱子学の入門書です。と私は思った。
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翁問答 (岩波文庫 青 36-1) 文庫 – 1989/1/1
中江 藤樹
(著)
老翁とその門下の問答を傍で聞き,仮名まじり文で記した,という形式で人間の道を説く.中国明末における儒・仏・道三教一致の思想の影響を深く受けつつ,宗教的な立場を根底として人倫を示し,平明に理を説いた教訓読み物としても広く受け入れられた.
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1989/1/1
- ISBN-10400330361X
- ISBN-13978-4003303610
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1989/1/1)
- 発売日 : 1989/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 400330361X
- ISBN-13 : 978-4003303610
- Amazon 売れ筋ランキング: - 140,033位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 75位日本思想史
- - 184位日本の思想(一般)関連書籍
- - 1,019位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中江藤樹に関心を抱き、図書館で現代語訳のものを借りて読んだ。手元に残したく調べたが入手難。
当時の文言なのでやや読みづらいが、コンパクトなので重宝している。
当時の文言なのでやや読みづらいが、コンパクトなので重宝している。
2019年4月30日に日本でレビュー済み
優れた書物を己が読むのではなく、
書物の方から、己が、読まれていると思うべきてある。
小林秀雄の言葉てある。
書物の方から、己が、読まれていると思うべきてある。
小林秀雄の言葉てある。
2014年1月6日に日本でレビュー済み
古文だから読みづらいし、高いし、どうせなら日本の名著(中江藤樹)をオススメする こちらに翁問答の現代語訳が収録されているので。 忠実によみたいかたはこちらで読むべし